2017年10月4日水曜日

2017.10.04 わが友に贈る

奮闘するブロック長
白ゆり長に最敬礼!
地道な祈りと行動で
同志を鼓舞する
模範の存在たれ!

法華初心成仏抄 P557
『一度妙法蓮華経と唱うれば一切の仏一切の法一切の菩薩一切の声聞一切の梵王帝釈閻魔法王日月衆星天神地神乃至地獄餓鬼畜生修羅人天一切衆生の心中の仏性を唯一音に喚び顕し奉る功徳無量無辺なり』

☆女性に贈ることば 十月四日
老いを、単に死に至るまでの衰えの時期とみるのか、それとも、人生の完成に向けての総仕上げの時ととらえるのか。同じ時間を過ごしても、人生の豊かさは天と地の違いがある。まっ赤な夕陽のような荘厳な生命を燃やしゆくことだ。

☆今日のことば365 十月四日
花鳥風月−−大自然の美しさに、恵まれているわが国だが、四季のなかでも、秋は、また格別だ。特に夜がいい。一日の仕事を終え、一息いれながら、ふと眺める、さえた月に、忘れられていた自然を再発見し、そのなかにいる自分をあらためて見直してみることがある。

☆ロシア国際グローバル研究アカデミー「正会員証」授与に寄せた池田先生のメッセージ 2017年9月28日
一、貴国ロシアが掲げられた意義深き「環境年」の金秋に、豊穣なる英知の実りをもたらす国際学術会議「グローバリスティクス2017」の開催、誠におめでとうございます。
実行委員長であられるモスクワ大学のサドーヴニチィ総長、世界経済国際関係研究所のディンキン所長、モスクワ国際関係大学のトルクノフ学長をはじめ、ご関係の先生方に、満腔の敬意を表するものであります。
そして、このたびは光栄にも、貴・国際グローバル研究アカデミーの「正会員」にご選出いただいたことに対して、この場をお借りしまして、心からの感謝を申し上げます。
誠に誠に、ありがとうございました。

◇次世代へ継承できるか否か
一、地球社会の進むべき道を明晰に示しゆかれる世界的な知性の先生方が集われた本会議は、テーマに「グローバルなエコロジーと持続可能な開発」と銘打たれております。
私の胸には、人類の宝の大文豪であるトルストイ翁も、この集いを見守られているかの如く、その簡潔明瞭な洞察が蘇ってまいります。
すなわち、「幸福の最初の、そして万人にみとめられている条件」は何か? それは「人間と自然とのつながりが侵されていないような生活、つまり、大空のもとで、陽の光や新鮮な空気に親しむ生活、大地や動植物と結びつくことである」(中村融訳『トルストイ全集15』河出書房新社)と。
人類が営々と享受してきた、この幸福の第一条件たる「人間と自然とのつながり」が極めて衰弱し、断絶の危機さえ憂慮されているのが、現代世界であるといっても、決して過言ではないでしょう。
この生命の根源的な絆を蘇生せしめ、厳護し、次世代へ継承していくことができるか否かが、今、私たちに重大な使命として問われています。
そのために要請されるのが、まさしく「グローバルなエコロジー」という、地球全体を俯瞰する大いなる視座であります。
とともに、「持続可能な発展」という、未来世代の生存権を断じて守り抜かんとする責任感ではないでしょうか。
「文明」と「教育」の未来を展望して、私は、敬愛してやまぬサドーヴニチィ総長と縦横に対話を重ね、対談集を発刊してまいりました。とりわけ、総長はいち早く、「エネルギー」と「エコロジー」という両側面からの挑戦に対し、「学問」と「倫理」で応戦していくことを呼び掛けられました。
そして、その先頭にモスクワ大学が立って、世界の大学の連帯を牽引してこられたのであります。
私たち創価大学も、その同志として共に探究し、行動しゆくことを誇りとし、喜びとしております。
生命と生命が織り成す妙なる連関性について、仏典には「春の時来りて風雨の縁に値いぬれば無心の草木も皆悉く萠え出生して華敷き栄えて世に値う気色なり秋の時に至りて月光の縁に値いぬれば草木皆悉く実成熟して一切の有情を養育し寿命を続き長養し終に成仏の徳用を顕す」(御書574ページ)とあります。
主体となる人間の生命と、それを取り巻く環境世界は一体不二の関係にあり、生命から環境、環境から生命、さらに、生命同士、環境同士と、それぞれ瞬間瞬間に作用し合っております。互いに尊き価値を創造しながら、生命と環境を未来へと、つないでいくのであります。
仏法の眼に照らせば、この慈悲の働きこそが、大自然と大宇宙の本然の力用であります。ゆえに人間も、なべての生命の尊厳に目覚めつつ、大宇宙の慈悲のリズムと大法則に則って、自他共の幸福に、自然との共生に、国土の平和に、そして未来の繁栄に尽くしていくべきことを促しているのであります。

◇環境教育の持つ可能性
一、「環境教育」の持つ大きな可能性を、私自身、深く実感してきました。
その一端として、私の創立した関西創価学園では、NASA(アメリカ航空宇宙局)の教育プログラム(アースカム)に参加しております。
400キロの天空を周回する国際宇宙ステーションのカメラを、学園生たちが、自ら地上から遠隔操作し、地上を撮影するという取り組みです。世界各地の定点観測も継続して行い、気候変動による影響等も調査しています。
10代の瑞々しい科学者たちが、森林の消失や砂漠の拡大なども鋭敏に直視しつつ、美しき母なる地球の環境を、断じて守り抜かんとする決意を深めているのであります。
一、本会議には、ロシアの宇宙開発の父・ツィオルコフスキーの生誕160周年を祝賀する意義も込められていると、伺っております。
ツィオルコフスキーは、「大宇宙は、永遠に青春である」と謳い上げ、「人間の英知は、宇宙の最も強力な要因であり、大海よりも広大である」との素晴らしい言葉を残しました。
青年を愛し育む心に満ちた本会議が、「永遠の青春」の息吹を漲らせつつ、"宇宙で最も強力な"人間の英知の結集で、この星の未来を希望の大光で照らしゆかれますことを、心から念願して、私のメッセージとさせていただきます(大拍手)。