2022年6月11日土曜日

2022.06.11 わが友に贈る

「日蓮が一門は
師子の吼うるなり」
大確信の対話が
立正安国の大道を開く。
歴史に残る勝利劇を!
(新1620・全1190)

聖人御難事 P1190
『月月日日につより給へすこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし』

【通解】
月々日々に信心を強めていきなさい。少しでもたゆむ心があれば、魔がそのすきにつけこんで襲ってくるであろう。

【先生の指導から】
きょうという日は二度と来ない。大切な一日一日を、どこまでも強気で、「師子王の心」で、勝利することだ。
これまでがどうあれ、過去は過去である。現在から未来へ、いかにして前進と向上、成長と発展の道を開いていくか。そこから人間革命のドラマが始まる。
惰性の延長はご破算にして、たえず生き生きと新しく出発するのが、本因妙の仏法である。
日々、心新たに前進する学会活動は、仏法の法理にのっとって、幸福と勝利のリズムを奏でゆく行動なのである。

名字の言 対話の風を巻き起こす福岡の壮年部員 2022年6月11日
「風が吹かない日はあっても、この人から"対話の風"が吹かない日はない」と評判の壮年が福岡県の宗像市にいる。彼の胸には関西男子部時代の原点がある▼1984年9月、兵庫県で開催された第4回世界平和文化祭の組み体操に出演した。この年に入会したばかりだったが、体操経験を買われ、5段円塔の頂上で逆立ちする大役に。必死に練習し、父に弘教を実らせ、迎えた当日、見事な演技を披露した。池田先生が両手を振り、お辞儀をし、たたえてくれた。彼は涙して誓う。「何があろうと先生と共に生きよう」▼その後、福岡で建設業に就くも試練の連続。仕事中の事故で大けがをした。妻が病気で倒れた。そのたびに、いの一番に駆け付けてくれたのは地元の学会員。その励ましがあったからこそ、全てを乗り越えることができた。「一生涯、学会の素晴らしさを語り抜こう」と奮起した彼は、妻と一緒に対話を広げ、地域の大半を良き理解者に変えた▼御書に「ただ南無妙法蓮華経なるべし」(新1874・全1546)と。どこまでも師弟一筋、学会一筋に奮闘する友が今、ここかしこで輝いている▼潔い信心を貫く同志と共に前進すれば勇気が湧く。壁を破る拡大の大旋風を巻き起こそう。

寸鉄 2022年6月11日
「『道場』とは、十界の衆生の住所」御書。今いる場所が人間革命の本舞台(新1086・全781)
東京・板橋師弟の日。本陣に聳える人材の錦州城!民衆凱歌へ圧倒的拡大を
勇気がなければ幸福は得られない—哲人ルソー。踏み出す勇気、貫く勇気を共に
脳梗塞と熱中症の初期症状は類似と。水分不足は身体に負担大。小まめに
核兵器なき世界へ今夏が正念場に—識者。平和を望まぬ人なし。連帯強く

〈社説〉 2022・6・11 師弟の7月へ着実な一歩を!
◇明確な目標が前進を促す
"課題が見えた""修正して次に生かしたい"。華やかなプロスポーツの世界。試合後のインタビューで、選手からこんな言葉が語られるのをよく耳にする。その度に、選手の活躍を生む膨大な努力を思わずにはいられない。
自転車ロードレースの最高峰ツール・ド・フランス。2012年、この伝統の大会で、結成からわずか3年のチームが総合優勝者を出す快挙を成し遂げたことが話題となった。中でも注目されたのは「マージナル・ゲイン」と呼ばれるチームの標語だった。
意味は「小さな改善」。トレーニング方法の検証や練習施設の整備だけではない。専用の枕やユニホームを洗濯する洗剤選びまで、それらは全て、レースに勝利するという「大きなゴール」を構成する"小さな目標"だ。目の前にある小さな目標の達成の積み重ねが大きな前進を生んだ(マシュー・サイド著『失敗の科学』ディスカヴァー・トゥエンティワン)。
法華経が説く譬喩の一つに「化城宝処の譬え」がある。険しい悪路に疲れ、来た道を引き返そうとする隊商の人々がいた。指導者は彼らの前に幻の町を出現させる。そこで英気を養った人々は再び希望を抱き、目的地への旅を続けることができた。譬えは、方便を用いて衆生を仏の覚りへと導く様子を表したものだが、眼前に到達すべき目標が見えたことで、悪路を行く人々の気持ちが後押しされたとも言えよう。
私たちは時として、目の前の困難な現実に圧倒されそうになる。その際に必要なのは、不安や恐れの心に惑わされず、今なすべきことを明らかにし、目的地に向かって自ら行動を開始することだ。
かつて池田先生は「たとえ小さなことであっても、地味であっても、まったく構いません。『今、これをやり遂げてみせる』と誓いを立て、誠実に、粘り強く、果たし切っていくことです」と語られた。自身の現在地から着実な一歩を踏み出す大切さを、たびたび強調されている。
苦難と格闘し、困難に立ち向かった"挑戦の証し"である小さな一歩に、最大の賛辞と励ましを送りたい。その挑戦は、必ずや自身の歴史となり、さらには周囲の人々に勇気を与える波動となろう。
師弟の月・7月は目前。決められた決勝点へ、同志と共に着実な歩みを進めていきたい。

☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第12回 まことの信心
◇兄弟抄
『各々随分に法華経を信ぜられつるゆえに、過去の重罪をせめいだし給いて候。たとえば、鉄をよくよくきたえばきずのあらわるるがごとし。石はやけばはいとなる。金はやけば真金となる。この度こそまことの御信用はあらわれて、法華経の十羅刹も守護せさせ給うべきにて候らめ。』(新1474・全1083)

◇勇気の指標
正しい実践があるからこそ、難が起こるのです。重要なのは、「賢者はよろこび愚者は退く」(全1091・新1488)と仰せの如く、難や障魔が現れた時に、勇んで「挑む」のか、それとも怯んで「逃げる」のか。いざという時の信心の姿勢です。
信心をしていく中では、時として「なぜ」「どうして」というような出来事が起こることがあります。しかし、凡夫の眼だけでは分からないことも、仏法の眼で見るなら、生命の次元から真実を知見することができます。この境地から見れば、さまざまな難には、必ず深い意味があるのです。
◆◇◆
苦難の時にこそ「まことの御信用」を表し、「本物の弟子」としての真価を発揮できると教えられています。
焦点は、一人一人が「まこと」の信心に立つことです。その時、必ず諸天善神が働きます。諸天が励んでいけば、宿命との戦いが打開できないわけがありません。
◆◇◆
私たちが信心に励み、学会活動に挑む中で直面する苦難には、全て意味があります。すなわち、広布のために戦い抜いた人は、わが生命を金剛の宝剣の如く、未来永劫に光り輝かせていくことができるのです。

◇"本物の弟子"の真価を 太田英雄 関東青年部長
「今こそ、まことの時!」——関東青年部は今、総立ちとなっています。仕事での逆境や病気など、宿命と戦う友も、"信心で必ず勝利のドラマを"と立ち向かっています。
正しい信仰に励めば、障魔が競い起こる。その時に、"今こそ"と強盛な信心で戦い抜けば、真金のように強靱な生命を築くことができる——試練に直面する池上兄弟たちへ送られた一節を拝し、「まことの信心」を命に刻んでいきたいと思います。

◇絶対、大丈夫!
先生は、『人間革命の宗教』の中で、この御文を講義され、「焦点は、一人一人が『まこと』の信心に立つことです。その時、必ず諸天善神が働きます。諸天が励んでいけば、宿命との戦いが打開できないわけがありません」と教えてくださっています。
総埼玉男子部長だった6年前の3月、妊娠8カ月を過ぎた妻が緊急入院。急きょ、帝王切開で出産しました。結婚5年目にしてようやく授かった命でした。生まれてきた男の子は約1300グラム。手のひらの上に乗るくらいの大きさでした。
さらにその直後、今度は妻が合併症で、命の危機に陥ったのです。
息子は新生児集中治療室(NICU)、妻は集中治療室(ICU)で必死に闘っている。何もできない無力感に押しつぶされそうになりながらも、"祈るしかない"と必死に唱題しました。この時、多くの同志の皆さんが励まし、題目を送ってくださいました。
「絶対に大丈夫!」
「使命があるんだから!」
「私も祈るよ!」
この時ほど、創価家族のありがたさを感じたことはありません。
師匠と同志の励ましを胸に、無我夢中で祈り、限界を破る正義の対話拡大に徹し抜きました。そして3日目に妻の容態が安定したのです。
幸いにも息子は元気に育ってくれ、今春、東京創価小学校に入学することができました。長女も誕生して子宝にも恵まれ、感謝してもしきれません。
この体験を通して、"信心とは「確信」なんだ"ということを命に刻ませていただきました。
妻と息子が大変だった時、同志の皆さんは、口々に「絶対、大丈夫」と言われるのです。"そうだ。大丈夫かな、治るかな、という弱々しい祈りではない。絶対に治してみせる、勝ってみせるとの大確信の祈りだ"——そう腹を決めることができました。
最高の仏法を持っている以上、勝つことは間違いない。焦点は、こちらが「まことの信心」に立てるかどうか——池田先生と同志から教えていただいた学会魂です。

◇"今こそ"と挑み続ける
先生はさらに、「大難は、全部、わが生命を鍛え、永遠の幸福境涯を築くために不可欠の軌道となっているのです」と講義されています。
コロナ禍が世界を覆った2年前、実家・兵庫の母が急逝。父もがんとの闘病が続いていました。悲しみに襲われ、動揺しましたが、多くの同志に励ましていただき、前を向くことができました。以来、積み重ねてきた題目は750万遍に達しました。
「まことの信心」とは何か——祈り、戦う一日一日を通して、深めてくることができたと感じています。それは、どんな困難があったとしても、常に"今こそ、今こそ"と、師匠と共に広布に挑み続ける生命自体のことではないでしょうか。
私自身、こうした題目への挑戦や体験を、メンバーと共有しながら、共に誓いを新たにする日々です。
"今日も、このように戦うぞ"という決意、"今、こういう目標に向かって、このように挑戦している"という実践を、ありのままに語り合っていきたい。広宣流布という大願に生きる歓喜を、堂々と語り広げていきたいと思います。
池田先生はかつて、関東男子部に、「広宣流布は人に頼まれてするのではなく、地涌の菩薩としての自身の自覚から、また、この世に生まれてきた自分の使命として、やむにやまれぬ久遠の生命の発動として遂行するもの」と呼び掛けてくださいました。
今こそ、我らが誓い生まれてきた地涌の使命に、雄々しく立ち上がる時。関東青年部の一人一人が「まことの信心」を奮い起こし、立正安国の大連帯を勝ち広げていきます!

◇メモ
「兄弟抄」は、池上兄弟と、その夫人たちに団結して困難を乗り越えゆくように激励された長文のお手紙。当時、池上宗仲・宗長兄弟の父は、真言律宗の僧・極楽寺良観の熱心な信者であり、兄弟の信仰に反対し、兄・宗仲を勘当した。当時の勘当は、家督相続権を失い、社会的に抹殺されることにも等しいものであった。