◇今週のことば
法華経に勝る兵法なし。
「いよいよ・
はりあげてせむべし」
勇気凛々と語り切れ!
そこに栄光の暁鐘が。
2017年10月16日
妙法尼御前御返事 P1404
『日蓮幼少の時より仏法を学び候しが念願すらく人の寿命は無常なり、出る気は入る気を待つ事なし風の前の露尚譬えにあらず、かしこきもはかなきも老いたるも若きも定め無き習いなり、されば先臨終の事を習うて後に他事を習うべし』
☆女性に贈ることば 十月十六日
すべてに喜びを見いだしていくことだ。自分が喜べば、周囲も、さわやかになる。笑顔が広がる。価値が生まれる。
☆今日のことば365 十月十六日
大事な時に、人々の善悪が、わかるものだ。大事な、事件の時に、立派な、態度でありたい。
☆世界写真紀行 第25回 スイス・チューリヒの街並み 2017年10月9日
◇信義と誠実を貫く人に
路面電車や車が行き交い、多くの人でにぎわう大通り。歴史を感じさせる建物と、洗練された原色のデザインが調和する。
スイス・チューリヒのバーンホーフ通り。
町の中心にある中央駅からチューリヒ湖へ延びる約1・3キロ。大手銀行や保険会社が集中する金融街でもある。
世界的な経済都市である一方、チューリヒには、大学をはじめ教育機関も多く、文教都市としての顔も持つ。
初代会長・牧口先生が"教師の理想"とたたえたペスタロッチも、この町で生まれた。彼はチューリヒ郊外に農場を開園。貧しい農民の子どもたちと共に、労働と教育とを一体とする学校を開き、子どもたちの幸福のために生涯をささげた。
1961年10月、池田先生がスイスを初訪問。ジュネーブを経て、16日にチューリヒに到着した。
市街を散策する先生の一行。チューリヒ湖から、バーンホーフ通りを歩いて、中央駅へ向かった。
しばらく行くと、通り沿いの公園に、子どもと男性のブロンズ像が見えた。教育者ペスタロッチである。一行は、そこで足を止めた。
ペスタロッチの生い立ちには、次のようなエピソードがある。
——彼の家には、お手伝いのバーバラ・シュミットという女性がいた。ペスタロッチが幼い頃、父親は亡くなるが、彼女は夫人を助け、子どもたちを育てていく。
バーバラは十分な教育を受けていなかったものの、いちずで誠実だった。決して約束は破らず、強い信仰心と忍耐力を持っていた。ペスタロッチは後年、「この一女性の追憶はわたしにとって永久に忘れることができないだろう」(佐藤正夫訳)と記している——。
公園に立つ像を見つめつつ、語り合う様子が、小説『新・人間革命』第5巻「歓喜」の章につづられている。
山本伸一は、ペスタロッチの人格形成に大きな影響を与えたバーバラの存在を通し、次のように語った。
「人間の真価というのは、学歴や立場、肩書によって決まるのではない。信義を守るかどうか、誠実であるかどうかです。真剣であるかどうかです。そして、"信義の人""誠実の人""真剣の人"には、人間性の光彩がある。その人間性は、人の心を開き、必ず触発を与えていく。学会の世界を見ても、これまで、黙々と、陰で学会を支えてきたのは、そうした庶民ともいうべき、無名の人たちです」
無名の庶民が立ち上がり、師匠と共に築いてきた創価の大城。それは、民衆を大地とするゆえに、いかなる嵐にも微動だにしない。
友を信じ、対話を重ね、変わらぬ友情を結ぶ。どこまでも真剣に、どこまでも誠実に——。その人間としての誇り高い挑戦が、時代を根底から大きく動かしていく。