季節の変わり目だ。
激しい寒暖差に注意。
疲れをためない工夫も。
賢明な体調管理で
健康第一の日々を!
忘持経事 P976
『槃特尊者は名を忘る此れ閻浮第一の好く忘るる者なり今常忍上人は持経を忘る日本第一の好く忘るるの仁か』
【通解】
槃特尊者は自分の名さえ忘れたというから、これこそ世界第一の物忘れの人である。今、常忍上人は御持経をお忘れになったから、日本第一の物忘れをされる方といえようか。
名字の言 車いすの少年と父親が挑むトライアスロン——映画「グレートデイズ!」から見えてくるもの 2020年3月12日
電動車いすで生活する少年が父親に「一緒にトライアスロンに出たい」と言った。父は「無理だ」と一蹴するが息子の熱意に出場を決意した——実話を基にした映画「グレートデイズ! 夢に挑んだ父と子」(2014年公開)である▼過酷な練習を積んで臨んだレースの最終盤、車いすを押して走る父が力尽きてしまう。だが息子は諦めない。不自由な手で車いすをこぎ出す。その姿に父は力を取り戻し、ついに親子はゴールする。「家族とは」「生きるとは」——映画は訴えてやまない▼中学卒業後、約50年の会社員生活を終えた岩手県の壮年部員。向学の思いで2010年、創価大学通信教育部に入学するが勉強の難しさに四苦八苦。そんな時、東日本大震災に遭い、さらに娘が病に倒れた▼"娘と代わってやりたいができない。ならば負けない姿でエールを送る!"と奮起。壮年は喜寿となる今春、通教を卒業。娘は病と闘いながら昨年、今年と弘教を実らせた。父と娘の勝利の物語はこれからも続く▼先の映画は当初の「フィニッシャーズ」(完走者たち)というタイトルから改題された。「3・11から9年」という節目もまた、復興のゴールではない。未来へ希望をつくる歩みは続く。その一歩一歩が「グレートデイズ」(偉大な日々)に結実する。(白)
寸鉄 2020年3月12日
陰徳を積む人に「大果報は又来るべし」御書。今こそ大確信の祈りを強く!
東京・喜多区女性の日。冬は必ず春!友に励ましを送る模範の婦女の連帯
子供向け"歴史読み物"の売り上げ増加と。家庭で共に学び語らう機会にも
自動車免許の自主返納が過去最多の60万人。運転は安全第一…更に心して
マスクの無料送付等騙る不審電話やメール発生。旨い話の嘘を冷静に喝破
☆創価学園卒業式への池田先生のメッセージ 2020年3月4日
◇青春の努力の光は消せない
青春の友情の宝は壊せない
一、何ものにも消せない青春の光があります。それは「努力」という光です。
何ものにも壊せない青春の宝があります。それは「友情」という宝です。
私の生命には、わが卒業生の不屈の努力と揺るがぬ友情が映し出されています。
「君も負けなかった! あなたも勝った!」——きょうは、お父さんやお母さん方と共々に、愛する一人一人の頭に月桂冠をかぶせる思いで大拍手を送っております。
◇新たな十年 わが宝剣を磨け
不思議な縁で結ばれた皆さんは、わが創価学園の創立50周年の歴史を堂々と飾ってくれました。そして創価教育の100周年への黄金の十年、偉大なる使命の青春を晴れ晴れと舞いゆくのです。
その壮大なる前途に思いをはせ、私は「新たな十年、わが宝剣を磨け! そして、人類の平和の新時代を開きゆけ!」とエールを贈りたい。
一、私も、師匠・戸田先生のもとで、10年間、学び抜き、鍛え抜きました。
その厳しい薫陶の中で、少年雑誌の編集長として私が執筆し、戸田先生に喜んでいただいた偉人伝があります。18世紀、イギリスに誕生した医師ジェンナーです。
5歳で両親を相次いで亡くしたジェンナーは、悲しみに負けず、たくましく育ち、10代から弟子入りして医学を学びます。
当時、「天然痘」という恐ろしい感染症が世界的な大流行を繰り返して、多くの人の命を奪い、傷つけていました。
若きジェンナーは、この難病に挑みます。新しい着眼から事前に予防する方法を探り、粘り強く実験を積み重ねました。いわれない中傷を浴びせられましたが、断じて屈せず、有効な治療法を確立したのです。
それは世紀を超えて世界に広まり、ついに40年ほど前、WHO(世界保健機関)が天然痘の根絶を宣言するに至りました。ジェンナーの挑戦は、全てのワクチン開発の礎となり、免疫学の原点となって、今も不滅の輝きを放っています。
一、人類の営みは、どこまでも試練との戦いです。けれども、若人の勇気の挑戦がある限り、必ずや、そこから新たなる無限の価値創造が成し遂げられていくのです。
どうか、わが誉れの学園生は、この人類の前進の先頭に躍り出て、一つまた一つ、眼前の課題に勇敢に忍耐強く挑み抜き、自分らしく民衆に社会に世界に貢献しゆく英知の宝剣を磨き上げてください。
その誓いを込めて、きょう家に帰ったら、お父さん、お母さんに最高の笑顔で感謝を伝えていただきたい。これが私のお願いです。
「胸を張れ不二の生命の学園生」
かけがえのない皆さん一人一人の健康と幸福と勝利を祈りつつ——
胸を張れ
不二の生命の
学園生
負けじのスクラム
地球の明日へ
と贈ります。
いずこにあっても、私たちの心は一つです。一日また一日、朗らかに勝ち進め!(大拍手)
☆インド「創価池田女子大学」卒業式への池田先生ご夫妻のメッセージ 2020年3月6日
一、誇り高き17期生の皆さん、希望の門出、誠におめでとうございます!
それぞれの尊き奮闘の様子は、何よりうれしく伺っております。
一人ももれなく、青春の大勝利者です。
今、私と妻の心も、愛するチェンナイの天地へ飛んでおります。
晴れの式典に一緒に連なり、若き宝の女性リーダーの皆さん一人一人に、賞讃と祝福の大拍手を送っております。
今年は、開学より20年。
敬愛してやまないクマナン議長ご夫妻をはじめ、サムシャット学長、教職員の方々の多大なご尽力に、心より感謝は尽きません。
誠に誠にありがとうございます。
一、本日は、タミル・ナドゥ体育スポーツ大学のシーラ・ステファン副総長が、ご臨席くださっております。
オックスフォード大学をはじめ世界各国の大学と交流を結ばれながら、幾多の目覚ましい学術成果を残してこられたことも、よく存じ上げております。
45年前、私が対談集を発刊したトインビー博士はオックスフォード大学に、また最良のパートナーであったベロニカ夫人はケンブリッジ大学に学ばれました。
博士との対話を重ねる中、私が両大学を訪ねると、ご夫妻がそれぞれに、母校への訪問を最大に喜んでくださったことが思い起こされます。
母校への愛を持ち続ける人生は、美しく尊貴である。そして青春の原点を一生涯、貫き通すことができると、私は感動しました。
卒業生の皆さんの前途が、この誉れの母校とともに、同窓の姉妹とともに、限りない幸福と歓喜と勝利の年輪を刻まれゆくことを、私は祈り、また信じております。
◇宇忍耐強く朗らかに学び、栄光の花を咲かせゆけ
一、トインビー博士は、21世紀の新しい精神の大光が、貴国インドから放たれゆくことを深く期待されておりました。
「青年の国」たる貴国は、2030年までに、世界一の15億人の人口になるとも推定されております。
その清々しい希望の光を旭日の如く輝かせる皆さんに、私は、「忍耐強く、そして自信満々と、栄光の花を咲かせゆけ」と、はなむけの言葉を贈りたいのであります。
ここタミル・ナドゥ州には、美しい「州の花」があります。
燃え立つように真っ赤な花をつけるユリ「グロリオサ」です。その名は「栄光のユリ」を意味します。
何と麗しい響きでありましょうか。
このグロリオサは、地中に根ざした球根が大きく力強いほど、見事な花が咲くといわれます。
皆さんには、ご家族が送り出してくださった、この大学で育んできた「英知」と「人格」の立派な球根があります。
これからの新生活の中で、「創価」すなわち「価値創造」という勇気と智慧を自分らしく発揮して、一つ一つに挑戦していってください。
なかなか思うようにいかないことがあっても、今はじっくり球根を育てる時だと決めて、忍耐強く、前へ前へ進んでいただきたいのであります。
一、マハトマ・ガンジーの令孫で、私と妻の友人であるエラ・ガンジー博士は、南アフリカでの人権闘争の中、迫害にも歌を歌って勇敢に乗り越えられました。博士は語られます。
「私たち全員に力があります。そして、私たちが一緒に手を取り合う時、もっと大きな力をもち、世界を変えることができるのです」と。
どうか、何があっても、自信満々と胸を張って、皆さんの世界市民の友情を、地域へ、社会へ、さらには地球の未来へ豊かに広げ、歌声響く平和のスクラムを創造していただきたいのであります。
晴れの日も、嵐の日も、わが誓いの舞台で、明るくたくましく朗らかに学び続けて、青春凱歌の栄光の花を、共々に咲かせていってください。
終わりに、かけがえのない皆さん一人一人の健康と幸福、そしてご家族の繁栄を祈りに祈って、私と妻のメッセージといたします。
皆さん、いついつまでも、お元気で!(大拍手)