新聞休刊日
諸経と法華経と難易の事 P992
『仏法やうやく顛倒しければ世間も又濁乱せり、仏法は体のごとし世間はかげのごとし体曲れば影ななめなり、幸なるは我が一門仏意に随つて自然に薩般若海に流入す、世間の学者の若きは随他意を信じて苦海に沈まんことなり』
【通解】
それなのに、どうしたわけか弘法・慈覚・智証の義を根本にしてしまったから、日本では法華経最勝の義が隠れてしまい、すでに四百余年がたった。これはちょうど、珠を石に替え、栴檀の香木を凡木に替えたようなものである。
仏法がこのように次第次第に顛倒したので、世間もまた濁り乱れてしまった。仏法は本体であり世間法はその影のようなものである。体が曲がれば影は斜めになる。幸に我が一門は仏の御本意に随って自然に涅槃の海に入ることができるが、世間の学者達は随他意の経を信じて苦海に沈むことになる。
☆新春あいさつ 原田稔会長 仏縁の拡大こそ永遠勝利の道
使命の大空を舞いゆく五大陸の地涌の友と、世界宗教への一層の飛躍を期す「前進・人材の年」が開幕しました。全同志の皆さま、明けましておめでとうございます。
「伸一の胸中は、さわやかに晴れ渡り、一点の雲さえなかった。満々たる闘志をたたえた使命の太陽が、黄金の光を放ち、彼の心の大空いっぱいに、まばゆいばかりに燃え輝いていた」
池田先生は28年に及んだ小説『人間革命』の結末に1960年5月3日、第3代会長に就任された時の真情を記されました。
天空のような心境で、太陽のような情熱で、師弟不二の闘争を開始されてから、本年で60年——池田先生の戦いに感謝し、その行動に続こうとするならば、私たち弟子のとるべき道も「広宣流布の一歩前進」以外にありません。
先生が示してきてくださった通り、私たちの前進は常に目の前の一人への励ましによって「一歩」が刻まれます。
「御義口伝」には「一句妙法に結縁すれば億劫にも失せずして大乗無価の宝珠を研き顕す」(御書793ページ)と。
たとえ少しでも妙法に縁すれば、仏種は永遠に消え去ることなく、必ずや仏の生命を自他共に磨き輝かせていけます。
ゆえに、縁を結んだ一人一人をどこまでも大切に、幸福を願い抜く真心で、勇んで対話に打って出てまいりたい。
広布拡大で、信心即生活の実証で、ともどもに妙法の功力を示し切りながら、池田先生の第3代会長ご就任60周年の「5・3」、創価学会創立90周年の「11・18」を連続勝利で飾ろうではありませんか。
☆新春あいさつ 永石貴美子婦人部長 皆が使命の人材と輝く連帯を
「前進・人材の年」の晴れやかな開幕、おめでとうございます。
池田先生は「新時代を築く」(昨年12月12日付)に、「婦人部の『ヤング白ゆり世代』の誕生、おめでとう!」「若々しく、福運に満ちた歓喜の大行進を、皆で応援していきたい」とつづってくださいました。
世代を超えて、手を携えながら、婦人部全員が人々を幸福と平和へリードする宝の存在へと、一段と輝きを増していけるよう、希望に燃えて出発していきたいと思います。
一人一人が互いを尊敬し、励まし合いながら、全員が生き生きと広布の使命を果たしていきましょう。
相手の仏性を信じ、幸福を祈り抜く折伏は、無量の福徳を積むだけではなく、世界の人々と友情と信頼の絆を結ぶ池田先生の振る舞いに連なる実践です。この"師匠に心を合わせる挑戦"にこそ、自身の人間革命があります。
かつて先生は、随筆に「一人の女性の前進は、新たな歴史を開く力である」「自己中心主義が世界に蔓延する時代である。そのなかで堂々と、他者に尽くしゆく人生を歩む、わが婦人部の皆様の存在が、どれほど世界の尊貴な希望と輝きわたっていることか」と記されました。
創価の女性が信心の喜びに満ちて前進する時、広布はさらに大きく伸展すると確信します。
信心がある限り、どんな宿命にも絶対に勝っていけるとの強き確信で、「前進また前進」を合言葉に、一人一人が池田先生に勝利をお届けする一年にしてまいりましょう!
☆新春あいさつ 志賀昭靖青年部長 師弟共戦の歴史を世界の友と
学会創立90周年を迎える本年は、創立100周年へと出発する重要な一年になります。
青年部は、"皆が前進""皆が人材"の心意気で拡大に挑み、師弟勝利の新たな歴史を開いてまいります。
昨年は、インド、韓国などへの派遣団、また65カ国・地域から来日した270人の青年たちとの交流で、世界広布の強き連帯を築くことができました。本年も、南アジア青年部との交流行事などを通して、世界の青年と心一つに広布を進めていきます。
また本年は、青年部として、小説『新・人間革命』の研さんに特に力を入れていきたい。
『新・人間革命』は、創価の青年にとって、師匠の心を学ぶ「信心の教科書」です。昨年、訪印した際、同国の青年部が『新・人間革命』で学んだ山本伸一の行動を自分自身の実践とし、人間革命の勝利の実証を示している姿に感銘を受けました。
世界の青年が心一つに師匠を求め、共に立ち上がる「世界広布新時代」を迎えた今、日本から世界へ、師弟不二の求道の波を、さらに広く、一層強く、起こしていきたいと決意しています。
昨年夏の青年部最高協議会へのメッセージで池田先生は、「広宣流布は必ず成就する」との日蓮大聖人の御断言を具現化していく地涌の指導者こそ、今の青年部にほかならないと指導されました。
「世界広布の本陣」たる日本の青年部は、徹底して友を励まし、希望と勇気を送り、世界をリードする魅力と活力あふれる人材の城を築いていきます。