2015年7月28日火曜日

2015.07.28 わが友に贈る

天王山の夏に挑む
受験生、頑張れ!
努力は必ず実を結ぶ。
最後の勝利を目指し
今日もベストを尽くせ!

立正安国論 P21
『悪侶を誡めずんば豈善事を成さんや』

◇人生の座標
文学を知れば、千変万化する万華鏡のような人間模様と心理を、ありのままに観てとることができる。また、踊る無数の波の奥深くに、大いなる生命の大海を見抜くこともできるのです。

☆こころに響く言葉
物質的、環境的条件は幸福の手段

物質的・環境的条件は、幸福の手段ではあっても根本の目的ではない。ちょうど、
化粧品は人を美しくはするが、化粧品それ自体が美しさの本体ではないことと同じである。
化粧品はその人の持っている、もともとの美しさを引き立たせるための手段である。
幸福の本体は、結局、自分自身のなかにある。
この自分自身という問題と物質的・環境的要素との関係を思い違いしていくところに、
不幸を繰り返していく根本的な原因がある。

☆「無冠の友」への名誉会長のメッセージ
「宝友(とも)の生命(いのち)は金剛不壊なり」

季節が変わり、道の辺に咲く花々が移ろいを見せても、わが聖教新聞を届けてくださる尊き「無冠の友」の皆様方は、今日も毅然と揺るぎなく、信念の歩みを踏み出されます。毎回の配達、誠に誠にありがとうございます。
まもなく梅雨を迎えます。近年、予想困難な局地的豪雨なども増えております。どうか、賢明に、安全第一、絶対無事故でお願いします。私も新聞配達の経験から、雨の日などのご苦労は、痛いほど分かっております。疲れをためぬよう、夜は早めに休んでください。
日蓮大聖人は、『人の心かたければ神のまほり必ずつよし』(P1220、「乙御前御消息」)と仰せになられました。
強盛な祈りを根本に、一日また一日を断じて勝利していってください。
私と妻は、一番お世話になっている皆様方に、これからも、健康あれ! 幸福あれ! 無事安穏であれ! と真剣に祈り抜いてまいります。

本年は、配達員・販売店制度の発足から60周年の佳節に当たります。
スタートしたのは、1955年(昭和30年)6月。当時、学会世帯は20万世帯を超え、年内に30万世帯を目指して前進していました。その中で、まず首都圏を中心に第1次の販売店が53店、続いて全国各地に第2次が77店、第3次が32店と、矢継ぎ早に設置されていきました。そして「日本中、世界中の人に読ませたい」との恩師・戸田城聖先生の願いのままに、地域に信頼の根を張り、「広宣流布の言論紙」を届けてくださる、わが「無冠の友」の活躍が始まったのであります。
創価の希望の声を、あの友に! 人間主義の励ましの声を、あの家に! 生命の歓喜の調べを、愛する地域へ! 60年前からの飛躍的な広布拡大は、聖教の躍進と共にあったのです。
奇しくも時を同じくして、世界で"平和と人権を守れ!"との力強い声が沸き起こりました。この年の7月には、核兵器廃絶を訴える「ラッセル=アインシュタイン宣言」が発表され、"良心の連帯"が大きく広がります。「宣言」の署名者である科学者のポーリング博士、ロートブラット博士との友情は、わが人生の宝です。
同年の12月、アメリカでは、人種差別のバスの乗車を拒否する「バス・ボイコット運動」が開始されました。勇気に燃えて、端緒の声を上げたのは、後に私たちが交友を結んだ人権の母、ローザ・パークスさんです。民衆は、遠い道のりも、バスに乗らず、徒歩や相乗りの車で移動し、非暴力で戦い抜きました。
雨にも風にも負けず、誇り高く前進する姿は、「無冠の友」の英姿と重なります。
当時、恩師は詠まれました。

妙法の
 広布の旅は
  遠けれど
 共に励まし
  共々に征(ゆ)かなむ

いかなる障魔が競い起ころうとも、不退転の心で、異体を同心として団結し、励まし合ってどこまでも進むのだ、と。
広布の長征を、行進を先頭に立って牽引してくださる共戦の同志こそ、「無冠の友」の皆様方です。この60年、聖教の配達に関わってくださった全ての皆様方とご一家の方々に、私は妻と題目を送り続けております。亡くなられた方々の追善回向も懇ろに行わせていただいております。私たちは、三世永遠に不二の家族だからです。

私が小説『人間革命』の連載を開始したのは、配達員制度が発足して10年後の1965年(同40年)のことです。
当時、聖教新聞を配ってくださっていた方々のご苦労を、合掌して伺いました。
その一人、福井県にお住まいの支部副婦人部長は、最初は自転車の前方に幼い長男を乗せ、1時間かけて配達されていたといいます。その長男が成長され、現在は聖教新聞の販売店主として活躍されています。
また、兵庫県の副支部長は、1日遅れで届く聖教をオートバイで20数キロ走って配られました。砂利道のため、パンクもしばしばだったといいます。しかし「一度もつらいと思ったことはありません。大聖人の佐渡での大難を偲べば、自分は帰ったら温かい家があります」と語られています。
"私の一歩が友に幸せを贈り、時代を変えていく"——不屈の負けじ魂光る「無冠」の勇者ありてこそ、広布の大道は開かれてきたのです。

暴力が渦巻く世界に、ガンジーは叫びました。
「人がひるまずにひとり立つ支えとなるのは核心となる真理である」と。そして「真理は、それを信じない人がいる限りくり返し述べる必要がある」(古賀勝郎訳『今こそ読みたい ガンディーの言葉』)との箴言を留めています。
最高峰の思想哲学も、「くり返し」語り抜いてこそ、人々に伝わる。来る日も来る日も、一人立って、たゆまず、粘り強く、勇敢に、弘める行動、弘める情熱があってこそ、流布していくのです。
御書に『法自(おのずか)ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し』(P856、「百六箇抄」)と仰せの通りです。
わが「無冠の友」こそ、「聖教拡大」即「広布拡大」の最も尊き「宝の人」です。「友好の全権大使」であり、「笑顔の外交官」です。毎日、毎朝、朗らかに地域を回り、希望と友情の光を広げる「太陽の人」なのです。
さあ、明年の創刊65周年、1万9000号へ、勇躍の出発です。
世界広布新時代を足取りも軽く、私と共に大躍進しましょう! どうか、お元気で!

銀の道
 師弟で勝ち越え
  栄光の
 宝友(とも)の生命は
  金剛不壊なり