2020年3月1日日曜日

2020.03.01 わが友に贈る

いかなる状況でも
新たな価値を創造する。
これが仏法の真髄だ。
今できることを見つけ
自身の可能性を開こう!

転重軽受法門 P1000
『涅槃経に転重軽受と申す法門あり、先業の重き今生につきずして未来に地獄の苦を受くべきが今生にかかる重苦に値い候へば地獄の苦みぱつときへて死に候へば人天三乗一乗の益をうる事の候』

【通解】
涅槃経に転重軽受という法門がある。過去世の宿業が重く、現世に一生尽きないので、未来世に地獄の苦しみを受けるところが、現世の一生にこのような重い苦しみにあうと、地獄の苦みがさっと消えて、死ぬならば人・天や声聞・縁覚・菩薩の三乗あるいは一仏乗を得ることができるのである。

名字の言 SARSに勝った香港創価幼稚園 2020年3月1日
SARS(重症急性呼吸器症候群)が猛威を振るった2003年、香港では3月末から全ての幼稚園や学校が休園・休校となった。この折、香港創価幼稚園の教員たちは、自宅で使えるよう学習用の映像媒体を各家庭に送った▼構成から撮影、編集まで全てが教員たちの手作りである。内容は、物語の読み聞かせや体操、英語や中国語の学習など多彩。教員一人一人がカメラに向かって、子どもたちに語り掛ける映像も組み入れた。「早く先生に会いたい」と園に電話する園児もいたという▼教員たちの対応は、香港の有力紙で大きく報道された。SARSが終息した後、授業参観に訪れた教育長官は、教員と家庭との密な連携を称賛した。また同幼稚園の模範的な衛生教育に対して、香港政府から顕彰盾が贈られた▼出発点は"子どもたちのために、何かできることはないか"との教員たちの真剣な思いだ。その教育に懸ける情熱が知恵を生み、手詰まりに思える状況の中で、子どもたちを支える取り組みにつながった▼新型コロナウイルスの感染拡大に対して、市井の我々にできることは限られているかもしれない。しかし、だからこそ正しい情報をもとに、互いに声を掛け合い、冷静に賢明に対応したい。人間の知恵は無限である。(芯)

寸鉄 2020年3月1日
芽吹きの3月。丈夫な根ありて美しき花は咲く。今こそ信心の根しっかり
未来部希望月間。鳳雛の成長こそ世界の光。電話一つ、手紙一つに心込め
進んで人を助け善であれ—文豪。悩む人のためにできる事を。智慧湧かし
重力波望遠鏡、宇宙の謎に迫る観測開始。我らは御書学び心の宇宙を探究
防災用品点検の日。食料・水の賞味期限、電池切れ等確認。家族で意識持ち

☆大白蓮華巻頭言 2020年3月号 霊山の一会は我らの地区にあり
わが尊き宝友の健康長寿と無事安穏を祈念しつつ、常に拝する御聖訓がある。法難の佐渡から、幼子の病と闘う鎌倉の門下を激励なされた「経王殿御返事」である。
「経王殿御前の事・二六時中に日月天に祈り申し候」
「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや」
「わざはひも転じて幸となるべし」(1124ページ)
何と深く、何と温かく、何と強い、御本仏の励ましであろうか。この同苦の祈りと大確信を体して、広宣流布へ共々に前進しゆくスクラムこそ、創価の地区である。
まさしく、地区は「蘇生のオアシス」といってよい。どんな悩みを抱えた友も、同志の題目の師子吼とともに、勇気の逆転劇へ生命力を湧き出していけるからだ。
今、創価家族が唱える妙法の音声は途切れることなく地球を包む。日付変更線に近く、いち早く新しい一日が始まるニュージーランドのウェリントンでは、会館の地元の友が清々しく朝の自由唱題会を重ねてこられた。
地涌の菩薩が喜び集う地区は、桜梅桃李の平和の園だ。欧州の国際都市では、それぞれ国籍の異なる多彩な参加者たちが和気あいあいと世界市民の座談会を行っている。
「法華経」には「人に勧めて坐して経を聴かしめば 是の福の因縁もて釈・梵・転輪の座を得ん」と説かれる。
新来の友人を招き、仏法を語らうことは、梵天帝釈・転輪聖王のような大指導者となる因を刻んでいるのだ。座談会を明るく笑顔にしてくれる未来部の友らも、どれほど偉大な人材に育ちゆくことか、楽しみでならない。
久遠から広布を誓い合った同志が、今この時この天地に共に踊り出たのだ。「御義口伝」に説かれる「霊山一会儼然未散」(757ページ)は他のどこでもない。我らの地区にある。
ゆえに、苦楽を分かち合って進むのだ。「あひかまへて御信心を出し此の御本尊に祈念せしめ給へ、何事か成就せざるべき」(1124ページ)と仰せの通り、一人一人の人生と、愛する地域に幸福勝利の花を爛漫と咲かせゆこう!

不思議なる
 霊山一会の
  同志かな
 我らの地区を
  世界の希望に

☆2020 学会史メモリアル 3月
◎3・5「壮年部結成記念日」
1966年(昭和41年)3月5日、池田大作先生のもと、学会本部に750人の代表が集い、壮年部が結成された。
席上、先生は"創価の城を支えゆく黄金柱になっていただきたい""壮年部が大きく成長し、堅固な広宣流布の構えができるならば、わが創価学会は永久に盤石です"と述べ、大きな期待を寄せた。
※参考資料=小説『新・人間革命』第10巻「桂冠」

◎3・6 中華全国青年連合会との「交流議定書」調印35周年
85年3月6日、池田先生は、中国青年代表団の胡錦濤団長(前国家主席)、李克強副団長(現総理)らを信濃町の聖教新聞本社で歓迎。
この時、学会青年部と中華全国青年連合会(全青連)は「交流議定書」を調印した。本年で35周年。

◎3・8「芸術部の日」
62年3月8日、「文化の世紀」の到来を見据え、池田先生のもと、20人で発足したのが、芸術部の淵源である。
※参考資料=『新・人間革命』第13巻「光城」

◎3・11「小樽問答記念日」65周年
55年3月11日、北海道小樽市の公会堂で、創価学会と日蓮宗(身延派)の正邪を決する法論が行われた。
青年部の室長だった池田先生が司会を務め、第一声で日蓮宗側を圧倒。学会側の完全勝利に終わった。本年で65周年。
※参考資料=『人間革命』第9巻「発端」「小樽問答」

◎3・16「広宣流布記念の日」
57年12月、第2代会長・戸田城聖先生の生涯の願業である75万世帯の弘教が達成された。
翌58年3月上旬、戸田先生は、若き池田先生に「将来のために、広宣流布の模擬試験、予行演習となる式典をやろう」と提案した。
同月16日、男女青年部の精鋭6000人が戸田先生のもとに集い、"広宣流布の記念式典"が開かれた。戸田先生は席上、「創価学会は、宗教界の王者である」と師子吼。広布のバトンを後継の青年に託した。
※参考資料=『人間革命』第12巻「後継」

◎3・20 対談集「21世紀への対話」発刊45周年
75年3月20日、20世紀を代表する歴史家アーノルド・J・トインビー博士と池田先生との対談集『21世紀への対話』が発刊。本年で45周年。
同書は世界29言語で出版されている。
※参考資料=『新・人間革命』第16巻「対話」

◎3・21「九州の日」
73年3月21日、池田先生は第1回九州青年部総会に出席し、"生涯、誠実を貫き、立派に大成して輝かしい人生勝利を"とスピーチ。
同総会を記念し、「九州が/ありて二章の/船出かな」との句を詠み贈った。