2020年3月23日月曜日

2020.03.23 わが友に贈る

◇今週のことば
進学・就職・転居など
新出発の友に励ましを!
「さいわいは心より
いでて我をかざる」
胸張り使命の桜道へ!
2020年3月23日

種種御振舞御書 P912
『八幡大菩薩に最後に申すべき事ありとて馬よりさしをりて高声に申すやう、いかに八幡大菩薩はまことの神か』

【通解】
「八幡大菩薩に最後にいうべきことがある」といって馬からおりて大高声で次のようにいった。「本当に八幡大菩薩はまことの神であるか」

名字の言 大岡越前守の名裁き。こんな見方もあるのでは? 2020年3月23日
「大岡政談」に二人の女性が子を取り合う話がある。"私がこの子の実母"と譲らない二人に大岡越前守は、両者で挟んだ子の手を引っ張り合うように命じた▼痛さに子が泣きだすと、一人の女性が手を離した。大岡裁きは、痛がるわが子を哀れんでこそ実母と判断した、という内容である。だが"一時の痛みに子が泣こうが、手を離さない親の愛情もあるのでは"という考え方もあるはず。そう思ったのは、ある母娘が脳裏に浮かんだからだ▼娘である婦人部員は20年前、緑内障で左目の視力を失った。直後、母が病に倒れ、「余命1週間」と告げられた。その後、奇跡的に回復した母は娘を毎日、病院へ見舞いに来させた。娘はかろうじて見える右目を頼りに、往復2時間ほどの道を歩いて通った。母は半年も寿命を延ばし、霊山に旅立った▼婦人は語る。「これから先、私が一人でも強く生きていける力を、母は命懸けで鍛えてくれました」と。そして「それまで右目の視力が落ちないことを願っていましたが、あれ以来、私の祈りは"広布に生き抜く体になる"という誓願に変わりました」とも▼その後、婦人の左目はわずかに視力が戻り、現在、拡大鏡で本紙を熟読しては信心に励む日々だという。あの時の母の"真の愛情"に感謝しながら。(城)

寸鉄 2020年3月23日
パラオ共和国大統領から会長夫妻に顕彰。平和に尽くす思想と行動に共鳴
中部女性の日。さあ満々たる生命力で前進!希望の一番星は明るく朗らか
「陰徳あれば陽報あり」御書。電話・手紙で地道に激励重ねる友に福徳必ず
普段できぬ事に挑む時!まずリストアップ。書き出せば祈りも動きも明確
新聞に触れる子は成績も高い—調査。親から良き習慣を。本紙も充実益々

☆心に御書を 第27回 強盛な信心こそ最高の回向
〈御文〉
『いよいよ強盛なるべし、さるほどならば聖霊・仏になり給うべし、成り給うならば来りてまほり給うべし、其の時一切は心にまかせんずるなり』(上野殿御返事、1512ページ)

〈通解〉
いよいよ強盛に信心していきなさい。そうすれば(父上の)聖霊は仏になられるであろう。(父上が仏に)なられたならば、(あなた方のもとに)来て、(あなた方を必ず)守られるであろう。そのとき、一切は心のままである。

〈池田先生が贈る指針〉
御本仏は、苦難の中で勇敢に信心を貫く青年門下に、亡き父は必ず成仏され、厳然と家族を守られるとお約束である。
広布に尽くす誓願の題目こそ、故人への最極の供養となる。その福徳は、一家眷属も大きく明るく包む。
「生も歓喜、死も歓喜」という常楽我浄の大境涯を開く、最も力強く自在なる追善回向なのだ。

☆未来の宝と共に 池田先生の書籍に学ぶ 女子未来部長 先崎和美さん
〈池田先生の言葉〉
うれしい悲しい、楽しいつらい……心は常に揺れ動きます。青春時代は、なおさらだ。
御書に「心の師とはなっても、自分の心を師としてはならない」(1088ページ、通解)とあります。
自分の心を中心に、わがまま放題に生きれば楽しいかもしれない。しかし、結局、心がいつも揺れ動いて迷走してしまう。
だから、揺るぎなき「心の師」をもつことが大切です。私の心には、常に戸田先生がおられます。今でも、毎日、対話しています。
(『未来対話』278ページ)

◇師匠と心で"対話"して
「自分の性格が嫌い」「私には取りえがない」「あの子は、すごいな」「あの人みたいに、なれたらな……」
そんなことを考えて苦しんだり、悩んだりした経験は、未来部の皆さんなら誰もが持っているのではないでしょうか。
私も中学・高校時代、他人と自分を比べては、一喜一憂してばかり。何かに挑戦したとしても、思うような結果が出せない現実に直面するたび、「劣等感」がグサグサと胸に突き刺さるような痛みを覚えていました。
当時、池田先生の言葉にどれほど支えられたか分かりません。聖教新聞や未来部機関紙に掲載された先生の指導をノートに切り貼りして、何度も読み返しました。「心は常に揺れ動きます。青春時代は、なおさらだ」との言葉に触れた時、"これは私のことだ!"と思ったものです。
池田先生は、ただただ師匠・戸田先生のために生きてこられた真情を、教えてくださいました。「先生なら、どうされるか、どうすれば、先生に喜んでいただけるか——。心に、この原点があるから何も迷わない。何も怖くありません」と。
自分が周りにどう見られたいかという"自分中心"の生き方ではなく、師匠に喜んでいただける生き方が大事だと、私は気付いたのです。
「先生の励ましに応えたい!」。そう決めて御本尊に真剣に祈ると、勇気と力が湧いてくるのを感じました。勉強においても、吹奏楽部の練習においても、毎日、心の中で池田先生に自分の決意を伝え、目標を立て、挑戦を"報告"しました。やがて、小さなことで悩んでいた自分がうそのように、笑顔で、胸を張って毎日を過ごせるようになっていったのです。
今、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で不安な毎日を過ごしているメンバーは少なくありません。特に卒業生の中には、何ともいえない寂しさを覚えている人もいるのではないでしょうか。
私が中学を卒業したのは2011年3月。東日本大震災の直後でした。両親が東北の出身でもあり、私は悲しみでいっぱいでした。その中で先生の数々の励ましに触れ、「大変な時こそ未来部が皆の希望に!」との師の期待を、心から実感することもできたのです。
先生は『未来対話』で「私も毎日、皆さんと心で語り合っています。皆さんのことを思い浮かべて題目を送っています。未来部は私の命だもの。離れていても、会わなくても、生命と生命は、強く固く、結ばれています」と語られています。
かけがえのない青春時代です。師匠を自分の心に置いて、一日また一日と、成長の思い出を刻んでいきましょう。