人類の分岐点となる
"次の十年"を開く時。
広布誓願の志を燃やし
「前進また前進」の
誉れの黄金史を綴ろう!
祈祷抄 P1351
『大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず』
【通解】
大地をさして外れることがあっても、大空をつないで結ぶ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、
法華経の行者の祈りがかなわないことは絶対にない。
名字の言 地涌の同志の題目が地球を包む 2020年1月4日
都内の新年勤行会で目を引く光景があった。妙音会(聴覚障がい者の集い)の友に寄り添い、手話通訳を行う「ピースハンズグループ」のメンバーの姿である▼唱題が始まると、右手を自らの顔の高さまで掲げてから、下へ向かって宙をたたくようにトン、トン、トン、トン、トン、トンと、リズムを刻んでいく。妙音会の友の口元も「なん、みょう、ほう、れん、げ、きょう」と動く。導師が鈴を鳴らして唱題を終えるまで、それは続いた。妙音会の友いわく「唱題の声がハッキリ聞こえなくても、皆さんと"唱題の呼吸"が合う感覚は分かるんです」▼新入会の青年が語っていた言葉も印象的だった。「世間一般の初詣だと、みんな別々に自分のことをお祈りするじゃないですか。でも学会の人たちは世界平和に向かって『祈り』を合わせる。すごいですよね」▼日本だけではない。池田先生が初の世界広布の旅に出てから本年で60周年。創価家族の連帯は192カ国・地域に広がり、題目の音声が地球を包む時代となった▼日蓮大聖人は「自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして」(御書1337ページ)題目を唱えるところに、広宣流布の大願も成就すると仰せだ。一日一日を真剣な祈りから出発しよう。世界の友と心一つに。(之)
寸鉄 2020年1月4日
天晴れ創大!箱根駅伝の力走に全国が拍手喝采。歴史を築く挑戦、我らも
日本最大の新年の集いで創立90周年をスタート。皆で勝利の快進撃を開始
創価班・牙城会・白蓮Gの友が年始から献身の汗。君らこそ新時代開く主役
頑張れ受験生!最後まで諦めない人が勝つ。努力と執念で栄冠つかみ取れ
Uターンラッシュ。行動にゆとり持って。焦らず無理せず無事故の新春を
★第96回箱根駅伝 創価大学が大躍進の9位 初のシード権
第96回東京箱根間往復大学駅伝競走が2、3日に行われ、3年ぶり3度目の挑戦となる創価大学は往路7位、復路9位で過去最高の総合9位。区間賞の1区・米満怜選手(4年)、区間新記録の10区・嶋津雄大選手(2年)をはじめ10人がタスキをつなぎ、次回大会出場のシード権(10位以内)を初めて獲得した。
創立者の池田先生は大躍進をたたえ、「大勝利おめでとう。本当によく頑張った。ありがとう」との伝言を贈った。
最終10区にタスキが渡った鶴見中継所。シード権をめぐる10位・中央学院大学と11位・創価大学の差は「55秒」だった。
「天と地の差」ともいわれるシード権争い。
その命運を託された創大のランナーは、嶋津雄大選手(2年)である。
東京・若葉総合高校時代に都高校駅伝1区で2年連続の区間賞を獲得。複数の大学から誘いを受けたが、「チームの雰囲気が良い」との理由で創大を選んだ。
嶋津選手は、生まれつき「網膜色素変性症」を抱えている。練習では、夕方になると前方が見えづらい。それでも、「同じ病で苦しむ人に勇気を与えたい」とひた向きに競技に打ち込んできた。「勝負所で大胆に攻めるランナー」とチームメートの信頼は厚い。
そんな嶋津選手が肩に掛けたタスキにはチームの思いが詰まっていた。
往路のタスキリレーは、1区の米満怜選手(4年)の「区間賞」から始まった。続く2区のムソニ・ムイル選手(同)、3区の原富慶季選手(3年)、4区の福田悠一選手(同)の力走。そして、5区の築舘陽介主将(4年)が「往路7位」で芦ノ湖のゴールテープを切った。
復路は、6区の葛西潤選手(1年)からスタートし、7区の右田綺羅選手(3年)、8区の鈴木大海選手(同)、9区の石津佳晃選手(同)へとタスキをつないできた。
選手だけではない。スタッフやマネジャー、サポートメンバーをはじめチーム全員の思いを背負い、嶋津選手はタスキを受け取った。
「どんな状況でも、自分の走りで"絶対にシード権を獲得する"と決めていました」
史上まれに見るハイレベルの高速レースとなった、今回の箱根駅伝。
各校の選手たちには、勝負所を見定める「判断力」が求められた。
榎木和貴監督は言う。「この1年、選手たちは『考えて走る』習慣を身に付けてきました。それを、大舞台で見事に体現してくれました」
その象徴が嶋津選手だった。「55秒」の差をどのように詰めていくか。
「当初は、1キロ3分6秒ペースで入るつもりでしたが、なるべく早い段階で追い付くために、1キロ3分切りのハイペースに切り替えました」
その判断が的中した。
5・9キロ地点の蒲田では「18秒」の差に。そして、中央学院大の背中を捉えると、一気に前へ。
200メートル、300メートルと後続との差を広げ、13・3キロ地点の新八ツ山橋では「1分4秒」のリードを奪う展開になった。
この間、何度も足がつりそうになったが、嶋津選手は、太ももを叩きながら攻め続けた。
「心は、絶対に負けない。"自分に勝つ"ことにこだわってきました」
そして「区間新記録」の快挙によって、創大は東洋大学も上回り、総合9位に。嶋津選手は「シード権をつかめたことが、うれしいです」とほほ笑んだ。
榎木監督と共に、運営管理車からレースを見守った瀬上雄然総監督は感慨を込める。
「私たちスタッフも、"創価、頑張れ"との途切れることのない大声援に胸が熱くなりました。創立者をはじめ皆さんの応援が選手の力になりました。榎木監督のもと、さらに強いチームを築いていきます」
☆みんなで学ぶ教学 第4回 三証
◇宗教を選ぶ確かな"基準"
今回の「みんなで学ぶ教学」では、正しい宗教を判別する"基準"である「三証」をテーマに学びます。さて、新会員のカツヤさんが、支部長のユタカさんに入会した理由を熱心に聞いているようです。
カツヤ ユタカ支部長が入会を決めた一番の理由は何だったんですか?
ユタカ カツヤくんと同じで、学会員の友人の真剣な思いに触れたからだよ。さらに入会後、教学を学ぶ中で「三証」といって、正しい宗教を三つの観点から選ぶ基準を知った時に"自分の選択は間違いなかった"と思えたんだ。
カツヤ その"基準"について、ぜひ聞かせてください。
ユタカ まず、その宗教の教義が、よりどころとなる経文や聖典の上で明確な裏付けをもっているかどうか——この基準を「文証」というんだ。
カツヤ 次元は違いますけど、社会でも裏付けとなる文書が大切にされることも多いから、その重要さは何となく実感できますね。
ユタカ 文証に基づかない教義は、結局、自分勝手な考え・教え(己義)にすぎないんだ。
日蓮大聖人は「経文に明ならんを用いよ文証無からんをば捨てよとなり」(御書482ページ)と、経文上に明確な根拠のある教義を用いるべきであり、経典によらない教えを用いてはならないと戒められているんだ。
実際に、大聖人は、法理を説かれる際に多くの経文を引用されている。
カツヤ とても厳格なんですね。次の基準は何になりますか?
ユタカ 二つ目の基準は「理証」というよ。その宗教の教義や主張が道理にかなっているかどうか、それを判別するんだ。
御書には「仏法と申すは道理なり」(1169ページ)と記されている。仏法はどこまでも道理を重んじているよ。道理に外れた主張は用いてはいけないということなんだ。
カツヤ 宗教には、道理を超越した神秘的なパワーがあると思っていたので意外です。
ユタカ そう受け止めている人もいるかもしれないね。でも、超能力で病気を治すといったり、命を粗末にしたりするような、人間としての良識から外れた教えだと、誰もが納得できないよね。
カツヤ 信仰に励むことと、現実の生活は一体なんですね。
ユタカ その通り! 大切な視点だね。その宗教の教義に基づいて信仰を実践して、現実生活の上にどういう結果が現れるか——これが大切なんだ。この基準を「現証」というんだよ。
大聖人は「日蓮仏法をこころみるに道理と証文とにはすぎず、又道理証文よりも現証にはすぎず」(同1468ページ)と仰せになっている。ここで「道理」とは理証のことであり、「証文」とは文証のこと。この御文に明らかな通り、文証・理証を踏まえた上で、大聖人が最も重視されたのが、現証だよ。
その信仰を実践した人が、人格を磨き、生活を充実させ、幸福な人生を実現しているかどうかで、その宗教が判断されるべきだよね。
カツヤ つまり、信心している人自身の生き方に、その教えの真価が現れるのですね。
ユタカ そうだね。大聖人は、「文証」「理証」「現証」という三つの基準をもって正法を判定するべきであるとされたよ。この三証のうち、どれか一つが欠けても、正しい宗教とはいえないんだ。
薬に例えると、文証は成分表や効能書きに当たり、理証は薬が効く確かな理由に当たり、現証は実際に服用して体が回復するという明確な結果に当たるよ。
カツヤ なるほど! スッキリしました。
ユタカ 私たち学会員は、実験証明、すなわち実証がどう現れたか——この実体験を率直に語り、共有する中で信仰の喜びを確かめ合っているよね。
これからは、御書根本に信心に励み、苦難を乗り越え、勝利していこう! これこそが、日蓮仏法の正しさを証明する道だからね。