一番苦労した人が
一番幸せになる信心。
我らの不屈の姿こそ
後世に輝く模範であり
社会を照らす希望だ!
種種御振舞御書 P910
『各各我が弟子となのらん人人は一人もをくしをもはるべからず、をやををもひめこををもひ所領をかへりみることなかれ、無量劫よりこのかたをやこのため所領のために命すてたる事は大地微塵よりもをほし、法華経のゆへにはいまだ一度もすてず、法華経をばそこばく行ぜしかどもかかる事出来せしかば退転してやみにき』
【通解】
各々、日蓮の弟子と名乗る人々は、一人も、臆する心を起こしてはなりません。法華経のためには、親を思い、妻子を思い、所領を顧みるようなこと があってはなりません。
無量劫の昔から現在に至るまで、親子のため・所領のために命を捨てた事は、大地微塵の数より多くても、法華経のために命を捨てた事は、未だに一度 もありません。 若干、法華経を行じたことがあっても、このような大難が出来してき たために退転して、信仰を止めてしまったのであります。
名字の言 9年前、ある小学校の卒業式で校長先生が児童に語ったこと 2020年3月11日
落語家の林家たい平さんが述懐している。娘が小学校を卒業した2011年3月のこと。東日本大震災の影響で、卒業式は卒業生と保護者、教職員代表だけのささやかなものになった▼席上、校長先生が児童たちに語り掛けた。「人が一番嬉しいと感じるのは、どういう時か知っていますか?」「人を助けた時と、人から助けられた時です」(『3・11を心に刻んで2019』岩波ブックレット)▼皆が先の見えない不安にいる中、たい平さんはこの言葉に深く救われたという。その後、"自分も誰かの、何かの助けになれれば"との思いで被災地を回った。そうして結んだ縁が今、噺家としての支えにもなっていると語る▼福島県のある壮年部員は工芸品制作で培った腕を生かし、被災地でキャンドルライトをともす取り組みを始めた。共感の輪が少しずつ広がり、その数は8万本を超えた。「寄り添う心を表現したかった」と語る壮年は、家族の病気や経済苦との闘いを、同志の励ましで勝ち越えた体験を持つ▼御書に「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」(1598ページ)と。自他共の幸福にこそ、真の充実と深い喜びがある。きょう「3・11」。"誰かのため、今の自分に何ができるのか"を考え、行動する日としたい。(閃)
寸鉄 2020年3月11日
震災9年。犠牲者の方々の冥福祈る。皆が福光の春感じるその日まで共に
小樽問答65周年。歴史を開くのは青年の声!君よ学べ。破邪顕正の剣磨け
岐阜の日。師との誓いに生きる堅塁の要。今こそ原点胸に題目第一の前進
復興庁の設置期限10年延長。公明よ現場に寄り添い、こまやかな支援頼む
自治体指定ごみ袋をレジ袋に—千葉で実験販売。プラ削減へ皆で知恵出し
☆新時代を築く 創価の女性は「希望の太陽」 2020年3月3日
日蓮大聖人は一年の節目である五節句の意義を門下から尋ねられて、「妙法蓮華経の五字の次第の祭なり」(御書1070ページ)と示され、「三月三日は法の一字のまつりなり」(同ページ)と教えられた。
そして「此くの如く心得て南無妙法蓮華経と唱へさせ給へ現世安穏後生善処疑なかるべし」(同ページ)と仰せである。
きょうは、わが女子部の「華陽姉妹 誓春の日」であり、「大阪婦人部の日」、「先駆九州女性の日」でもある。
広布に生きる女性たちこそ「希望の太陽」であり、「平和の太陽」である。気高い奮闘を心からねぎらいたい。
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古来、ひな人形には、全ての女性に幸光れ、との願いが込められてきた。
かつて空襲でわが家が全焼した時、必死に取り出した長持(長方形の蓋付きの箱)に入っていたのは、ひな人形と1本の傘だけだった。
しかし母は、落胆する家族に笑顔で言った。
「このおひなさまが飾れるような家に、また、きっと住めるようになるよ……」
あの明るい一言で、皆がどれだけ救われ、心を一つに立ち上がることができたか。
同じく戦時中、猛烈な台風に襲われ、夜中に家の窓ガラスが割れ、突風が吹き込んできたことがあった。真っ暗な中で動揺する幼い弟妹たちに父は厳として「お父さんがいるから、心配するな! 怖くない!」と大きな声で叫んだ。雄々しき音声が今も蘇る。
いざという時の言葉の力は、まことに大きい。
我らには、どんな逆境も、変毒為薬できる信心がある。
大変な時こそ、仲良く励まし合い、全てを希望の方向へ転じ、価値創造していくのだ。
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先師・牧口先生が、九州出身の教育者に送られたはがきがある。日付は昭和15年(1940年)3月3日。
大誠実の文面で、信心は"最大最善の人生の法則"であり、"生命の安全地帯"である。共々に素晴らしい人生を生きていこうよと、学会への入会を力強く勧められたのだ。戦時下の折伏である。
この教育者が入会したのはそれから18年後であり、生涯、師弟の道を貫き通した。先師の蒔かれた妙法の種は、いずこにも花開いている。
牧口先生は「いまだこりず候」(同1056ページ)との御聖訓のままに、いかなる時も、一人を大切に、創意工夫して仏縁を結んでいかれた。
創立の師の戦いを思えば、勇気は滾々と湧いてくる。
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新型コロナウイルスの感染拡大の防止に、日本も世界も挑む今、私たちはいやまして強盛に師子吼の題目を唱え、一日も早い終息と安穏を異体同心で祈りたい。
そして、何があろうと決然と昇る旭日の如く、日々たゆまず聖教新聞を配達してくださっている尊き貴き「無冠の友」へ、心より感謝を込めて、健康と無事故をひたぶるに妻と祈念しております。