2020年3月13日金曜日

2020.03.13 わが友に贈る

身近な家族にこそ
感謝を伝えよう!
当たり前を当たり前と
思わない豊かな心に
信仰の輝きは表れる。

崇峻天皇御書 P1173
『返す返す今に忘れぬ事は頚切れんとせし時殿はともして馬の口に付きてなきかなしみ給いしをばいかなる世にか忘れなん、設い殿の罪ふかくして地獄に入り給はば日蓮をいかに仏になれと釈迦仏こしらへさせ給うとも用ひまいらせ候べからず同じく地獄なるべし』

【通解】
返す返す今も忘れないことは、首を切られようとした時、あなたが、私の供をして、馬の口に取りついて泣き悲しまれたことです。これを、いかなる世に忘れることがありましょうか。たとえ、あなたの罪が深くて地獄に堕ちられたとしても、その時は、日蓮が釈迦仏から、どれほど「仏になれ」と誘われようとも、従うことはありません。あなたと同じく、私も地獄に入るでしょう。

名字の言 女子マラソン。代表の座をつかんだ一山麻緒選手の楽観主義 2020年3月13日
東京五輪・女子マラソン代表の最後の1枠を懸けた8日の選考レース。日本歴代4位の2時間20分29秒で、夢の切符をつかんだのは、22歳の一山麻緒選手だ▼直前の合宿では目標の"2時間20分台"を体にたたき込んだ。5キロを16分40秒のペースで6本(30キロ)、もう2本(10キロ)でペースをさらに上げる計40キロの過酷な練習を重ねたことが、自信につながったという▼本番も練習通りに30キロ付近でペースアップ。30〜35キロ区間を、この日最速の16分14秒で刻み、先頭を独走した。強い雨と寒さの悪条件にも、「やってきた練習は雨なんかに負けない」と動じなかった。それどころか、「こういう(悪天候の)日に、五輪を決めたらかっこいいと思った」と笑う前向きな姿が印象的だった▼何事も、目標達成への近道はない。どんな逆風に遭っても、楽観主義で挑み続けていくからこそ目標に近づける。ただ、この楽観主義とは、努力を怠り、"どうにかなるだろう"という生き方ではない。万全の手を尽くす中で磨かれる、不屈の心の異名である▼池田先生は「楽観主義の人は強い。何が起ころうとも、いい方向へ、楽しい方向へ、前向きの方向へと受け止めていく」と。わが目標へ、具体的に祈り、一歩ずつ、できることから挑戦しよう。(差)

寸鉄 2020年3月13日
「法華経を持ち奉る処を当詣道場」御書。今いる場所から励ましを拡大!
東京・品川「広布誓願の日」。創価源流の誇り光る大城。未来開く祈り強く
平和と安穏の世界築くのが仏法の法理—戸田先生人間革命の歩みを弛まず
各地で卒業式。中継や縮小態勢などで。夢を描き羽ばたけ!君達こそ希望
マスクの高値転売が15日から禁止。パニック煽るデマ情報等も皆で根絶へ

☆シンポジウムへの池田先生のメッセージ 2020年3月5日
人類社会に希望の曙光を送りゆく国際シンポジウムの開幕、誠におめでとうございます。
名門イースト大学と、わが創価大学との友情の絆を、さらに強めゆく意義深き知性の集いに、心からの御礼を申し上げます。
シンポジウムに掲げられたテーマ「平和・人権・環境保護における青年の参画の主流化」は、まさに時宜を得たものであります。

◇青年の価値創造の連帯を
本年、創設75周年を迎える国連でも、「持続可能な開発目標(SDGs)」推進の重要な担い手に「青年」が位置付けられるなど、国際社会における青年の役割は、いやまして重視されております。
私も、本年1月に発表した「SGIの日」記念提言に「青年こそ希望なり」「青年こそ未来なり」との限りない期待を込めました。若人の連帯があるところ、乗り越えられない壁など断じてない——この一貫した信念を胸に、私は、貴国をはじめ世界の教育界のリーダー方と手を携えて、青年の「エンパワーメント(内発的な力の開花)」に力を注いできた一人であります。
そこで本日は、新たな地球社会の希望の潮流たる青年の力と連帯を、さらに深め広げゆくためのポイントを、確認し合いたいと思います。

◇可能性引き出す「よいきっかけ」
長年にわたって、尊きソーシャルワーカーの労作業や紛争解決の難局に挑んでこられたシドニー平和財団の創立者リース博士と私は、6年前、青年に「平和の哲学と詩心」を託しゆく対談集を発刊しました。
その中で博士が、ご自身の経験を踏まえて、人々が新しい生き方に踏み出すためには「よいきっかけ」と「確かな手応え」が大切であると語られたことを、感銘深く思い起こすのであります。
博士は、「依存する側」から「自立する側」へと転換して、主体的にエンパワーメントを成し遂げていく3段階を明快に挙げられました。
すなわち、第1段階は、「どうせ、何をしてもだめだ」という諦めの克服。
第2段階は、共に努力する仲間との信頼の構築。
第3段階は、自立のための環境づくり、手段や技術の教育。
そして、「小さな勝利」の積み重ねこそ重要であると示されたのです。
私も全く同感であります。若き伸びゆく生命は「よいきっかけ」を得れば、秘められていた可能性に目覚め、「確かな手応え」をつかみ、自信をもって成長することができます。まさに諦めを克服する希望の劇といえましょう。

◇国連のSDGs「誰も置き去りにしない」社会へ
そのための大いなる力がロールモデル(手本)の存在であります。
そして世界の青年に、限りない触発と励ましを送り続けてくれる偉大な先人こそ、貴国フィリピンの大英雄ホセ・リサール博士ではないでしょうか。
リサール博士は「人間の目的は進歩と完成の道を歩みつつ、自らと他の人間の幸福を探し求めることにある」と叫び、人類への貢献を貫きました。
まさに、国連のSDGsの「誰も置き去りにしない」との根本理念と一致しており、博士の青春を平和と人道の鑑と仰ぐゆえんが、ここにあります。
とともに、このリサール博士の精神を受け継ぐ貴国の開かれた教育界には「世界市民を育てるリーダーシップ」が脈打っています。
光栄にも、わが創価大学は貴イースト大学をはじめ貴国の多くの大学と教育交流を結ばせていただいております。その継続のなかで、共に平和の創造へ努力しゆく最高の「信頼の連帯」を構築することができました。
この席をお借りし、私は改めて満腔の感謝を申し上げます。

◇人間教育の結合で智慧を発揮
そして、かけがえのない人間教育の結合を核としながら、21世紀の若き世界市民が「平和」「人権」「環境保護」のために、一段と自立して、智慧と力を存分に発揮できる晴れ舞台を整えたいと思うのであります。
この全幅の期待を込め、今回、私は、国連がSDGsの達成へ2030年に向けて立ち上げた「行動の10年」の一環として、気候変動に焦点を当てた"青年行動の10年"ともいうべき運動を起こしていくことを提言しました。
また、平和と安全保障における青年の役割を強調した国連安全保障理事会の2250決議に続く形で、気候変動の問題に関わる意思決定への青年の参画を主流化させる安保理決議の採択も提案したのであります。それがまた、"人類の議会"としての国連の新たな前進の原動力となっていくことを、私は確信してやみません。

◇難題を前進の力へと転じ人類の未来を照らしゆけ
教育を人生最大の事業と定めた私が、若き日から心に定めてきたことがあります。それは「私心を捨て、人類の幸福のために生き抜く自らの姿を通して、青年の魂を触発していこう」という一点であります。
青年の魂は信頼に必ず応えてくれます。青年の価値創造の英知と情熱に行き詰まりはありません。青年の草の根の連帯こそ、山積する難題も人類の前進の力へと転じ、地球社会の未来を断固として創り照らしてくれます。
私も、ここにお集まりの先生方と心一つに、命の限り、世界の青年の道を開き、希望と勇気を送り続けていく決意であります。

◇リサール博士の詩 君たちの勝利をもって人間の偉大さを示せ
その心を、ホセ・リサール博士の詩に託し、愛する青年たちに捧げます。
「さあ、征け! さすれば、君たちの天賦の才は 聖なる炎となって 栄冠へと向かう。
君たちの勝利をもって、 人間の偉大さを 広く示しゆくのだ」
シンポジウムの大成功と、ご参加の皆さまのますますのご健勝、そして偉大なる「青年の大国」フィリピンの永遠の栄光と平和を心より祈念し、私のメッセージとさせていただきます。
マラミン・サラマッポ!(フィリピノ語で「誠にありがとうございました!」)(大拍手)