いかなる悩みや課題も
解決の鍵は御書にある。
徹底して学び抜き
信心即生活の実証を!
ここに勝利の道がある。
呵責謗法滅罪抄 P1132
『何なる世の乱れにも各各をば法華経十羅刹助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり』
【通解】
いかなる世の乱れにも、あなた方を法華経や十羅刹女よ助け給え、と湿った木から火を出し、乾いた土から水を出すように強盛に祈っている。
名字の言 読書で「不安を乗り越える力」を養う 2020年3月21日
「出会えたね。とびっきりの一冊に。」——来月23日から始まる「こどもの読書週間」の標語だ。主催する読書推進運動協議会が先日、「子どもと本をつなぐみなさんへ」との一文をホームページに公開した▼臨時休校や外出の自粛など、閉塞感が広がる中で「こんなときこそ、子どもたちに読書をすすめ、不安を乗り越える力、生きる力を身につけてほしい」として、「子どもたちに読んでほしい本、子どもたちが笑顔になれる本の情報を届けてください」と訴えている▼「読書は自分と異なる視点を手に入れるのに役立ちます」と語るのは、明治大学教授の齋藤孝氏。円すいは上から見ると丸だが、横から見れば三角に見えるように、視点が変われば、物事の見え方も大きく変わる。氏は、読書によって「厚みや深み、広がりのある視点を持つことができる」と(『読書する人だけがたどり着ける場所』SB新書)▼休校や図書館などの休館が続く。子どもたちの心身に少なからぬ負担が掛かる今こそ、良書に触れ、心の視野を広げることが大切だ▼池田先生は「一人の人間が、実際に体験できる人生は一つしかないが、読書は、あらゆる人生を教えてくれる」と。親子で語り合いつつ、わが家の"とびっきりの一冊"を見つける春に。(誼)
寸鉄 2020年3月21日
「強敵重なるとも・ゆめゆめ退する心なかれ」御書。いかなる時も勇気の祈り
先駆・九州の日。同志の胸に脈打つ誓願の魂。乗り越えられない壁はない!
東北青年部の日。君達の成長こそ福光の象徴と。使命の場所で希望と輝け
なすべき事を着々と実践せよ—戸田先生。今できる事をやり抜く人が勝者
生命尊厳の視座を今こそ世界の大潮流に。きょう国際人種差別撤廃デー。
☆創大・短大学位記授与式への池田先生のメッセージ 2020年3月19日
◇「誓願の 誉れの生命は 朗らかに」
一、キャンパスのしだれ桜をはじめ花々も、わが愛する卒業生を寿ぐ心を宿しているかのように、いつもより早く咲き薫っています。
創大46期生ならびに短大34期生の皆さん、通信教育部の皆さん、さらに、大学院生の皆さん、そして世界からの留学生の皆さん、栄光の門出、誠におめでとう!
それぞれの国で今日を迎えている卒業生も、心は一つです。生命で結ばれています。
皆、本当によく頑張ってくれました。新たな伝統を堂々と築いてくれました。
私は、一人ひとり、奮闘を讃えながら、固い握手を交わす思いで、全てを見守っております。
どうか、皆さんの晴れ姿を何よりの喜びとされている父上方、母上方に、勝利の学位記を、最大の感謝とともに捧げてください。そして、希望あふれるご一家の新出発の劇を、聡明な親孝行の心で思い出深く飾っていただきたいのであります。
一、新型コロナウイルスの感染拡大の渦中に、新社会人として第一歩を踏み出す皆さんへ、私は22歳の時の一詩を謹んで贈りたい。
70年前の当時も、日本の経済界全体が未曽有の苦境に直面していました。恩師の事業は荒波に翻弄され、私は青年らしく一心不乱に支え働きました。日々、悪戦苦闘の只中で、自らを鼓舞して綴った詩です。
「苦闘よ、苦闘よ。
汝は、その中より、真の人間が出来るのだ。
汝は、その中より、鉄の意思が育つのだ。
汝は、その中より、真実の涙を知ることができるのだ。
汝よ、その中より、人間革命があることを知れ」と。
この創価の青春の負けじ魂を、不二の皆さんに託したいのであります。
◇たくましき価値創造の走者たれ
一、私は「平和のフォートレス」たる創価大学の創立と同時に、世界の知性と文明を結び、人類を結ぶ対話を開始しました。その忘れ得ぬ語らいを偲びつつ、今日は一点、「21世紀を照らす、たくましき価値創造の走者たれ!」と申し上げたい。
トインビー博士のご紹介でお会いした、世界的な医学・細菌学者のルネ・デュボス博士も、創大が掲げる「人間教育の最高学府たれ」との建学の精神に深い共感を寄せてくださった一人であります。
「シンク・グローバリー、アクト・ローカリー(地球的に考え、地域で行動する)」という有名な標語を編み出し、環境保護に心血を注がれた闘士でもありました。
感染症をはじめ人類を苦しめる病の脅威と戦い続けてきたデュボス博士は、人間の潜在的可能性に揺るぎない信頼を持たれていました。
ゆえに「新しい環境に遭遇したときは、いつでも新しい創造が生じうる」(野島徳吉・遠藤三喜子訳『人間であるために』紀伊國屋書店)と強調され、試練に屈しない人間生命の開花にこそ、文明の成長の希望を見いだされていたのであります。
人生100年の時代を迎え、皆さんには21世紀を丸ごと生き抜き、けん引する使命がゆだねられています。
「創価」の哲学を抱いた皆さんは、人生と社会の難局に遭遇すればするほど、たくましく価値創造の英知の光を放っていただきたいのであります。
◇21世紀から22世紀へ 平和と共生の「灯」を
一、私との語らいでも笑みを絶やさなかったデュボス博士は、社会の最も有益な存在として「生きる喜びに最も貢献する人」を挙げ、「明朗と快活」「自然なほほえみと笑い」が、皆の幸福にとって、どれほど大切であるかを力説されていました。<参照�長野敬・中村美子訳『人間への選択』紀伊國屋書店>
そして博士は、リレーの走者のように「生命の灯」を次々に手渡しながら、人類の未来へ尽くし続けていくことを呼び掛けてやまなかったのであります。<参照�長野敬・新村朋美訳『生命の灯』思索社>
どうか、世界にまで感動を贈ってくれた、あの箱根駅伝のように、皆さんの勇気と連帯の力走で、今世紀を「生命尊厳の世紀」に、「平和と共生の世紀」に照らし晴らしてください。
そして22世紀へ「価値創造の灯」をつないでいただきたいのです。
終わりに
誓願の
誉れの生命は
朗らかに
走れ広げよ
民衆の笑顔を
と贈り、祝福のメッセージとします。
かけがえのない、わが命たる君たちに、幸福凱歌あれ!