2020年3月9日月曜日

2020.03.09 わが友に贈る

◇今週のことば

2020年2月17日

可延定業書 P986
『きわめてまけじたまし(不負魂)の人にて我がかたの事をば大事と申す人なり』

【通解】
(四条金吾殿は)極めて負けじ魂の人で、自分の味方(信心の同志)のことを大切にする人です。

名字の言 『御書全集』のスペイン語監修者。「日蓮は宗派を超えて精神世界にそびえ立つ」 2020年3月9日
久しぶりに電話で話をした信心の大先輩。「最近、御書を開く時間が増えて、感動を新たにしています」と語っていた▼約1600ページにわたり、びっしりと詰まった日蓮大聖人の言々句々。その多くが迫害の嵐の中でつづられた、門下への励ましのお手紙である。電話口の先輩の声は弾んでいた。「大聖人の大慈悲が心に染みます。私も地区の同志の顔を思い浮かべ、筆を執る毎日です」▼「文は人なり」という。御書を拝することは、大聖人の御境涯に迫り触れることにほかならない。スペイン語版『御書全集』の総合監修を務めたカルロス・ルビオ博士は言う。「日蓮の手紙を読むと、誠実さや人間的な温かさと知性がにじみ出ており、宗派性を超えて高く精神世界にそびえ立っています。人間としての日蓮に親しみが湧いてくるのは、私だけではないでしょう」▼文永9年3月に、大聖人が流罪の地から弟子一同に対して認められた「佐渡御書」の末文には、「佐渡の国は紙候はぬ」(御書961ページ)と。"本当は一人一人に書いて送りたいが、紙もなく、この一通しか書けないので志ある弟子たち皆で読んでほしい"との心情が拝せられる▼困難の時こそ、御聖訓を拝せる有り難さが分かる。御書は未来を照らす希望の光源である。(之)

寸鉄 2020年3月9日
『新・人間革命』は世界の若者を啓発する力が凝結—識者。心に刻む一時を
中国方面の「女性の日」。何があろうが題目!勝利の春呼ぶ婦女一体の連帯
苦難の中でこそ智慧は得られる—詩人。男子部がライブ講義。逞しき発想
紙製品買い占めは媒体の過剰報道も因—日本の学者。情報社会の落とし穴
肺炎で便乗詐欺。「水道管にウイルス付着で除菌が必要」は嘘。冷静に見破れ

☆池田大作先生の珠玉の励まし 春夏秋冬ほがらかに(少年少女きぼう新聞3月1日付から)
<学びの旅へ>
2030年へ ヒマラヤのように堂々と
6年生のみなさん、卒業おめでとう。1年生から5年生のみんなも、進級おめでとう!
この「少年少女きぼう新聞」との名前の通り、みなさんは私の希望です。創価家族の最高の希望です。毎月、新聞に光っているみんなの笑顔を、私は何よりの楽しみとして、見つめています。
創価学会ができて90周年。みんなのお父さんやお母さんたちと目指してきた100周年(2030年)まで、あと10年となりました。世界にとって、全人類にとって、とても大事な10年です。
学会の「人間革命」の運動は、平和を願う人々から、かけがえのない世界市民の連帯として注目され、期待されています。その後を継ぐみなさんこそ、21世紀の大舞台で活躍し、22世紀まで照らしていく宝の人です。これからの10年、みなさんとともに地球の希望は大きく明るく輝きゆくのです。

成長するみなさんを思う時、私の胸には一つの光景がうかびます。ネパールからシンガポールへ移動するなかで機中から見た、ヒマラヤ山脈の堂々たる姿です。
ヒマラヤは「世界の屋根」と呼ばれ、東西2400キロに、世界一高い8848メートルのエベレストをはじめ、8000メートルをこえる山が14もある大山脈です。
私には、みなさんが将来、力強く胸をはって、世界の友と仲良く肩を組んでいく姿に見えます。
なぜヒマラヤは、あんなに高く、立派なのでしょうか。
実は、地球の大地は、長い時間をかけて動いています。はるか大昔、今のインドの大地がアジア大陸にしょうとつし、そこにしわがよって盛り上がったのが、ヒマラヤ山脈です。大きな大地のかたまり同士がぶつかって、固い岩ばんを曲げるほど強い力が生まれ、高い山脈ができたのです。
以来、ヒマラヤは毎年、少しずつ高くなり続けています。山頂では、岩をもけずるような風速320キロのもうれつな風が吹いていますが、王者のごとく、なおも成長し続けています。だから、あんなに高く、立派なのです。
夢に向かって挑戦を続ける人は、必ず成長できます。たとえ、1日1ミリであったとしても、1年たったら36センチ5ミリです。10年では3メートル65センチになります。勉強やスポーツも、習い事も、少しずつでも挑戦し、成長していけば、いつの日か、自分でも思ってもみないほど前進しています。
今は、夢が見つからなくても大丈夫。一つ一つ、自分らしく、ねばり強く努力していく時、もう成長は始まっているからです。好きなこと、やりたいことも、だんだんと見えてきます。
一つ、大切なポイントがあります。「ほかの人にいやな思いをさせないこと」です。少しむずかしい言い方をすると、「他人の不幸の上に、自分の幸福を築くことはしない」ということです。これは、私がハーバード大学で講演した時にも多くの人が賛成してくれた、創価の哲学の一つです。

大好きな少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」の歌詞に、「笑顔はみんなのパスポート」とあります。
日蓮大聖人は「困難を楽しんでいきなさい」(御書750ページ、意味)と教えられました。何があっても、春夏秋冬ほがらかに、笑顔で前進できる人は、未来の勝利者となる。大きく友情を広げていけます。
どうか、ヒマラヤのごとく高く成長し、ヒマラヤのごとくゆう然と友情のスクラムを組んで、2030年に向かって、強くほがらかに進んでいってください。
今日も新たな学びの旅の出発です。
一緒に、世界へ羽ばたこう!