2017年10月10日火曜日

2017.10.10 わが友に贈る

新聞休刊日

法華初心成仏抄 P557
『我が己心の妙法蓮華経を本尊とあがめ奉りて我が己心中の仏性南無妙法蓮華経とよびよばれて顕れ給う処を仏とは云うなり』

☆女性に贈ることば 十月十日
目標に到達するには、一歩また一歩と粘り強く積み重ねていくしかありません。
その間、目に見えるような成果があがらない時もある。しかし、努力を重ねて、ある一定のレベルに達すると、一気に目の前が開けていく。ちょうど山の峰を越えた時、急に眼前が開けるように。そこまでが我慢のしどころです。

☆今日のことば365 十月十日
目ほど不思議なものはない。言葉の通じない動物でさえ、目では、ものを言っている。まして、人間の目は「心の窓」ともいわれ、心のなかを語ってくれる。口先では時に心にもないことを言っても目だけはごまかせないものである。

☆「情熱の日」記念集会への池田先生のメッセージ 2017年10月6日
◇若き賢者の学園生たちよ 負けじ魂で挑戦の青春を
一、尊き「黄金の絆」で、世界を、未来を照らしゆく「情熱の日」、誠におめでとう! わが命の学園生たちが「何があっても立ち向かう」と、「勇気を燃やして」前進してくれ、本当にうれしい!
若き世界市民の創造性光る学園祭も、「みんな元気」で「大情熱の旗」を共に掲げた運動会・競技大会も、大成功おめでとう! 
一、先日、私は、ロシアの著名な学術団体である「国際グローバル研究アカデミー」の正会員に就任しました。これも、皆さん方の創立者としての栄誉であり、私はメッセージの中でも、わが学園の「環境教育」について紹介し、世界の識者の方々から感嘆の声をいただきました。
このアカデミーの事務局が置かれているのは、世界の名門・モスクワ大学です。創立より260年を超す歴史の中で、人類の文化に貢献する幾多の逸材を送り出してこられました。あの大文豪トルストイも、一時期、モスクワ大学で学んだことは、よく知られています。
「実りの秋」は「読書の秋」です。読書は学園の誇り高き伝統です。
私も、青春時代、恩師・戸田城聖先生から、毎日のように「今、何を読んでいるか?」と尋ねられました。ですから、どんなに忙しくとも、少しでも本を読み、真剣に学んでいなければ、先生の前には立てない。それほどの厳しい薫陶だったのです。
ある日、先生からの問いかけに、「トルストイの『読書の輪』という本を読んでいます」とお答えしたことも、懐かしい思い出です。
これは、もともとのタイトルで、翻訳本では『一日一善』、最近では『文読む月日』などと訳されています。一日を一章として、トルストイが古今東西の英知の名言を集めた研鑽の書です。大文豪も、日々、人類の良識と魂の対話を交わしながら、学び続けていたのです。
きょう10月5日の欄には、こう記されています。
「善事(=善い事)は常に努力と共に行われる。しかしながら、努力が再三反復されると、その善事は習慣となる」(原久一郎訳『一日一善 下巻』岩波書店、現代表記に改めた)とあります。
私は、この言葉を踏まえて、皆さんに、「勝利は自分自身の中にある」「勝利は、朗らかな、たゆまぬ努力にある」と申し上げたいのであります。
勉学であれ、語学であれ、スポーツであれ、読書であれ、自分らしく地道に「努力」を積み重ねゆく青年は、清々しく輝き光っています。
すぐに目に見える結果は出ないかもしれない。なかなか思うようにいかないこともある。人の方が先に進んでいると思える場合もある。
けれども何より大事なのは、自分自身が「今ここで」ベストを尽くしていることです。その努力の生命にこそ「勝利」があるからです。
モスクワ大学のサドーヴニチィ総長と、私は3冊の対談集を発刊しました。
総長は十代の日、地下600メートルの炭鉱で汗を流して働きながら、学んで学んで学び抜いて、ついに世界的な数学者、教育者となった方です。
この偉大な数学者が強調されていることも、「途中を飛ばしたり、省略したりして、正しい結論に達することはできない。目標に達するためには、常に一定の努力が必要なのである」ということです。
青春は、思いがけない試練や悩みの壁に直面する。誰しも、焦って楽な近道を探したくなることがある。しかし、そこが踏ん張りどころです。負けじ魂の大情熱の出番です。
たとえ遠回りに思えても、目の前の課題に勇敢に挑み、忍耐強く、もう一歩の努力を貫くことです。その時に、深い闇を破って決然と旭日が昇るように、必ずや勝利の光の道が広々と開かれていくのです。
ゆえに、努力の青年は朗らかです。かけがえのない青春の一日一日、つまらないことでクヨクヨしたり、悪い縁に振り回されたりしては、自分が損をしてしまう。若き賢者の学園生は、よき友と励まし合い、楽しく伸び伸びと、前へ前へ学び進んでいってください。まさしく、「負けない今日を友と笑顔で」走り抜いていただきたい。今回の「情熱の日」に、このことを約束し合いたいが、どうだろうか!(大拍手)
一、昨日は「中秋の名月」。月光が、一段と美しく冴えわたる季節です。
私と妻の心には、学園生と一緒に仰いだ名月が、いつも皆さん方の聡明な知性の笑顔と二重写しになって輝いています。
どうか、その明るい大らかな負けじ魂の笑顔を、お父さんやお母さん方にも見せて差し上げて、親孝行をお願いします。
創立50周年という、不思議なこの時に集い合ってくれた大切な大切な宝の皆さんの益々の健康と無事故、そして、いよいよの大成長を祈りに祈って、私のメッセージとします。
皆、風邪などひかないように!