2021年10月16日土曜日

2021.10.16 わが友に贈る

広宣流布は言論戦だ。
語らなければ
真実は伝わらない。
今こそ友の心に
確信の声を届けよう!

四信五品抄 P342
『天子の襁褓に纒れ大竜の始めて生ずるが如し蔑如すること勿れ蔑如すること勿れ』

【通解】
(妙法信受の人の位は)生まれたばかりの天皇の子が産着に包まれたようなものであり、また生まれたての大竜のようなものである。故に、わが門下を決して蔑むようなことがあってはならない。

名字の言 ゴルフの渋野日向子選手の強さ 2021年10月16日
ゴルフの渋野日向子選手が国内ツアーで復活の逆転優勝を果たした。海外初参戦でメジャー制覇を遂げた2019年以来、約2年ぶりの勝利に涙する姿は、その間の苦悩を物語っていた▼渋野選手の強さの一つは「バウンスバック」。"跳ね返り"を意味し、ボギー以上の悪いスコアを出した次のホールで、バーディー以上の成績をマークすること。2年前、彼女は国内トップのバウンスバック率で勝利を積み上げ、精神力の強さを示した▼大きな期待を背に迎えた昨年は、力を発揮できず苦しい一年に。悩んだ末に着手したのがスイングの改造だった。五輪代表を逃し、冷評も浴びたが、"過去の自分を超える"と逆境を跳ね返し、再び頂点に立った▼スポーツジャーナリストの二宮清純氏は「成功体験は未来の失敗体験」と語る。「一つの成功に酔いすぎると、その後の変化が見えなくなり、進歩が止まる」(『対論・勝利学』第三文明社)と。スポーツに限らず、人間の成長を阻む難敵は"自分はこれでやってきた"という、成功した過去への執着心だろう▼変化を恐れず、変化の中に飛び込み、新しい自分をつくる。昨日より今日、今日より明日へと進みゆく「挑戦の人」「向上の人」に勝利の栄冠は輝く。

寸鉄 2021年10月16日
「いよいよ」「なをなを」が仏法者の魂。社会の為、自身の勝利の為に挑戦!
北、足立、豊島、板橋が猛追!再びの東京凱歌へ大胆に切り込み大金星を
広島戸田総県に必勝の炎が赤々。さあ未踏の峰へ。攻め抜いたほうが勝つ!
彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり—御書。青年よ叫べ
3回目接種も無料化へ—公明が提言。試練克服へ具体策更に。政権の要と

〈社説〉 2021・10・16 きょう「世界食料デー」
◇わが家の一工夫が大きな力に
コンビニエンスストアでデザートに手を伸ばすと、黄緑色の表示「てまえどり」が目に飛び込んできた。すぐ食べるなら、棚の手前から販売期限の迫った商品を積極的に選ぼうという勧めだ。環境省、農林水産省、消費者庁とコンビニ4社が連携して促進する。選び方一つで、まだ食べられるのに捨てられる食品ロスの削減に貢献できる。本紙に登場した女優の柴田理恵さんも、豆腐を手前から取るようにしているそうだ。
約半分が家庭から出るとされる食品ロス。私たちの生活ではどんな工夫ができるだろうか。
例えば家庭菜園。読者から寄せられたアイデアは、生ごみは菜園の肥料にする、お米のとぎ汁で花を育てる、野菜くずでだしを取る、などなど。ちなみに野菜の栄養は、捨てられがちな皮などにより多く含まれるので、体にも地球にも良く、一石二鳥だ。
コロナ禍で手作りに対する考え方が変化している。おうち時間を活用するストレス解消法として、パンやお菓子を作る「ストレスベイキング」が広がった。同時に食の社会問題に関心を持つ人も増加。余った食材をおいしく変身させる「サルベージ(=救う)クッキング」のシェフ、キムラカズヒロさんは「食への興味やワクワク感こそが、フードロス削減の第一歩」と語る(『「使い切る」ための4つのアイデアと50のレシピ』誠文堂新光社)。楽しくポジティブに食を考える価値観が生まれつつある。余り物こそが食卓を彩る宝になるかもしれない。
ノーベル平和賞を昨年受賞した、国連世界食糧計画(WFP)日本事務所代表の焼家直絵さんは本紙で、先進国の肉食が増えるにつれ、餌となる穀物の消費も増え、その結果、貧困層から食料を奪うことになると指摘。「食料問題を"対岸の火事"だと思わないでください。世界がボーダーレスになっている今、私たちの行動が直接、世界に影響することがある」と語った。毎日の一工夫は、重なれば大きな力になる。
「余り物を使って思わず食べちゃうおつまみを作りたい」「今月の家計費を抑えたい」。興味でも節約でもいい。その一歩が、実は世界につながる一歩になるのだ。きょう10月16日は、世界の食料問題を考える「世界食料デー」。目に留まった何か一つから始めてみよう。

☆創大祭・白鳥祭「記念フェスティバル」への池田先生のメッセージ
◇不屈の英知と勇気で試練の壁を打ち破れ
一、不屈の負けじ魂光る青春凱歌の祭典、誠におめでとう! 
打ち続くコロナ禍の中、知恵と工夫を凝らし、見事なチームワークで創立50周年を飾ってくれた、わが創大生、わが短大生、わが留学生の皆さん、本当にありがとう!

一、今回の創大祭・白鳥祭のテーマには、「友よ! 希望の新世紀を!」「百花の姉妹 彩ろう 希望の虹を」と掲げられております。
実は60年前の今日10月8日、造られて間もない「ベルリンの壁」の前に立った私が、深く強く胸に抱いていたのも、断固として「希望の新世紀」を開き、「希望の虹」を懸けてみせるとの一念でありました。
民衆を引き裂く残酷な悲劇を目の当たりにし、憤怒を込め「30年後には必ず壁はなくなる」と、私は同行の青年に語りました。
30年とはワン・ジェネレーション、一世代であります。分断と対立の壁という負の遺産を、次の世代には決して残さないとの決意でありました。
私は、人類の良心と英知と勇気は、いかなる魔性にも断じて勝つと「希望」を燃え上がらせて、世界を結ぶ対話を開始しました。そして、10年後には、わが希望を分かち合う「平和のフォートレス(要塞)」たる創大を創立したのです。ベルリンの壁は、28年にして崩壊しました。

一、東西冷戦終結の功労者であるゴルバチョフ氏と語り合ったように、人類が崩すべき壁は、未だ、たくさんあります。また、君たち一人一人の青春にも、立ちはだかる試練の壁が尽きないに違いない。

しかし、我ら創価の世界市民には、「どんな壁も必ず打ち破れる。否、絶対に打ち破ってみせるのだ」という大いなる希望があります。
希望とは、冬を耐え、春を呼ぶ忍耐であり、執念です。
希望とは、人間の善性を信じ、高め合う信頼であり、友情です。
そして希望とは、青年の連帯で社会を照らす価値創造です。
大先哲の至言に「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」と。
どうか、「明日の希望は今日のわが探究にあり。この我らのスクラムにあり」と朗らかに確信し、新世紀の虹を勝ち光らせてくれたまえ!
敬愛してやまない宝の君たちの健康と無事故、栄光勝利を祈ります。

☆法華経に勝る兵法なし 千葉への指針から 第1回
立正安国の凱歌の秋へ——新連載「法華経に勝る兵法なし」では、池田先生が千葉の同志に送られたスピーチや指針の抜粋を紹介する。

◇愚痴を排して連続勝利へ
広宣流布に立った以上、難があるのは当然である。避けようのない法則である。「法華経」にそう説かれている。「御書」に繰り返し、そう仰せである。
難を乗り越えてこそ、仏に成れるのである。
ゆえに、何が起ころうと、今さら、あわてる必要はない。グチなど言っても、しかたがない。だれを恨む筋合いのものでもない。
一般の世間でも、「勝つ」ためには、死にもの狂いである。スポーツの世界しかり。経済の世界も、他の分野も同様である。人の知らないところで、皆、筆舌に尽くせぬ苦労を重ねている。だれもが必死なのである。そのなかにあって、微塵も甘さがあれば、勝てるわけがない。全部、"戦争"である。
いわんや、仏道修行に苦労がないはずがない。大聖人は、御自身があれほどの大難をすべて連続勝利してこられたのは、絶対にグチを言わない、人を恨まない「一念」が祈りとなったからだとおっしゃっているのである。
"全部、自分が決めたことだ""何のグチも文句もない""ただ、まっすぐに戦うのみである""勇んで、前へ進むだけである"——腹を決めた、晴ればれとした信心の一念によってこそ、連続勝利はある。諸天も動く。自身も大福運を開く。晴れわたる大空のごとき大境涯となる。
大聖人は、この原理を教えてくださっている。
(1993年1月、第3回千葉県総会でのスピーチ、『池田大作全集』第82巻所収)

◇広布のために労をいとわず
牧口先生は、若き日の名著『人生地理学』の中で、「半島は文明の起点である」と論じられた。先生は、その例として、千葉の房総半島が、大聖人という「宗教改革の巨人」を出したことを強調されていた。当時、先生は、まだ入信をされていなかった。しかし、文明論的な次元から、大聖人の故郷・千葉の天地に注目されていた。偉大な先生である。
その後、先生ご自身が、日蓮大聖人の仏法を奉じ、「宗教改革」に身を投じられたのである。
牧口先生は、千葉で立宗された大聖人の御姿を通して、学会員を励まされた。一九三九年(昭和十四年)、折伏のために九州に足を運ばれたときのことである。
当時は、列車の長旅である。今のように飛行機はない。高齢(六十七歳)のお体には、そうとうこたえたはずである。しかし、先生は、法のためならば、いかなる労もいとわれなかった。
その折、初対面のある婦人も、牧口先生の青年のようなすがすがしい音声、絶対の確信、誠実と慈愛の姿に感動して入会を決意する。
声が大事である。確信が大事である。姿が大事である。すべて諸法実相である。
(中略)
先生に中途半端はない。話すかぎりは、全魂をこめて、相手の心に使命と希望の火を灯さなければ——そういう一念であられた。
「あなたが御本尊をいただくということは、仏法の原理に照らして、九州の全民衆が不幸という悩みから救われることになるのです!」
「一人立て!」である。どの地でも、広宣流布はつねに「一人」から始まる。
(1997年1月、第5回千葉県総会でのスピーチ、『池田大作全集』第87巻所収)

☆みんなで学ぶ教学 第21回 勇気
◇幸福の扉を開く挑戦を
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「勇気」がテーマです。私たち一人一人に具わる勇気を、"取り出す"信心について学んでいきましょう。支部女性部長のユリコさんは、新入会者のリホさんが、道に迷っている人を助けているのを見掛けたようです。

ユリコ 感動したわ! 今、リホさんが人助けしているところを見掛けたのよ。本当に偉いわね。

リホ あ! ユリコさん、こんにちは。"困ってそうだな"と感じたので、とっさに声を掛けました。勇気を出して良かったです。

ユリコ 心に思っていても、それを行動に移すことは簡単じゃないわ。リホさんは、勇気を"取り出せる"ように成長しているのよ。

リホ 勇気を"取り出せる"ですか。

ユリコ そうよ。日蓮大聖人は、「各各師子王の心を取り出して」(御書1190ページ)と弟子たちへ呼び掛けられているの。「師子王」とは、ライオンが百獣に優れていることを王に譬えた、仏の異名のことよ。
「師子王の心」とは、仏が具える、何ものをも恐れない「勇気」のことをいうの。その勇気は、自分の中にあるものなのよ。

リホ ライオンのような勇気!
すごいですね。

ユリコ 大聖人は立宗以来、いかなる迫害の嵐が吹き荒れても、民衆救済のため、全ての大難を勝ち越えて、万人成仏の妙法を説き弘められたの。その末法の御本仏としての御境涯を「師子王」に譬えられ、弟子たちにも「師子の子・又かくのごとし」(同ページ)と、「師子王の子」として成仏の境涯を開いていけることを教えられているのよ。

リホ 私には、とてもそんな勇気はないです……。

ユリコ そう思うかもしれないけど、私たちは、いつも自身の中にある小さな勇気を奮い起こしているのよ。日々の生活を振り返ってみても、何をするにも勇気が必要じゃないかしら。朝、早起きするのも、人に優しくするのも、皆に感謝を伝えるのも、勇気がなければ行動に移すことはできないわ。
勇気は、人生を豊かにしていくために、必要不可欠なものといえるわね。

リホ たしかに、身近な一つ一つのことにも勇気が必要かもしれません。でも、どうしたら私も、全てを勝ち越えていける「師子王」のような勇気を"取り出せる"ようになるんでしょうか?

ユリコ 私たちでいえば、日々の学会活動に全力で挑んでいくことよ。
勤行・唱題に励む中で、勇気を奮い起こしていく——。そうやって毎日、新たに仏法対話に挑戦するなど、一つ一つの活動の積み重ねが、自身の臆病の壁を破り、どんな時でも勇気を取り出せる境涯を築いていくのよ。

リホ なるほど。毎日の実践が勇気につながっていくんですね。

ユリコ そうね。それが自身の幸福を開いていくのよ。だからこそ、大聖人は弟子たちに「師子王の心を取り出して」と教えられているのよ。
池田先生は「勇気は、誰でも平等にもっています。勇気は、幸福という無尽蔵の宝の扉を開くカギです。しかし、多くの人が、それを封印し、臆病、弱気、迷いの波間を漂流している。どうか皆さんは、勇気を取り出し、胸中の臆病を打ち破ってください。そこに人生を勝利する要因があります」とつづられているわ。

リホ なんだか、一日の捉え方が変わった気がします。だから学会員の皆さんからは、前向きな勢いを感じるんですね。
私もユリコさんのような、すてきな人を目指して、悔いの無い"全力の日々"にしていこうと思います。