宝の未来部の成長を
全力で応援しよう!
受験生にもエールを。
使命深き一人一人の
健康と勝利を祈る!
南条兵衛七郎殿御書 P1494
『いかなる大善をつくり法華経を千万部読み書写し一念三千の観道を得たる人なりとも法華経の敵をだにもせめざれば得道ありがたし』
☆女性に贈ることば 十二月五日
人生、最後の最後まで戦いきった人は美しい。歳月の風化作用も、そのような人物には及ばない。いや、むしろ、月日がたつほど、その存在は一段と大きく光っていくものだ。
☆今日のことば365 十二月五日
趣味のない人は味がない。そういう人には魅力を感じないから、人がついてこない。なんでもよいからひとつの趣味をもち、見識を深めていこうという努力が大切である。
☆御書と歩む 第96回 会うことが広宣流布
『書は言を尽さず言は心を尽さず事事見参の時を期せん』(太田入道殿御返事、1012ページ)
◇通解
書は言葉の全てを言い尽くすことはできない。言葉もまた心を残らず表し尽くすことはできない。さまざまな事柄は、会った時を期して話すことにしたい。
◇同志への指針
恩師は「人に会うことが広宣流布だ」と言われた。直接会って、心を開き、語り合う。この積み重ねが、創価の慈折広布の原動力である。
黙々と広布を支えてくれる同志。言い知れぬ苦悩と戦う友。そのもとへ足を運び、励ましの声を送る——。ここにこそ、御本仏の心を携えた菩薩行がある。
「足は経なり」。足どりも軽く、今日も会って語ろう!
☆親が子に語る物語 石虎将軍 2017年11月26日
◇強い心は岩をもつらぬく!
「ボクにはムリだよ」「ワタシにはできない」と思ったら、ぜひ、このお話を思い出してください。
強い心を持てば「できない」と思ったことでも、できるんです。もちろん、キミにもできます。必ず!
* * *
昔、中国に李広という将軍がいました。弓の名人で、とても勇敢な人でした。
ある日、李広将軍のもとに母親の死のしらせがやってきます。
「母は、なぜ死んだのだ?」
「それが……」
「それがどうした。申してみよ!」
「将軍の母ぎみは、虎に、襲われたのでございます」
「何だと? 虎に?」
「虎が村にあらわれて、たくさんの家を襲い、村人が殺されました」
「なんと!」
李広将軍は、目を充血させて叫びます。
「また、いつ虎がやってくるかわかりません。村人たちは、おびえています」
「安心しろ。私が虎を退治してやる!」
李広将軍は、立派な弓を持って立ち上がりました。
李広将軍は虎の足あとをたどって山のなかへ入っていきます。虎は森のなかに入ると見つけにくくなります。虎のシマ模様は、森のなかで身をかくすためのものなのです。
「虎は草原のような見晴らしのいいところにはいません。こういう木が生い茂ったところにいるんです」
案内係が、あたりに目を走らせながら言います。
「村の安全を守るために、私は何としても虎をしとめなければならん! あの虎はいったいどこにいる!」
「将軍、虎はなわばりを決めて生活します。だから、このあたりを探せば必ず見つかります」
「お! 虎がいたぞ!」
草むらのなかに虎があらわれました。でも、すぐに逃げてしまいそうです。李広将軍は、急いで弓をはなちます。
「しまった!」
弓の名人の李広将軍ですが、あわてていたせいか、矢がそれてしまいました。
「なんとしたことか!」
李広将軍は地面を何度も足で踏み、悔しがります。
虎を追い続けて何日かたった、ある日のことです。
「将軍、あそこに虎が」
静かに案内係が話します。見ると虎がやぶのなかで休んでいました。草にかくれていますが、村を襲った虎にちがいありません。
「今度こそ、逃がさんぞ」
李広将軍は小さな声で言い、虎を見つめます。「絶対にしとめてやる!」。心のなかで何度も言い、強い心を奮い立たせました。
静かに弓を引きます。キリキリと弓のつるが鳴ります。「ヒューン!」
矢は虎をめがけて一直線に飛んでいきました。
「当たった! 当たりましたよ。将軍!」
案内係は喜んで虎のもとへ走りだしました。ところが、虎のところへ行くと……。
「将軍、これは……」
矢は虎ではなく、岩に突き刺さっていました。「矢が岩に刺さるとは!」
李広将軍はびっくりして言いました。
その後、岩だとわかって矢をはなつと、矢は岩に刺さりません。何度やっても無理でした。
「絶対にしとめる、という強い心があったから、矢は岩に刺さったのでしょう」
案内係がそう言って、岩に刺さった矢をしげしげと眺めました。
* * *
このお話から「一念岩をも通す」ということわざが生まれました。どんな夢も、強い心で取り組めば、必ず叶えていけるのです。
◇おうちの方へ
李広は、中国の前漢時代の武将で、特に弓術にすぐれていました。「石虎将軍」の名の由来となった今回の話は、中国の「史記」や日本の「今昔物語集」などに出ています。虎に殺されたのは、父という説もあります。
日蓮大聖人は、四条金吾へのお手紙で、「昔、中国の李広将軍という武将は、虎に母を食い殺されて、虎に似た石を射たところ、矢は羽ぶくら(矢の先と反対側に付いている羽根形の部分)まで石に突き刺さった。しかし、あとで、それが石と知ってからは、射ても矢は石に立つことがなかったという。それからのち、人々は李広将軍のことを石虎将軍と呼ぶようになった」(御書1186ページ、通解)と紹介。強盛な信心こそ勝利の要諦であることを教えられています。
"必ず勝つ"との強い一念があれば、何ごとも成し遂げることができます。「信心の一念」が揺るがなければ、乗り越えられない試練はないことを、確認し合っていきましょう。