苦手なことへの挑戦が
自身の心を強く鍛え
境涯を大きく広げる。
題目を勇気の源泉に
成長の節を刻もう!
撰時抄 P292
『正法の強敵と申すは悪王悪臣よりも外道魔王よりも破戒の僧侶よりも、持戒有智の大僧の中に大謗法の人あるべし』
【通解】
正法の強敵というのは、悪王や悪臣よりも、外道や魔王よりも、また破戒の僧侶よりも、戒律を持ち智者といわれる高僧の中に大謗法の人がいるのである。
名字の言 奈良の壮年が語る「鏡餅と池田先生」の思い出 2020年1月15日
年頭、ショッピングモールの一角に飾られた鏡餅を見て、「大きいお餅だね。どうやって食べるの?」と聞く子どもがいた。鏡開きは、関東では主に11日、関西では15日や20日などに行う。鏡餅の歴史は古く、平安時代の『源氏物語』にも記述が見られる▼奈良のある壮年には、鏡餅にまつわる思い出がある。42年前の1月、池田先生が奈良を訪れ、会合に出席。席上、先生は登壇した友を励まそうと、20キロ以上もある御宝前の鏡餅を渡そうとした。新任リーダーだった壮年は"手伝わなければ"と慌てて駆け寄ったが、先生はそれを制し、自ら餅を運んだ▼「先生のスーツは粉で真っ白。労をいとわず同志に尽くされる姿に胸が震えました」と壮年。以来、友への励ましを重ねつつ、原点の1月が巡り来るたび、決意を新たにするという▼鏡餅は「鏡」を模して作られたといわれる。「鏡」は「鑑みる」に通じる。手本となる存在に照らして自身を省みる姿勢は、年の初めだけでなく、常に心掛けたい▼奈良の会合の場面は、小説『新・人間革命』第26巻「勇将」の章に描かれる。全30巻の同書には、美しい師弟のドラマや、忘れてはならない学会精神があふれている。それは、私たちの実践の"鑑"であり、未来を勝ち開く力の源泉となる。(陣)
寸鉄 2020年1月15日
羊千匹よりも獅子一匹—先師。一人立つと決めれば力が湧く。若人よ進め
中等部結成55年。全員に自分にしかない使命が!朗らかに学び勇み挑戦を
東京・新宿の日。師と共に歩む本陣の勇者よ!対話も人材も模範の拡大頼む
防災とボランティア週間自助・共助の更なる強化を。気付いた時に声掛け
夕暮れ時の事故多し。車や自転車の運転時は早めの点灯を徹底。油断排し
☆原田会長を中心に全国総県長会議 2020年1月11日
◇前進!「平和を開く十年」へ
世界広宣流布の未来を大きく開きゆく一年へ、希望と勝利の出発を期す全国総県長会議が10日午後3時から、東京・新宿区の創価文化センター内の金舞会館で行われた。
大串女子部長は、各地で開かれる「ロマン総会」を柱に、真心の励ましを広げたいと述べ、西方男子部長が、広布拡大と破邪顕正の一切を担い立つ決意を披歴した。
本社の小島編集総局長は、本紙の充実や新刊『ワールド セイキョウ』2020年春号などを紹介した。
原田会長は、学会創立90周年の本年から100周年へと向かう10年間は、「人類にとって重大な分岐点となる十年」「地球の平和と繁栄を開く大事な十年」であるとの池田大作先生の呼び掛けに言及。師の偉大さを知る池田門下の弟子たちが、人間革命の哲理を高らかに掲げて広布に走り、この一年を前進と人材拡大の結果で勝ち飾ろうと訴えた。
次いで、先生が示した、折伏に挑戦する上で大事な三つの心——「勇気」「感謝」「誠実」を胸に、弘教を推進したいと強調。その先頭にリーダーが立ち、同志を鼓舞し、たたえる実践を望むとともに、弟子が新たな拡大の歴史を開く「師弟共戦」の強き決意で、勇躍前進をと語った。
☆総県長会議での原田会長の指導
◇折伏こそ自他共の幸福への直道——「勇気」「感謝」「誠実」の心で挑戦
一、いよいよ、学会創立90周年の「前進・人材の年」がスタートしました。各方面・県で、新年勤行会から勢いよく広布拡大への前進を開始しました。
総本部への新年の来館者は、昨年を1万人も上回り、昨年を大きく超える来賓の方々が年賀のあいさつに来られました。
池田先生の92歳のお誕生日である1月2日には、韓国・平澤市から、先生と奥さまに「名誉市民」称号が贈られました。大変におめでとうございます!(拍手)
一、昨年末に行われました財務については、皆さまの強き祈りと、温かな、またこまやかな励ましにより、一切無事故で終了することができました。本当に、ありがとうございました。
昨年の「創価学会 世界聖教会館」の完成に続き、本年春には「創価宝光会館」が完成します。創立90周年へ、総本部の整備も着々と進んでいます。
そして、本年は先生の海外初訪問60周年、SGI結成45周年でもあります。まさに創価学会は世界宗教へと飛躍し、広宣流布は世界同時進行で進んでいます。それを支える、真心の財務に取り組んでくださった広布部員の皆さまの福徳は計り知れません。
今後、財務の受領証の配布も行われます。真心を込めて、丁寧にお渡しいただきたいと思います。
◇創価の哲学を堂々と
一、昨年末、池田先生は各部代表者会議の折、「学会創立90周年から100周年へ向かう十年は、人類にとって重大な分岐点となる十年」と言われ、さらに最高協議会では「創立100周年へのこの十年、眼前の戦いを一つ一つ勝ち越え、『末法の令法久住』を盤石に決していきたい」と訴えられました。
そして新年勤行会のメッセージでも、「地球の平和と繁栄を開く大事な十年を見つめつつ、偉大な広布と人生の勝利の因を、いざ共に勇敢に刻みゆこう!」と呼び掛けてくださいました。
大事な十年への出発です。今年の我々の戦いこそが、未来を大きく開きます。
実際、国際社会に目を転じれば、新年早々、中東情勢の緊張が高まり、日本が置かれているアジア情勢も、多くの難題を抱えています。
昨年の創立記念日に発刊された書籍『人間革命の宗教』の序文で先生は、世界に混沌として暗雲が立ち込める今こそ「どこまでも『人間のため』という原点を忘れてはならない」とされ、21世紀に求められる宗教は「『人間主義の宗教』であり、『人間革命の宗教』であると訴えたい」と強調されました。
今、作家の佐藤優氏が週刊誌「AERA」誌上で始めた連載「池田大作研究——世界宗教への道を追う」が好評を博しています。
"池田大作氏について知ることが、現下の日本と世界を理解する上できわめて重要。間違いなく、私にとっての大きな仕事になる"。
この言葉に、佐藤氏の強い意気込みが表れていますが、その第1回には、こうつづられていました。
「創価学会は現在、世界宗教に発展しつつある」「重要なのは、池田の主導で創価学会の世界宗教化が始まったという指摘だ。日蓮仏法の思想を普遍的なヒューマニズムの哲学に転換するというアプローチを池田は取り、今日に至っているのである」と、先生が世界に広げてきた人間主義の哲学を正視眼で評価しています。
先ほど触れた韓国・平澤市から贈られた名誉市民称号も、「生命尊厳という人類最高の価値を基調に、人間主義を具現し、多様な社会貢献の活動へのリーダーシップ」をたたえてのものでありました。
まさに今や、識者が、そして世界が、創価のヒューマニズム、池田先生の人間主義の哲学を、高く評価し、大きく称賛し、そこに希望を見いだす時代を迎えました。
だからこそ大事なのは、誰よりも、その偉大さを知り、肌で感じている私たち池田門下の弟子が、自信をもって語れるか。先生が一貫して訴えてこられた"一人の偉大な人間革命が、全人類の宿命転換をも可能にする"との人間革命の哲理を、高らかに掲げられるか——であります。
私たちは、「地球の平和と繁栄を開く直道は創価にあり」との大確信で、今こそ大きく拡大に打って出たい。
創立100周年の栄光の峰を見据えながら、この一年、5年にも10年にも匹敵する戦いを繰り広げて、池田先生の会長就任60周年の「5・3」、そして創立90周年の「11・18」を断固、前進と人材拡大の結果で勝ち飾る。こう誓い合って出発してまいりたい(拍手)。
◇心と行動を尽くせ
一、かつて池田先生は、折伏に挑戦する上で大事な「三つの心」を教えてくださいました。
第一は「勇気」。「勇気をもって語っておけば、その人の生命の大地には仏種が植えられる。それは、いつか必ず花開く時が来る」
第二は「感謝」。「仏法を教えてくれた学会と師匠と同志への報恩感謝を忘れない人生は、深く、美しく、そして強い」
そして第三は「誠実」。「最後の決め手は、やはり紹介者の大誠実の振る舞いである。祈りである。真心である」と。
この「勇気・感謝・誠実」の3点を肝に銘じて、折伏・弘教を進めてまいりたい。
今や、対話のツール(手段)は豊富にあります。聖教新聞の紙面も刷新され、聖教電子版もスタートしました。新雑誌「ワールド セイキョウ」の内容も充実しています。SOKAチャンネルVODの番組も感動と理解を深め、SOKAnetやインスタグラムもあります。
だからこそ、大事なのは「心」です。
御書に「つるぎなんども・すすまざる人のためには用る事なし」(1124ページ)と仰せです。どんなに素晴らしい"武器"があっても、勇気がなければ意味がない。
まずは、皆が折伏への一歩を踏み出せるか、であります。その範を示すために、リーダー自らが先駆を切って挑戦する。そして、「折伏こそが自他共の幸福への直道」との強き確信で、皆を鼓舞し、折伏に挑戦する人を最大にたたえる。そういった、一つ一つの「心」と「行動」があってこそ、拡大の勢いは増していきます。
弘教にしても、同志への激励にしても、「こんなにも私のことを思ってくれるのか」「こんなにも尽くしてくれるのか」と、その「心」に触れることで、相手も心を開きます。
なかなか、こちらの誠意が通じないこともあります。しかし、諦めずに強き祈りをもって、「友のために」「同志のために」と動く中で、それが全て福運となり、境涯を広げていく。そして、仏性が呼び覚まされ、必ず相手にも通じていく。この麗しき連帯こそが創価の世界です。
先生は、明確に言われています。「学会の組織はなんのためにあるのか。広宣流布のためであり、それは、皆さんに功徳を受けてもらい、幸せになってもらうことが目的です。そのための学会活動です。これが一切の根本であることを忘れてはならない」と。
今年掲げた「皆が前進、皆が人材」も、その目指すべきものは「皆が功徳を受けた」「皆が幸せになった」という結果です。創立90周年を迎えるこの一年間で、大きく「功徳が広がった」「幸福が広がった」と言い切れるよう、励ましを重ねていきたいと思います。そして、青年を育み、青年と共に、青年の心で、前進してまいりたい。
◇前進勝利の師弟旅を
一、池田先生は年頭から、数多くの和歌や句を詠み、私たちを鼓舞してくださっています。
元日の聖教新聞には「出藍の 弟子と前進 万代へ 不二の勇気を 託す嬉しさ」。
新年勤行会には「太陽と 共に前進 創価かな 虹のスクラム 凱歌の天空へ」。
そして先日(8日付)の「新時代を築く」では、「わが友と 前進勝利の 師弟旅」と、師弟共戦の前進を呼び掛けてくださいました。
お元気な師匠と共に前進できる。これ以上の喜びはありません。師匠と共に歴史を開ける。これ以上の誉れもありません。
そして、師弟共戦とは、弟子が戦い、新たな拡大の歴史を開いて、師匠に報告することであります。
この強き決意で、勇躍、前進していこうではありませんか(拍手)。