2017年10月22日日曜日

2017.10.22 わが友に贈る

広宣流布の労苦は全て
「今生人界の思出」に。
わが身を飾る大福徳に。
栄光の創立記念日へ
共々に凱歌の歴史を!

新池御書 P1443
『相構へていかにしても此の度此の経を能く信じて命終の時千仏の迎いに預り霊山浄土に走りまいり自受法楽すべし、信心弱くして成仏ののびん時某をうらみさせ給ふな』

☆女性に贈ることば 十月二十二日
すべての努力は、人生の宝です。勝利の宝であり、幸福の宝です。

☆今日のことば365 十月二十二日
岩に、さえぎられた苗木は、まっすぐに伸びることはできない。かといって、温室で育てられたものは、はやく生長するが、風雪に対する抵抗力が弱いものである。伸び伸びと、自由な空気のなかで、しかも、自然な試練のなかに、きたえられていくことが、本人にとって、最も幸せな道ではないだろうか。

☆ワールドリポート 微笑みの国タイ バーンサパーン本部バーングルード地区 2017年10月13日
◇さあ今日も友のもとへ!
◇広布の一粒種誕生から14年 咲き輝く2000人の笑顔
本年、地涌の陣列が16万人を超え、勢いよく発展を遂げるタイ創価学会。首都バンコクをはじめ、プーケットやサムイ島などタイ南部でも、拡大の機運が高まっている。バンコクから車で南へ4時間。プラチュワプキーリーカンの友を訪ねた。(記事=小野顕一、写真=伊野光)

車で南下するにつれ、日差しがジリジリと強まる。
車中、バンコクからタイ南部に通うリーダーが教えてくれた。「これから向かうバーンサパーン本部は、十数年前までメンバーがいませんでした。今では800世帯、2000人が活動しています」「次々に新しい地区や支部が誕生して、名称を覚えるのが一苦労です」と、にこやかに笑う。
海岸沿いの家で、同本部・バーングルード地区の座談会が行われていた(先月19日)。会場に入ると、照りつける太陽から一転、暗い室内に目がくらむ。平日の昼、午後1時から始まった座談会だが、会場は多くの人でにぎわっていた。
「活動に励む中で、時間を自在に活用できる境涯になっていけるんです」と、漁師のチャイナロン・ノーイポンさん(副支部長)。この会場の提供者だ。
入会は6年前。がんに苦しむめいが、信心で病を克服したことに驚いた。「何かあったら祈って」の一言が胸に残った。
ある朝の漁。魚に引っ張られて、釣り竿が海中に沈んでしまった。無我夢中で題目を唱え、海面から水中を探る。すると信じられないことに、釣り竿が浮かび上がってきた。おまけに、針には巨大な魚が。
この日をきっかけに、チャイナロンさんは活動に参加。幸・不幸を決めるのは自身の一念であると学び、信仰の喜びを語り歩いた。
2011年8月、折伏した友人3人と共に御本尊を受持。友人が、またその友人に弘教を実らせ、歓喜の輪は70人に広がっている。

この地で最初に信心を始めたのは、パイブーン・タンマウィスットさん(本部長)とプラパーポーン・タユウさん(婦人部本部長)夫妻。2003年9月、母の勧めで入会した。
ぜんそくやリウマチに悩んでいた夫妻だが、「唱題すると、健康を取り戻し、元気に活躍する未来の姿が浮かびました」。病気を治し、信心の確信を得る。翌年には折伏も実りだした。
収穫に波があったゴムの栽培も安定。弘教に歩いた分、ゴムの木も大きく成長するように思えた。品質の良さが口コミで広がり、大口の顧客にも恵まれた。
「友人に語れる体験が増えた。それが一番の喜びです」と夫妻は言う。「会う人全てに、仏法の偉大さを伝えています。悩みのない人はいませんから」
タイは国民の大半が仏教徒。仏法用語への理解もある。「でも学会で折伏を実践するまでは、どこか遠い教えのように感じていました」と地区の友は言う。
「宿命」という言葉も、宿命転換の法理を知らなければ、「宿命だから……」と諦めを促すものとなる。
宿命転換の仏法を知った喜び、そして活動から得る生命の充実が、どの友の表情にもあふれていた。
魚屋を営むソムチャーイ・ノーイポンさん(副支部長)は、「信心をする前、家族の中で、私は犬より人気がなかった」と笑う。
家庭不和に貧乏、さらに病に苦しむ姿を見かねた妹から仏法の話を聞き、6年前に入会。健康を回復し、家を好条件で購入することができた。あれほど悩んだ家庭内の口論もなくなり、両親と7人のきょうだい、そして2人の子と共に、一家和楽の信心に励む。
「願いがかなうこともそうですが、それ以上に"なぜその問題で悩む必要があったのか"、納得できる答えが得られることに感謝です」とソムチャーイさん。仕事後、皆で唱題するのが何よりの楽しみと話す。
唐辛子とキュウリ栽培を手掛けるモンティカー・カンナークさん(婦人部員)は、先に入会した両親から唱題を勧められていた。
だが4年前の5月、父が事故で急死。打ちひしがれる母に、同志がつきっきりで激励を重ねてくれた。
その励ましの心に接し、モンティカーさんは、仏法に縁した父が、宿命を転換して次の生に旅立ったことを確信する。一昨年5月、御本尊を受持した。
「信心の偉大さを示し語れるように」と祈ると、収穫量が日ごとに増え、作物が考えられないほどの高値で売れた。そうした彼女の変化を間近で見ていた友人も、御本尊を頂いている。
家具職人のコーソン・トーンテーさん(副支部長、2011年入会)は同志の振る舞いに胸を打たれた。
タイでは、あいさつの際に手を合わせるが、学会員がまるで仏を敬うように手を合わせる姿に、この上ない誠実さを感じたという。「正しい道を教えている」と直感し、それから学会の会合に参加するように。
相手に寄り添う家具作りができ、それが好調な売り上げにも直結。「池田先生に感謝をお伝えしたい。私たちが日蓮大聖人の仏法を信じられるのは、先生のおかげですから」と語る。
同本部では12月に御本尊授与式が行われる。30人の会友が、教学を深めつつ、御本尊を自宅に迎える日を心待ちにしている。
取材中、ふと気が付いた。
タイの同志が必ず、「信心を教えてくれた池田先生に恩返しがしたい。だから広宣流布がしたい」と、異口同音に言うことに——。
感謝と報恩の行動ある限り、人生はどこまでも勝ち開ける。友の太陽のような微笑みが、そのことを雄弁に物語っていた。