「但偏に国の為
法の為 人の為」御聖訓。
さあ 誇りも高く
立正安国の大理想へ!
善の連帯広げる対話を!
種種物御消息 P1549
『其の上雨ふりかぜふき人のせいするにこそ心ざしはあらわれ候へ』
☆女性に贈ることば 十月十一日
人は生き方を通して、後世まで語り継がれる。その意味では、偉大な人生は、いつまでも生き続けるといってよい。
☆今日のことば365 十月十一日
青春時代は、ビルディングでいえば、土台づくりの時期である。それなりの境遇にあって、甘やかされず、甘えず、苦労を財産としてゆく情熱がなければならないと思う。ともかく基礎づくりの時代に、その人生の基礎を、深く、強く構築しておかなければ、いかなる高層の建物が出来あがっても、厳しい社会の嵐に崩壊させられるか、あるいは自身のなかより、朽ち滅びてゆくかであろう。
☆「創価栄光の集い」への池田先生のメッセージ 2017年10月8日
◇民衆貢献の世界市民たれ
一、青春の栄光凱歌を轟かせゆく創大祭、白鳥祭、誠におめでとう!
私の命も八王子にあります。わが愛する創大生、短大生、そして留学生の皆さんと一緒です。共に歌い、共に奏で、共に舞いゆく心で、きょうの晴れ舞台はもちろん、準備から後片付けまで、一切を見守っています。よき仲間と練習に金の汗を流してきた出演者の皆さん、ありがとう!
陰の尊き労苦をいとわず、無事故の運営に当たってくれている皆さんにも、心から感謝します。
本日は、光栄にも、「文化大恩の国」から、私が敬愛してやまない大誠実の哲人指導者をお迎えすることができ、これほどうれしいことはありません。李寿成博士ご夫妻、誠に誠にありがとうございます(大拍手)。そして、日本の各界を代表される先生方に、激務の中、ご来学をいただき、厚く厚く御礼を申し上げます(大拍手)。
交換教員の先生方、さらに、大学を陰に陽に支えてくださっている方々も、いつもいつも本当にありがとうございます。
今回の大学祭のテーマに、皆さんは、「勇気の一歩で勝利の歴史を!」、そして「栄光への道を開きゆこう!」と掲げました。きょうは、韓国の国花である麗しき無窮花も咲き薫るキャンパスを共々に散策しながら語り合うような思いで、このテーマに沿って、簡潔に3点、エールを送ります。
◇混沌の闇に立ち向かう"光"とは
一、第一に、「太陽の如き勇気で学の光を!」と申し上げたい。
李博士と私は、戦乱の20世紀の前半に生を享けた世代です。私たちにとって、混沌の闇に立ち向かう光は何であったか? それは、学ぶことであり、教育であったといっても過言ではありません。
李博士のご一家は、日本の非道な植民地支配に続いて、祖国が引き裂かれる分断の中で、正義の信念の法律家であられた父君を奪われてしまいました。しかし母君は苦労に苦労を重ねて、博士をはじめ8人のお子さん方を、全員、大学へ送り出されました。この母君の無窮の愛情に応えんと、兄弟姉妹で徹して勉学に励み、皆、立派に大成されたのであります。
李博士は、やがて母校・ソウル大学の大総長となられました。学生たちを、それぞれの家庭の「宝」とし、未来の社会の「柱」として厳然と守り、励まし、薫陶していかれました。
そして、その人徳と学識を仰がれ、総理に要請され、衆望を担い立って、不滅の功績を残してこられたのです。
まさしく、李博士とご一家は、言い知れぬ苦難の悲劇さえも、教育の力と学の光で、社会を赫々と照らす大いなる使命の勝利劇に転じられました。
皆さん方にも、深い深い心で大学へ送り出してくださっているご家族がおられる。また、皆さんの成長と栄光を何よりの喜びとし、誇りとしてくださる郷土の方々、さらに日本や韓国をはじめ、世界中の宝友がおられます。
どうか、この信頼の励ましを忘れずに、「負けじ魂」の勇気を太陽の如く燃え上がらせ、今は学び、鍛え、大いに実力をつけていただきたい。人格を磨いていただきたい。
その決意を込めて、偉大な模範であられる李博士ご夫妻に、熱烈な大拍手をお送りしたいと思うが、どうだろうか!(大拍手)
一、第二に申し上げたいのは、「民衆と共に、明朗闊達に勝利の歴史を!」ということです。
李博士は、ご両親や師匠から、「どんなに苦しくとも、正しくないことには、頭を下げてはならない」という正義の魂を学ばれました。さらに「困っている人々、悩んでいる人々のために働く。恐れず先頭に立って民衆に仕え、貢献する」との人道の信念を受け継ぎ、貫き通してこられたのです。
創価教育の創始者である牧口常三郎先生、戸田城聖先生から、私たちが脈々と継承している精神も同じであります。「正義に依って立つ」「民衆の大地に依って立つ」——これほど強く朗らかな青春はない。
何ものにも負けず、若き英知と力を思う存分に発揮して、使命を果たしていけるのです。
「民衆立」を誉れとする創価の学舎に集い合った皆さんは、毀誉褒貶の風など、鋭く、また悠々と見下ろしながら、どこまでも民衆と共に、明朗闊達に正義の勝利の歴史を築いていただきたいのであります。
◇平和即栄光の道
一、第三に、「若き世界市民の声で『平和』即『栄光』への道を!」と申し上げたい。
李博士と私が共有する信条は、文化・教育次元での民衆の交流には、いかなる混迷も超えて、戦争を押し止める力がある。なかんずく、青年の交流を、たゆまず活性化することが最重要であるということです。
本日の留学生の皆さんの多彩にして見事な団結の演技に象徴されるように、わが創大・短大には、世界市民の友情の対話と連帯が、一段と織り成されています。未来の地球社会の確かな共生のモデルが、ここにあります。
少年少女の幸福を願って、先駆の行動に挑まれた、韓国の児童文学家・方定煥先生は呼び掛けております。
「今日、我々にいかなる苦労があろうとも、新しく立ち上がる学生たちに溢れんばかりの力強い生命力があれば、何の悲しいことがあるだろうか。生命力だ! 生命力だ!」と。
さあ、試練に怯まず、日々、新しく立ち上がる創大生よ! 短大生よ! 留学生よ! 平和という人類の究極の栄光に向かって、いよいよ「溢れんばかりの力強い生命力」で、「勇気の一歩」を踏み出してくれ給え!——と申し上げ、私のメッセージといたします。
ご来賓の先生方、本当にありがとうございます。
テダニ・カムサハムニダ!(韓国語で「大変に、ありがとうございました!」)