2020年1月27日月曜日

2020.01.27 わが友に贈る

◇今週のことば
さあ 伝統の2月。
「我も唱へ他をも勧ん」
自行化他が仏法の魂だ。
歓喜と希望と確信を語り
楽しく地涌の拡大を!
2020年1月27日

乙御前御消息 P1220
『法華経は女人の御ためには暗きにともしび海に船おそろしき所にはまほりとなるべきよしちかはせ給へり』

【通解】
法華経は、女性のためには、暗い所では灯火となり、海を渡る時に船となり、恐ろしい所では守りとなることを誓っています。

名字の言 悩める友の「伴走者」でありたい 2020年1月27日
各地でにぎやかに開催されるマラソン大会。視覚障がい者が伴走者と一緒に走る姿を、よく見掛けるようになった▼輪にしたロープを、視覚障がいの選手と共に持つ伴走者。選手を後ろから押してはいけないし、前から引っ張ってもいけない。選手以上の走力を備えた上で、常に横で手の振りや歩幅を合わせ、適切に声を掛けていく。日頃からの意思疎通も重要だ▼脳性まひと闘う千葉の女子部員がいる。肢体不自由のため、本のページをめくるのは一苦労だし、ペンを握るのも難しい。そんな彼女が昨年、青年部教学試験2級への挑戦を決意した。"どうしたら学べるか"を家族と考えた末、目と耳と口を駆使して、仏法哲理を心に焼き付けることにした▼地域の女子部の友も、工夫を重ねた。彼女の代わりに勉強会に参加しては、教材に線を引いて要点を書き込み、彼女の家に通った。また代読・代筆による受験を想定し、口頭で正確に答えられるよう、御文を一緒に暗唱。問題形式で何度も練習し、本番に備えた。そして合格。「やり切りました!」と語る彼女と同じくらい、共に歩んだ同志の笑顔が輝いていた▼池田先生は"「共に」という心と行動の中に、日蓮仏法の真髄がある"と。苦闘する友、悩める友に同じ歩幅で寄り添う伴走者でありたい。(楊)

寸鉄 2020年1月27日
一人の強き生命力が他人の命を変える—戸田先生青年よ広布の突破口開け
東京・豊島婦人部の日。弾む心で前進!三代有縁の天地に対話の花は満開
本紙通信員制発足の日。この写真、この一文。皆様の尊き汗こそ聖教の誉れ
後部座席のベルト着用、いまだ4割。法令順守を。「破壊は一瞬」と油断なく
アウシュビッツ解放から75年。デマへの沈黙が悲劇の歴史に。教訓忘れず

☆池田先生が贈る「無冠の友」への新春メッセージ 世界聖教会館と共に黄金の1年を 2020年1月25日
毎朝早くから、本紙を配達してくださる「無冠の友」。"師弟の心""宿命転換の歓喜のドラマ"を、日々、列島各地に届けゆく、その尊き力走ありて広布は勢いよく進む。ここでは、配達員の機関紙「無冠」の新年特集に掲載された、池田先生の新春メッセージを紹介する。

◇黎明の光届ける第一走者
厳冬の夜明け前、寒風を突いて「勇気の走者」は駆ける!
世界広宣流布の数知れないドラマが躍動する聖教新聞を携え、読者のもとへ、黎明の希望の光を届けゆく、創価の前進の第一走者こそ、尊き「無冠の友」の皆さんなのです。
毎日毎日、昇りゆく太陽のごとく、正確にして、たゆまざる生命の軌道を進みゆく挑戦は、なんと神々しいことでしょうか。
敬愛してやまない全国各地の配達員の皆さん!
創価学会創立90周年の「前進・人材の年」、明けましておめでとうございます。
新たに誕生した「創価学会 世界聖教会館」は、その正面を東天に向けて聳え立つ「太陽の言論城」です。旭日を浴びて輝き光る英姿は、まさしく無冠の友を城主として仰ぎ讃える象徴なりと、私は見つめております。
展示室にも、無冠の友を顕彰するコーナーが心を込めて設置されています。
展示では、1951年4月20日の創刊号以来、大きな節目となった聖教を大画面で見ることができ、その中には、60年前の5月3日の紙面もあります。
あの日、恩師・戸田城聖先生の不二の弟子として、私は宣言しました。
「化儀の広宣流布を目指し、一歩前進への指揮を執らせていただきます」「創価学会は全大衆の最大の味方であります」と。
この誓願を分かち合いながら、私たちは折伏・弘教に転戦し、日本中、世界中に妙法という平和と幸福の種を蒔いてきました。そして「月月・日日に」、この一歩前進の原動力となってくれたのが、無冠の友の皆さんにほかなりません。
「御義口伝」には、不軽菩薩の人間尊敬の実践について、「鏡に向って礼拝を成す時浮べる影又我を礼拝するなり」(御書769ページ)と仰せであります。
まさに、この不軽さながらに、あの友この友に幸あれ、あの家この家に福徳あれと、祈りを込めて聖教新聞を配達されゆく皆さん方の偉大な仏道修行あればこそ、仏縁は幾重にも広がり、人間主義の価値を創造する人材のスクラムが絶え間なく拡大しているのであります。
阪神・淡路大震災から25年となる兵庫をはじめ常勝関西の同志も、信心という究極の「レジリエンス(困難を乗り越える力)」を発揮して希望の劇を綴り、奮闘してこられました。
東日本大震災を乗り越えておられる不屈の東北家族も同じであります。
いかなる逆境にも揺るがない。それが仏です。
皆に同苦し、共に勝ち越える。それが菩薩です。
仏法では「娑婆即寂光」と説かれます。一番苦労して戦ったところが、一番幸福な寂光土へと輝いていける。「妙とは蘇生の義」なのです。
皆さんの中にも、また、ご親族や友人が、昨年の台風・大雨などで被災され、いまだ生活再建の途上にある方がおられるでしょう。
早期の復興とともに、ご健康と無事安穏を、私は妻と心から祈念しています。広布を開く無冠の友を、そして一家眷属を、諸天よ諸仏よ、護りに護れと、さらに強盛に祈り抜いてまいります。
日蓮大聖人は、雪が積もる身延でのお正月に、「真の友でなければ、(こんな雪深いなか)誰が訪ねて来てくれるだろうか」(同1554ページ、通解)と思っていたところ、真心の便りに接し、「心中もあき(明)らかに生死のやみ(暗)もはれぬべし」(同ページ)と綴られています。
「友に勇気を贈る」「地域に友情を結ぶ」「社会に希望を届ける」無冠の日々ほど充実した人生の道はありません。
この誉れの道に続きたい——大阪のあるご一家では、亡きお母さまが「無冠の友」で、4人の娘さんも全員が配達員となり、家族一丸で広布の第一線に躍り出ています。「配達のおかげで、母が願ってきた信心の継承ができました」と。
また、創価の学舎を卒業し、アメリカで地区婦人部長として活躍する友から、「私の父は、日本で配達員をしています。私が『聖教電子版』を開く夕方の時間が日本の早朝で、いつも父の姿を思い浮かべ、全国の『無冠の友』の皆さんの無事故を祈っております」との心温まる声が届いていました。無冠の誇りと喜びが、広布後継の人材を限りなく育て、広げます。
フランスの文豪ユゴーは『レ・ミゼラブル』で、若人に呼びかけました。
「奮励せよ、そして前進せよ! 諸君、吾人はどこへ行かんとするのであるか」「日の出にも比すべき真理の曙へである。吾人は各民衆の協和へ向かって進み、人間の統一に向かって進む」(豊島与志雄訳)
先哲たちも夢見た理想に向かい、新しき人間主義を掲げる「聖教新聞」は、仏法を基調とした平和・文化・教育の大運動を力強く推進し、「誰も置き去りにしない」世界を築いていきます。
ともあれ、今日という日は、再び来ない。今年という一年もまた、万年の広布の礎を築く、かけがえのない黄金の一年です。
55年前の聖教新聞新年号から、小説『人間革命』の連載が始まりました。
わが愛する「無冠の友」の皆さん!
どうか、新しき「人間革命」の共戦譜を、私と一緒に楽しく朗らかに綴りながら、前進そして勝利していこうではありませんか!

☆心に御書を 第16回 希望の哲理の"語りべ"に
〈御文〉
『月は西より出でて東を照し日は東より出でて西を照す仏法も又以て是くの如し正像には西より東に向い末法には東より西に往く』(顕仏未来記、508ページ)

〈通解〉
月は西から出て東を照らし、日は東から出て西を照らす。仏法もまた同じである。正法ならびに像法時代には、西のインドから東へ伝わり、末法においては、東の日本から西へ流布していくのである。

〈池田先生が贈る指針〉
太陽の大仏法を全世界へ! 「仏法西還」「一閻浮提広布」の未来記を実現しゆく創価の誇りはあまりに高い。
混沌の時代だ。人類は万人を光らせる希望の哲理を、調和と幸福へ価値創造しゆく人間主義の哲学を希求してやまない。
語った分だけ、平和の種が蒔かれる。地涌の"語りべ"として、強き祈りと誠実の対話を!