2021年2月8日月曜日

2021.02.08 わが友に贈る

◇今週のことば
題目の功徳は
「大海のごとし」
「日月のごとし」
強く明るく悠々と
不屈の価値創造を!
2021年2月8日

上野殿御消息 P1528
『法華経を持つ人は父と母との恩を報ずるなり、我が心には報ずると思はねども此の経の力にて報ずるなり』

【通解】
法華経を持つ人は、父と母との恩を報じているのである。自分の心には父母の恩を報じているとは思わなくても、この経の力によって報じているのである。

名字の言 コロナ対策はインフルエンザの予防効果も 2021年2月8日
「小鳥がいたの。その名はエンザ。窓を開けたら飛び込んで来たの」——およそ100年前の米国で、少女たちが縄跳びをしながら歌っていた歌だという。当時、世界各地で「スペイン風邪」と呼ばれたインフルエンザが流行していた▼日本では内務省衛生局が、国民に注意喚起を促す標語を作成した。1920年1月には、次の標語が考案されている。「近寄るな——咳する人に」「鼻口を覆へ——他の為にも/身の為にも」「予防注射を——転ばぬ先に」「含嗽せよ——朝な夕なに」▼スペイン風邪の流行から100年以上がたち、医学は長足の進歩を遂げた。だが、感染症の対策に変わりはない。「フィジカルディスタンス(身体的距離)を保つ」「マスクを着用する」「ワクチンの接種」「小まめな手洗い・うがい」▼この冬のインフルエンザの患者数は、例年に比べると記録的に少なくなっている。新型コロナウイルスへの対策が、インフルエンザの予防にもつながっていると指摘されている▼「さきざきよりも百千万億倍・御用心あるべし」(御書1169ページ)との御聖訓を今一度、深く心に刻みたい。"自分だけは大丈夫"という慢心こそ、感染防止の最大の敵だ。油断を排し、基本の予防対策に徹しつつ、価値創造の一日一日を。(嶺)

寸鉄 2021年2月8日
御書「闇なれども灯入りぬれば明かなり」。まず己が立つ!ここから希望が
沖縄の日。幸のスクラム広げる模範の前進。勝利の春へ対話の花は爛漫と
潜水艦の如く—二月闘争の歴史は水面下の激励が開いた。我らもこの心で
「運動不足感じる」66%。心身に悪影響の恐れも。体を動かす聡明な習慣を
「簡単に稼げる」「誰でもできる」等、SNSの甘い話は詐欺だ!騙されるな

〈社説〉 2021・2・8 漫画家・手塚治虫氏に学ぶ
◇翼広げる後継の友に励ましを
新型コロナ禍の影響で自宅で過ごす時間が増え、書店市場は4年ぶりに拡大する可能性があるという。中でもコミック(紙、電子)は好調で「鬼滅の刃」の爆発的なヒットも要因となり、昨年12月までの月ごとの売り上げは15カ月連続で前年を上回る(日本出版販売株式会社調べ)など、その需要はさらに高まっている。
日本の漫画は娯楽として存在する一方で、世界に誇れる文化としても発展を遂げてきた。漫画家・みなもと太郎氏が"彼のおかげで昭和のマンガは一挙に花開き、21世紀には世界のマンガをリードするまでに発展した"と語っているように、多くの人が、戦後の漫画文化をけん引した人物として頭に浮かぶのは、手塚治虫氏だろう。9日は氏の祥月命日(1989年没)。「治虫忌」とも呼ばれ、この日を中心に、多くの漫画家やイラストレーターが"自身の手塚作品"を描き、現代によみがえらせることで偉大な先駆者をしのぶという。
鉄腕アトム、火の鳥、ブッダ……生前、自身の作品は「"生命の尊厳"を常にテーマにしてきた」と語っていたが、今なお多くの人に親しまれ、それぞれの心に鮮やかに生き続けるのは、その哲学が作品の根底に流れ通っているからだろう。
また、氏は「自分の描くものには絶対の自信があった」「いつも次の作品、次の仕事こそ、と信じ続けた」と、いかなる境遇でも自分を信じ、決して諦めない"執念の人"だった。その自負が創作活動においてあらゆる知恵を生んだ。アシスタントの雇用、鉄腕アトムのアニメーション番組の制作など、新しいシステムや手法を開拓した。氏が日本の漫画業界にもたらした功績は計り知れない。
そして何より、子どもたちのために作品を残し続けた人だった。「信念を持って行動し、決してあきらめたりしない。時には、どう考えても勝ち目のなさそうな相手にもぶつかっていく」という鉄腕アトムに、子どもたちへの願いを込めた。また"夢は二つ以上持ってください"と語ったことがある。一つの夢が破れてしまった時でも挫折しないようにとの、子どもたちに対する深い期待と愛情がうかがえる。氏も、漫画家以外に医者や昆虫学者になる夢を持っていた。
池田先生は、そんな氏の体験に触れ、「夢は与えられるものではありません。自分の好きなこと、興味のあることから見つけ出すものです。いろいろなことに挑戦していけば、自分の『夢のつばさ』を大きく広げることができます」と。
後継の友が夢に向かって翼を大きく広げられるよう、また信念を貫き、困難に挑んでいる人たちの背中を押せるよう、心からの励ましを送りたい。

☆第1回青年部幹部会 池田先生のメッセージ
◇信ずる君よ舞いに舞い征け 「人間革命」の誓願の劇を!
一、日蓮大聖人の御聖誕から800年となる2月を、新たな広宣流布の歴史を創りゆく第1回の青年部幹部会で飾ってくれました。
大聖人が、いかばかり御賞讃くださることか。
みな、寒い中、また、さまざまな制約の中、本当にご苦労さま!
一、きょうは、青年の皆さんに、「『地涌大歓喜』の青春を舞いに舞い征け」と申し上げたい。
「汝自身を知れ」とは、古代ギリシャ時代からの哲学の大命題であります。
この「汝自身」について、「生命」という本源的な次元から、また「過去・現在・未来」という永遠性の次元から解明したのが、日蓮仏法の法理であります。
大聖人は、「初めて自分の心が本来の仏であると知ることを、すなわち大歓喜と名づける。いわゆる南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜である」(御書788ページ、通解)と示してくださっております。
題目を唱えることは、「わが生命は仏なり。妙法の当体なり」と目覚めていくことです。汝自身は、決して無力な、弱く小さな存在などではない。大宇宙と一体の、最も偉大な仏の力を発揮していける尊極の生命なのだと、自覚することなのです。

一、恩師・戸田先生は、経済苦や病苦などと懸命に闘う友に対して、「それは、人生の劇を演じているんだよ。生命の本地は、正真正銘の地涌の菩薩なんだ。人生の劇ならば、思い切って楽しく演じ、勝ちまくって、妙法の偉大さを証明していこうではないか!」と励まされました。
この師弟の不二の絆から、どれほど多くの地涌の群像が奮い立ち、あえて泥沼の如き困難な社会に躍り出て、「人間革命」即「立正安国」の誓願の劇を勝ち光らせてきたことでしょうか。
あのトインビー博士が、「人類の生存に対する現代の脅威は、人間一人一人の心の中の革命的な変革によってのみ、取り除くことができるものです」と語られ、仏法に啓発された創価の民衆の人間革命運動に絶大なる期待を寄せてくださったことを、改めて思い起こします。
21世紀の青年に立ちはだかる脅威は、いやまして大きい。使命深き青春に、苦労や悩みは絶えないでしょう。壁にぶつかって、行き詰まる時も、スランプの時もあるにちがいない。
しかし、「苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経」(同1143ページ)と唱え抜く中で、一つ、また一つ、必ず「変毒為薬」していくことができます。
今、打ち続くコロナ禍にあって、日本も、世界も、若者が先の見えない不安や絶望、無力感や諦めに覆われている中で、若き地涌の君たち、あなたたちが「歓喜の中の大歓喜」の生命を躍動させて、英知の探究と正義の行動の青春を勇気凜々と舞いに舞い征くことこそ、人類の未来を照らす限りない希望なのであります。
地球民族の平和の大連帯を築け——価値創造の智慧と一人を大切にする慈悲で

一、大聖人は、真の喜びとは自分一人に閉ざされたものではない。「自他共に喜ぶ」(同761ページ)ことであり、さらに「自他共に智慧と慈悲と有る」(同ページ)ことであると教えてくださっています。
どうか、何があっても、そこから価値創造していく「智慧」を光らせ、どこまでも一人の人間を大切にする「慈悲」をいよいよ深めながら、地域に社会に友情と信頼を結び、若き世界市民の友と「桜梅桃李」のスクラムを広げていってください。
そして「生命尊厳」の大哲理を高らかに掲げ、「大悪をこれば大善きたる」(同1300ページ)と一念を定めて、地球民族の平和と人道の大連帯を築き上げていただきたいのであります。

一、最後に、愛し信ずる君たち一人一人の「地涌大歓喜の青春」に、栄光勝利あれ!と祈りに祈って、メッセージとします。

☆インド最大の日刊英字紙に池田先生が寄稿
◇「新たな生命ルネサンスの創出へ」
インド最大の日刊英字紙「タイムズ・オブ・インディア」の2月4日付に、池田先生の寄稿「新たな生命ルネサンスの創出へ」が掲載された。
寄稿の中で先生は、新型コロナとそれに伴う混乱が続く中でも、苦境に陥った人々を支援する行動が世界各地で起きていると紹介。
深刻な打撃から社会を立て直す上で国連のSDGs(持続可能な開発目標)を貫く「誰も置き去りにしない」との理念が重要であるとし、法華経の「化城宝処」の譬えに言及。
どれだけつらく絶望しそうな状況でも、手を携えて共に前に進み続けるというこの説話の主題には、自他共の幸福を求める人間精神の大宣言ともいうべき輝きがあると述べ、SDGsにおいても新型コロナの問題においても、数値的な改善と同時に、さまざまな困難を抱えた「人間」に目を向け、その苦しみを取り除くことが社会の再建を図る上で重要になると強調した。
さらに、トインビー博士の"文明も、人生も、絶え間なく襲いかかる試練の挑戦に応戦し、打ち勝つところに、偉大な価値の創造がある"との哲学に触れ、人間の限りない智慧と創造性と力を結集すれば、パンデミック(世界的大流行)を必ず克服できると力説。
試練に屈せず、挑戦し、勝ち越えていく中で、偉大な精神の源流を持つ「青年の大国」「21世紀の大国」インドが機軸となり、新たな生命のルネサンスが創出されることを確信してやまないと述べた。