2017年10月28日土曜日

2017.10.28 わが友に贈る

季節の変わり目。
バランスの取れた食事
適度な睡眠・運動など
疲れをためない工夫を
新人即生活で進もう!

清澄寺大衆中 P895
『恩をしらぬ人となりて後生に悪道に堕ちさせ給はん事こそ不便に候へ』

☆女性に贈ることば 十月二十八日
小さい頃から、子どもの傾向というものを賢明に見極めていくことです。そうすれば、大きくなって反抗するような時期を迎えたとしても、動じないですむ。

☆今日のことば365 十月二十八日
自惚れは、未来の前進を不明確にし、
暗黒へ梶を取っていくようなものである。

☆10・18「民音創立記念日」特集
◇文化の交流で世界を結ぶ 相互理解深める公益事業
きょう18日、創立記念日を迎えた民主音楽協会(民音)。アジア、中南米、アフリカ、欧州など、世界に文化交流を広げ、名実共に日本を代表する音楽文化団体へと発展した。ここでは、民音の公益事業と、駐日コロンビア共和国大使館のガブリエル・ドゥケ大使へのインタビューを紹介する。

今秋、民音では「ニカラグア共和国」「バーレーン王国」の2カ国との音楽交流が新たに始まり、海外との文化交流は、107カ国・地域となった。
民音は、これまで7万8000回を超す演奏会を開催。鑑賞者は延べ1億1000万人以上に上る。
このほかにも、若手指揮者の登竜門といわれる「東京国際音楽コンクール〈指揮〉」の開催や"青少年に一流の音楽との出あいを"との理念で開始された「学校コンサート」、さらには地域・社会への貢献を目的とした公益事業にも力を注いできた。
創立50周年を迎えた2013年からは、"民音第2期"と位置づけ、日本の優れた伝統芸能を世界に広める活動を展開。同年10・11月に、「民音芸術団」の特別公演が中国の北京、天津両市の3会場で開催された。以来、毎年の公演は、大きな反響を呼んでいる。
さらに、世界と日本の青年音楽家たちの交流を目的とした「Min?On Global Music Network」が、14年から新たにスタート。
15年のロシア公演は、特別な行事のみで使用されるモスクワ大学の「インペリアル・ホール」で行われ、音楽文化を通して、相互理解を深めた。
民音音楽博物館では、「教育、学術および文化の発展に寄与する」との目的から、これまで文化講演会を開催してきた。現在、各国大使館との共催企画も積極的に行われている。

インタビュー 駐日コロンビア共和国大使館 ガブリエル・ドゥケ大使
——昨年、駐日大使に就任されて以降、コロンビア大使館との共催で2回、民音文化講演会が開催されています。

ガブリエル・ドゥケ大使 昨年、パーカッション奏者のトゥパック・マンティージャの講演会を開催しました。先月には、わが国が誇るダンスカンパニー「ペリフェリア」が、ダンスの魅力を伝えてくれました。
どちらの講演会も好評を博し、大変にうれしく思います。
コロンビアと民音との関係は1988年に始まりました。この時、民音の招聘で、「コロンビア国立民族舞踊団」の公演が実現しました。99年には、アンドレス・パストラナ元大統領の来日を記念し、無形文化遺産に登録されている「バランキージャ民族舞踊団」の公演が、民音主催で行われました。
長年にわたる民音とのパートナーシップは、コロンビアと日本の両国間の相互理解を深める上で、非常に有意義なものです。

——池田SGI会長の「芸術・文化・音楽を通しての人間と人間の交流による相互理解こそが、世界平和の基盤である」との理念のもと、民音は1963年10月に誕生しました。

大使 その理念に、全面的に賛同します。SGI会長は、多くの文化的業績を残されています。その一つが民音の創立です。
日本の文化を世界に発信し、世界の多様な文化を日本国内に紹介する。民音の使命の大きさは、計り知れません。
昨年、わが国のサントス大統領がノーベル平和賞を受賞しました。半世紀以上にわたる内戦終結への努力が評価されたものです。
大統領の信念とは、思想や価値観などの差異があったとしても、「我々は『同じ人間』である」ということです。私たちは、人類全体に恩恵をもたらすことに力を合わせていかねばなりません。
「差異」は本来、人間を分断するものではなく、人間を豊かにするものです。その力となるのが、文化交流なのです。

——大使に就任されて、さまざまな日本文化に触れてこられたと伺いました。

大使 私自身、来日してから、より文化の大切さを感じるようになりました。というのも、日本文化を通して、日本のことが、さらに好きになったからです。
歌舞伎、能、和太鼓、墨絵など、日本には洗練された表現の文化が多いと思います。食文化も芸術的です。
コロンビアは、北はカリブ海、西は太平洋に面し、南東部には熱帯雨林が広がっています。生物多様性に富んでいます。
こうした地理的環境が多彩な文化を育みました。また、歴史的にも、先住民の文化、スペイン統治時代の欧州文化の影響も受けています。アフリカ系移民が受け継いできた文化もあります。わが国では、さまざまな文化が融合しています。
音楽のジャンルは多岐にわたり、ダンスの種類も数多くあります。総じて、明るい表現のものが、多いのが特徴です。
こうした「違い」が、私に思考の幅の広がりを、もたらしてくれています。

——最後に、今後の民音の活動に対する期待をお聞かせください。

大使 これまで続けてこられた事業を、さらに発展させてもらいたいと思います。民音の活動は、世界平和を築く基盤となるものです。ぜひ、世界との交流を、さらに広げてほしい。
ただ、コロンビアとの関係は、どの国よりも深いものであってほしいですね(笑い)。
今後も、民音との協力関係を深めながら、文化交流を促進し、日本との友好の絆を強めていきたいと念願しています。