台風の影響に警戒を!
大雨が降る地域以外でも
強風や高波などへの
注意が必要だ。
安全を最優先で!
最蓮房御返事P1340
『第六天の魔王我が身に入らんとするに兼ての用心深ければ身によせつけず、故に天魔力及ばずして王臣を始として良観等の愚癡の法師原に取り付いて日蓮をあだむなり』
【通解】
第六天の魔王が、私の身に入ろうとしても、かねての用心が深いので身に寄せつけない。ゆえに、天魔は力及ばずに、王や臣下をはじめとして良観などの愚かな法師たちに取りついて、日蓮を怨むのである。
名字の言 創大生が「シュリーまん」で町おこし 2021年10月1日
ドイツの考古学者シュリーマンは現在の東京・八王子市を訪れたことがある。1865年、「絹の道」で通じる横浜から八王子へ。織物業で栄えていた当時の模様を旅行記に記している▼彼の生誕200年を明年に控え、創価大学の文学部生が町おこしプロジェクトを開始した。八王子のご当地銘菓「都まんじゅう」と協働。彼の似顔絵の焼き印が入ったまんじゅうが、きょうから限定発売される。その名も「シュリーまん」。今月中旬には、駅前の一書店に創大生が選んだシュリーマンの関連書籍コーナーも設置されるという▼創大創立者の池田先生は彼の生涯を通し、青年に諦めない心の大切さを訴えてきた。9歳で母を失い、さらに父は失業。経済苦で高校にも進めない。働きながら語学を磨き、「伝説の"トロイの遺跡"を発掘する」という夢を貫いた▼後年、夢は現実となる。発見したのは遺跡だけではなかった。「青春の志に生き抜く人間ほど強いものはない」という"素晴らしい発見"をしたのだと、先生はつづった▼青年時代に原点を持つ人は負けない。各地の創大卒業生を取材するたび、そう思う。本年は創大創立50周年。100周年を目指して「向学の金の道」を歩む若き学友に、エールを送りたい。
寸鉄 2021年10月1日
「言わずんばある可からず」御書。立正安国こそが使命。大情熱の対話で
愛知、静岡、岐阜、三重が勇進。圧倒的拡大今こそ。列島の要に大勝旗よ翻れ
新潟、長野、石川、富山、福井が総立ちへ!誓願の民衆パワーで栄光の峰に
季節の変わり目。強盛な祈りと賢き休息—メリハリ付け日々、健康第一で
SNS通じたいじめ、小学生に増加と。子を守るために親が適切な管理を
〈社説〉 2021・10・1 新たな地平を開く恩師の悟達
◇「生命尊厳」を時代精神に
「コギト・エルゴ・スム」——デカルトが著書『方法序説』で用いた言葉だ。ラテン語で、「我思う、ゆえに我あり」を意味する。
デカルトは、不変の真理を見つけるため、あらゆるものを疑うことから出発した。その結果、疑う「私」という存在は疑うことができないとの結論に達した。
池田先生は小説『人間革命』第4巻「生命の庭」の章で、『方法序説』と、第2代会長・戸田先生が「大白蓮華」の創刊号(1949年7月発刊)に寄稿した「生命論」を比較し、こう述べている。
「数百年に一度、あるかないかといった秀抜な発想を、両者とも自分の日常の体験と、日常のありふれた言葉で語ることから始め、その発想の場の設定のうえに、不滅の哲学を発芽させた」
デカルトが提唱した「我思う、ゆえに我あり」は、近代哲学の地平を開いたといわれる。池田先生が、『方法序説』と戸田先生の「生命論」を対比させたのは、「仏とは生命なり」との恩師の獄中の悟達こそ、行き詰まりの様相を呈する現代文明の、新たな地平を開く哲理であるとの絶対の確信からにほかならない。
先生は、恩師の悟達を深く捉えながら、生命論を展開してきた。1972年(昭和47年)10月1日発行の「大白蓮華」誌上では、先生を中心に、てい談「生命論」が開始されている。「学術部の日」の淵源である。
社会はコロナ禍という、かつてない感染症の危機に直面している。経済や医療をはじめ、あらゆる分野で深刻な事態が生じている。この危機の中で、私たちが改めて気付いたことは、「生命ほど尊いものはない」との当たり前だが、普遍的な価値である。
アフターコロナ(コロナ後)の展望が今、多彩な視点で議論されているが、「生命尊厳」を社会の礎に据え、時代精神に高めることこそ肝要であろう。
池田先生は述べている。「今世紀を『生命の世紀』『生命尊厳の世紀』にしていかなければならないと深く期する私の決意も、宗派性などという次元をはるかに超えて人類の精神史に貢献していくにちがいない恩師のかけがえのない体験(=獄中の悟達)を、時代の閉塞状況を突き破る突破口に、との思いから発している」
この師の誓願を継ぎ、実現していくことは、私たちの責務である。
☆大白蓮華巻頭言2021年10月号 仏性を呼び覚ます対話の渦を
一九六一年十月、築かれてニカ月後の「ベルリンの壁」を私は目の当たりにし、人々を引き裂く魔性に憤怒した。
それは、師・戸田城聖先生が第一の遺訓とされた「原水爆禁止宣言」で、世界の民衆の生存の権利を脅かす根源と喝破した魔性そのものである。この魔性に打ち勝つ究極の力こそ、人間生命に内在する仏性にほかならない。
私は、三十年先には必ず壁が破られていることを深く祈るとともに、仏性を呼び覚ます対話の渦をと誓った。
日蓮大聖人は、全宇宙の仏菩薩をはじめ、「日月・明星」から「那落の炎の底まで」含め、「所有一切衆生の備うる所の仏性を妙法蓮華経とは名くるなり」(P498)と示された。ゆえに妙法を一遍唱えれば、一切衆生の仏性を皆、呼び集め、我が身の仏性も顕し出せると仰せである。
自行化他の題目を唱えゆく地涌の生命ほど、強く大きなものはない。天空も、大地も、生きとし生けるものを包み込み、絶望や不幸、不信や対立の壁に閉じ込められてきた人問の本然の力たる仏性を解き放ち、結び合いゆく壮大な前進こそ、我らの広宣流布である。
わが誉れの同志は、一人一人の宿命の壁に体当たりでぶつかって「人間革命」に挑むと同時に、万人の幸せと国土の安穏を祈り、心の壁を取り払って、地球上いずこの地にも「立正安国」のスクラムを広げてきたのだ。
分断の象徴「ベルリンの壁」は二十八年後に崩壊した。私の一歩から六十年の今、統一ドイツをはじめ全欧州で、尊き創価の世界市民たちが異体同心の団結で、コロナ禍にも屈せず、平和と共生の連帯を輝かせてくれている。
東西冷戦の終結の立役者ゴルバチョフ氏と語り合ったことが蘇る。
「今再び、『あきらめの壁』『無力感の壁』を青年の勇気で破ろう!」と。
行く手に、いかに高く厚い壁が立ちはだかろうとも、地走る者の王・師子王の如く何ものにも遮られない師子吼を轟かせ、空飛ぶ者の王・大鷲の如く一切の障壁を悠々と見おろして、生命尊厳の勝利の虹の橋を架けるのだ。
妙法に
破れぬ無明の
壁はなし
平和の師子吼を
王者の我らは
☆学ぼう 10月の学会史 2021
◎10・1「学術部の日」
1972年(昭和47年)10月1日発行の「大白蓮華」誌上での、池田大作先生のてい談「生命論」(後に『生命を語る』として出版)の連載開始が淵源。
◎10・2「世界平和の日」
1960年(昭和35年)10月2日、恩師・戸田城聖先生の構想実現のため、池田先生が初の海外訪問へ出発。世界広布の第一歩が踏み出された日が、後に「世界平和の日」に。
※参考資料=小説『新・人間革命』第1巻「旭日」、第24巻「母の詩」
◎10・4 長編詩「母」発表50周年
1971年(昭和46年)10月4日、関西婦人部幹部会で長編詩「母」が発表。本年で50周年。
◎10・5「欧州初訪問」60周年
1961年(昭和36年)10月5日、池田先生が欧州を初訪問。本年で60周年。9カ国を回る平和旅で、欧州広布の礎が築かれた。
※参考資料=『新・人間革命』第4巻「大光」
◎10・7「勝利島部の日」
1978年(昭和53年)10月7日、離島本部(当時)の第1回総会を記念して、「離島部の日」が制定。後に「勝利島部の日」となった。
※参考資料=『新・人間革命』第28巻「勝利島」
◎10・8「中国・師弟原点の日」
1956年(昭和31年)10月8日、青年部の室長だった池田先生は岡山を初訪問し、中国方面に広宣流布の第一歩をしるした。
◎10・9「山口開拓指導」開始の日から65周年
1956年(昭和31年)10月9日、池田先生は山口へ。戸田先生の命を受け、山口開拓指導が始まる。本年は65周年。翌年1月までの計22日間で、当時の山口の会員世帯数を約10倍に拡大する弘教を達成した。
※参考資料=小説『人間革命』第11巻「転機」/VOD【広布史】「山口開拓闘争 広布拡大の『転機』」
◎10・18「民音創立記念日」
1963年(昭和38年)10月18日に行われた、民主音楽協会(民音)による初の記念演奏会に由来。
※参考資料=『新・人間革命』第8巻「清流」/VOD【池田先生の行動と軌跡】「民衆を結ぶ文化の架け橋 民主音楽協会」
◎10・24「社会部の日」
1973年(昭和48年)10月24日、職場・職域を同じくする同志が、自身を磨き、互いの成長を図ることを目的に結成された。
※参考資料=『新・人間革命』第24巻「灯台」
☆千葉青年部総会20周年 記念特集
◇2001年9月23日 "平和を願うならば 断固と広布を!"
20年前のその日、青年たちの感激と決意が天を突いた。
第2の「七つの鐘」が鳴り始めた、2001年(平成13年)の9月23日。広宣流布の闘士の殿堂・東京牧口記念会館で第1回千葉青年部総会が開催。21世紀最初の「千葉県青年部の日」に池田先生との新たな原点が刻まれた。
友は、立正安国の言論戦を勝ち飾り、圧倒的な聖教新聞の拡大を果たして総会に参加。席上、オーストリアの「ヨーロッパ青年文化協会」から、先生に対して特別感謝状とウィーン金貨が贈られた他、先生がスピーチに立ち、「創価の旭日の青年」に限りない期待を述べた。そして、千葉にとって永遠の指針ともいうべき、渾身の激励を送った。
今月、総会から20周年を迎えるに当たり、上下2回にわたって特集を掲載。今回は先生のスピーチ(抜粋)とともに、当時の参加者で、現在は壮年・女性部のリーダーを務める友の声を紹介する。
◇池田先生のスピーチ(抜粋)
正義を叫ぶ「勇気の皇帝」たれ
〈オーストリア出身の「ヨーロッパ統合の父」クーデンホーフ=カレルギー伯は〉若き世代は「平和の英雄たれ」との期待をこめて、(中略)こうも語っておられる。
青年のなかには「自分の信念を友人に打ち明けるだけの勇気のない者が多い。このような精神的な臆病こそ、一切の扇動政治の温床であり、軍国主義扇動の温床である」(『実践的理想主義』鹿島守之助訳、鹿島研究所出版会)と。
勇気がなければ、悪と戦えない。それでは結局、悪を温存し、はびこらせてしまう。だからこそ、千葉青年部は、地域で、社会で、青年らしく、勇気の声を凜々と響かせていただきたい。
青年が勇気をなくしたら、もはや、青年ではない。
青年は「勇気の皇帝」である。「平和の皇帝」である。若いというだけで、すでに、無限の財産と希望を持つ皇帝なのである。
ゆえに若き皆さんは、「あの青年は気持ちいいな!」「あの青年は素敵だな!」——周囲の人々にこう思わせる、凜々とした勇気の声を響かせていっていただきたい。
また、堂々と、そして伸び伸びと、仏法の「正義」と「人道」の大哲学を語りぬいていただきたい。そこに青年の最高の価値創造があることを知っていただきたいのである。
◇大悪を大善に 社会に安穏を
この九月十五日、オーストリアの首都ウィーンで、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、そして仏教の対話を促進するための、画期的な「四大宗教間対話シンポジウム」が開催された。
このシンポジウムは、ヨーロッパ科学芸術アカデミーが主催し、SGIが協力して行われたものである。
会議では、今回のアメリカのテロ事件が緊急のテーマとなった。
(中略)
ともあれ、いかに破壊の嵐が吹き荒れようとも、平和と幸福を創造し、建設しゆく妙法の智慧と慈悲は、決して行き詰まることはない。
(中略)
御聖訓には、「大悪は大善が来る前兆である。全世界がひどく乱れたならば、世界広宣流布は、もはや疑いないであろう」(御書一四六七ページ、通解)と仰せである。
「変毒為薬」の妙法である。お金のない人が、裕福になる。病気の人が、健康になる。どんな人も、自分らしく光っていける。そういう方向に、人間革命していける。社会をも、安穏の方向へ転換していける。
妙法は、たんなる言葉でも、文字でもない。人間が、勝手につくったものでもない。大宇宙を貫く、平和への根本の「法則」である。
どうか、創価の旭日の青年は、この、人類の進むべき「生命尊厳」の正しき永遠の軌道を、聡明に探求し、勇敢に主張しぬいていただきたい。
千葉青年部が、その先頭に立っていただきたい。
◇人類の希望を若人に託したい
十二年前の十月、私は、オーストリアの哲人指導者フラニツキ首相と語りあった。〈一九八九年十月七日、東京で〉
そのさい、首相は言われた。「ラテン語の格言には『平和を願うならば、戦争の準備をせよ』とあります。しかし、私はこの言葉を『平和を願うならば、平和の準備をせよ』と置き換えて、活動しているのです」と。
この言葉は、私たちの一致した結論であった。
そして今、私は申し上げたい。「平和を願うならば、平和の準備をせよ! すなわち、断固として広宣流布せよ!」と。
宇宙の根本法則である妙法を持つ私たちこそ、根本の平和主義者であり、広宣流布こそ、具体的な平和への行動となるからだ。
広宣流布——それは、人類の希望である。
その「希望」を、使命も深き千葉青年部、そして全国・全世界の、わが愛する創価の若き友に託して、私のスピーチを終わりたい。