本物の決意は
本物の行動を生む。
さあ勇猛果敢に進もう!
偉大な自分史の開幕を
勇気の一歩で飾ろう!
法華初心成仏抄 P557
『一度妙法蓮華経と唱うれば一切の仏一切の法一切の菩薩一切の声聞一切の梵王帝釈閻魔法王日月衆星天神地神乃至地獄餓鬼畜生修羅人天一切衆生の心中の仏性を唯一音に喚び顕し奉る功徳無量無辺なり』
【通解】
ひとたび妙法蓮華経と唱えれば、一切の仏・一切の法・一切の菩薩・一切の声聞・一切の梵王・帝釈・閻魔法王・日月・衆星・天神・地神ないし地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天界の一切衆生の心中の仏性をただ一声によびあらわしたてまつるのであって、その功徳は無量無辺である。
名字の言 関西創価小生の「おかあさんの詩」 2020年1月12日
「お母さんは、今日も坂の街神戸を走る/え顔で走る/前へ前へ走る」——ハナマルキ株式会社が主催する「おかあさんの詩」コンクール。全国の小学生から送られる作品には、子から見た母の表情や姿がリアルに、時にユーモラスに描かれる▼冒頭の詩は、最上位2編の一つに選ばれた関西創価小学校生の作品で、題名は「走り続けるお母さん」。児童は幼稚園児の時、母がこぐ自転車の後ろに乗せられ、幼稚園に通っていた▼「自転車に乗っている時のお母さんの口ぐせは/『よし、今日もがんばろう!』だ/わたしは/『うん!』と返事を返す」。短い詩から、児童の母親の生き方まで伝わってくる▼米国の作家で教育コンサルタントのドロシー・ロー・ノルト氏は「毎日の生活での親の姿こそが、子どもに最も影響力を持つ」(石井千春訳『子どもが育つ魔法の言葉』PHP文庫)と。言うまでもなく、子ども以上に、親の振る舞いをよく見ている存在はないだろう。子の健やかな成長を願うなら、まず親自身が自らの生き方を見つめたい▼「教育」とは「共育」、すなわち"共に育つ"こと。自ら成長し続ける人は、周囲にも良い刺激を与え、内発的な成長を促すことができる。まずは、私自身の"新たな挑戦"から始めよう。(踊)
寸鉄 2020年1月12日
広宣誓う新春の幹部会。創立100周年の栄光の峰へさあ!私の人間革命から
神奈川・湘南総県の日。先駆の地涌の陣列拡大を—「日蓮と同意」の大前進
学会活動の要は�座談会�教学の研鑽�一対一の個人指導。名指揮を頼む
未来は待つべきものではなく作り出すもの—哲人現在の因こそ未来の果と
自動翻訳の端末、自治体等で導入進む。言葉の壁とともに心の壁の打破も
☆心に御書を 第15回 広布の大ロマンを共に
〈御文〉
『我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし』(開目抄、234ページ)
〈通解〉
私(日蓮)ならびに私の弟子は、諸難があっても、疑う心がなければ、自然に仏界に至ることができる。
〈池田先生が贈る指針〉
創価の父母が抱き締めてきた御聖訓を、華陽の姉妹が毅然と受け継いでくれている。
信じ合える同志と共に広布の誓願に生きる——何と尊く、強く、美しい青春か。若き太陽の生命は、いかなる苦難の闇にも負けない。
地域に社会に幸福と友情を広げる「ロマン総会」だ。朗らかな大成功を、皆で祈り応援しよう!
☆忘れ得ぬ瞬間 1996年1月 卒業生大会 創大・女子短大の学生たちに創立者が贈った言葉
<1996年1月26日、創価大学22期生、創価女子短期大学10期生が卒業生大会を開催(東京・八王子市内で)。新たな船出の時を目前に控え、未来への決意を固め合う集いとなった。
出席した池田先生は冒頭、卒業予定者と、その両親を祝福。創立者としての「感謝」の心を述べた>
皆さまが「健康」で、これからの人生のすべてが「勝利」の方向へ、「幸福」の方向へと進みゆくよう、私は毎日、祈っている。これからも祈っていく。
進路はさまざまであるが、一人残らず、自分の道で輝いていただきたい。
今は乱世である。善悪の確かな基準もない。実力よりも要領、社会貢献よりも"ただもうければいい"——そういう風潮が強い。
こういう時代には純粋な青年は悩まざるを得ない。
しかし、社会を変えていく努力は当然として、この、今の現実のなかで諸君は「勝利者」にならなければならない。
人生は勝負である。勝たなければ幸福もない。
◇理想は大きく
<この1996年は、4年に一度のオリンピックイヤーであり、近代五輪として最初の大会となった、アテネ・オリンピックから100周年の節目でもあった。
先生は、一人のオリンピックの英雄を通し、旅立つ友にエールを送った>
アメリカ南東部の出身で、オリンピック史上、不滅の大記録を打ち立てた黒人青年がいる。
その名は、ジェシー・オーエンス(1913年〜80年)。彼は、アラバマ州で生まれた。貧しい小作人(綿つみに従事)の子であった。
その彼が、60年前(1936年)、ヒトラー政権のもとで開かれた第11回のベルリン・オリンピックで、堂々と四つの金メダルを勝ちとったのである。(陸上競技の100メートル、200メートル、走り幅跳び、400メートルリレー)
近代オリンピックの歴史に燦然と輝く快挙であった。彼の偉業は、世界中に広まった。
貧しく、無名だった一人の黒人青年が、世界的な大英雄になったのである。この時、彼は、弱冠22歳。皆さまも、ほぼ同じ年齢であろう。
ヒトラーは、ベルリン・オリンピックで、自分たちの民族の優越性を世界に見せつけたかった。
ところが、そうした彼の思いあがりに痛烈な一撃をあたえた青年がいた。それが、若き黒人ランナー、オーエンスだったのである。
青年オーエンスは、もともとヒトラーの存在など眼中になかった。
彼は、歴史的な100メートル決勝に臨んだ心境をこうつづっている。
「私はゴールラインを見た時、8年間の努力がこれからの10秒間に集約されることを知った。一つのミステーク(失敗)が8年間を台無しにしてしまう。こうした状況下で、どうしてヒトラーのことなど気にかけていられようか」
必死の人に、雑音など届かない。くだらないことに紛動されたり、あっちを見、こっちに振り回され、人にどう思われるか、どう言われるか、そんなことばかり気にしていて、何ができようか。
厳然と「わが道」を行けばよいのである。
ベルリン五輪までの8年間、オーエンスは「世界一、速いランナーになってみせる!」と誓い、"練習また練習""努力また努力"を貫いた。
いかなる分野であれ、「世界一をめざそう!」との心意気が大切である。
青年の理想は、大きすぎるぐらいがちょうどいい。実際に実現するのは、そのうちの何分の一かにすぎない場合が多いのだから。
私もすべて「世界一」をめざしてきた。戸田先生のもとで、それは真剣に勉強した。生命をかけての努力をした。その努力があって、今の私がある。
◇自分に勝ち続ける
<続けて先生は、オーエンスの信念「大事なことは、自分自身に勝つことだ!」に言及。わが道は、ここにある。それを堂々と歩めばよいのだ——。この確信を彼の心に刻み付けた、中学時代の恩師とのエピソードを紹介し、使命深き創大生・短大生の勝利を念願していることを語った>
忘れ得ぬ思い出は、ある競技会でのこと。オーエンス少年は、抜かれては抜き、抜いてはまた抜かれるという大接戦を繰り広げた。
そのレースでオーエンス少年は、もうこれ以上、力は出せない、というところまでベストを尽くした。
結果は敗北。しかし、彼はゴールを過ぎてからも走るのをやめなかった。勢いあまって、壁にぶつかるまで走り続けた。
レースに負けて、がっかりしている彼に、コーチは駆け寄ってきて言った。
「おめでとう!」。思いもよらない言葉だった。きょとんとする彼に、コーチは続けた。
「君はきょう、勝ったんだよ。だれに勝ったか、わかるかい? (自分自身に勝ったんだよ!)一度ならず、何度も、何度も勝ったんだよ」と。
それまでのオーエンス少年は、レースの最初に出遅れたりすると、途中で勝負をあきらめてしまうのが常であった。その彼が、このレースでは、最後の最後まで真剣に走った。その「心の成長」を、コーチは見逃さなかったのである。
すべてのリーダーにとって、重要な教訓がここにある。
コーチはさらに励ました。
「いいかい、あすはまた新しい一日だ。きょう勝ったからといって、あすまた自分に勝てるとは限らない。しかし、あすも自分に勝ち、来週も自分に勝ち、来年も自分に勝ち続けていけば、君は必ずオリンピックに行けるよ!」——。
過去の失敗に、とらわれるのも愚か。過去の小さな業績に傲るのも愚かである。
この心を忘れた人生は、狂った軌道に入っていく。
少年にとって、コーチの真心あふれる激励が、不動の原点となった。いばるのではなく、"心から励ます"のが本当の指導者である。
後に彼は言う。
「人生こそ——内面生活こそ——本当のオリンピックなのです」
この人生そのものが、日々、「わが新記録」に挑みゆくオリンピックである。
まず、自分が強くなればよい。否、自分が強くならなければ、この乱世で勝つことはできない。
人がどうであろうと、だれが何と言おうと、自分が力をつけ、力を発揮していくことである。
諸君には、深き深き「使命」がある。その事実を自覚していただきたい。自負していただきたい。
進むべき「わが大道」を自分で見つけ、自分で築き、堂々と歩んでほしい。
そしてわが生命に「人生の金メダル」を、燦然と飾っていただきたい。