2015年7月3日金曜日

2015.07.03 わが友に贈る

不動の原点を
わが胸に持つ人は強い。
君よ「何のため」を
決して忘れるな!
誓いを貫く人生たれ!

四条金吾殿御返事 P1143
『法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし現世安穏後生善処とは是なり、ただ世間の留難来るともとりあへ給うべからず』

◇人生の座標
「文学」はさらに、心の世界を広げ、多くの国々と心の交流ができる。よき文学との出あいが一生を変える場合もある。
文学は人生の動脈です。若き日に、良き文学を心に入れた人は、動脈に生き生きと新鮮な血液が脈打っているような人生になる。それがない人は、心に動脈がなく、生活もわびしい。それでは空虚です。

☆こころに響く言葉
心の働きが顔にあらわれる

嫉妬、猜疑、恨み、貪欲など、醜い心の働きは、人の容貌をも一変させてしまう。
その実例は、身近なところによくあることであろう。私たちの生命の働き、
一念の作用は、不思議と、無意識のうちに顔にあらわれるものである。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第15回 光満つるキューバ・ハバナ�
心に残った光景があります。
ホセ・マルティ記念館の塔から一望したハバナ市の街並みです。
カリブの陽光が燦々と降り注ぐ緑の街が、広々と望めました。経済的に困難な中にあっても、街は光に満ちていました。人々は自信に満ちていました。
案内してくださった方々に促され、私はカメラを構えました。そして、この美しき国の民衆のために戦ったキューバ独立の父ホセ・マルティに思いを馳せながら、静かにシャッターを切りました。
19世紀後半に活躍したホセ・マルティは、詩人、作家、哲学者、ジャーナリスト、教育者であり、ペンの力で民衆を鼓舞し、スペインからの独立運動を先導した闘士です。キューバ国民の精神的支柱ともいうべき存在です。16歳から独立運動に身を投じ、子どもたちの笑顔輝く世界を夢見て、激戦の中で殉難しました。その42年の苦難に告ぐ苦難の人生の中で、彼が見いだしたものは、揺るぎなき「人間の尊厳」でした。
ホセ・マルティは叫んでいます。
「人間は、人間になることができたとき、なんと大きな存在になるのだろう! 人間の本性の中に、炎のように熱く燃え、山のように隆々としたものがたくさんあるのだ。太陽のような人が、火山のような人がいるのだ」
「いかなる場所であろうとも、人間がしっかり立ち上がれば、太陽はそこで輝いている」と。
キューバ訪問2日目の午後、私は"ホセ・マルティの大学"とも呼ばれる国立ハバナ大学に招かれ、記念の講演をしました。
式典が始まると、雷鳴と豪雨が講堂の屋根を乱打しました。皆、心配そうな顔をしていましたが、私は講演を、こう切り出しました。
「雷鳴——何と素晴らしき天の音楽でありましょう。『平和の勝利』への人類の大行進を、天が祝福してくれている『ドラムの響き』です。『大交響楽』です。また、何と素晴らしき雨でありましょう。苦難に負けてはならない、苦難の嵐の中を堂々と進めと、天が我らに教えてくれているようではありませんか」と。
賛同の大拍手をいただきました。
人生には、予期せぬ苦難に見舞われる時があります。自らの使命のままに、大いなる理想に向かって進むからこそ、雨や嵐の如く苦難もあるのです。ゆえに苦難は、前進の証です。
時には、その過酷な現実に立ちすくむかもしれない。しかし、皆さんには、創価の「負けじ魂」があります。雷鳴をも天の大交響楽に、嵐さえも前進の讃歌に必ず変えられるのです。
そのたくましい不屈の楽観主義の原動力こそが、信仰です。
日蓮大聖人は、仰せになられました。
『災いも転じて幸いとなるであろう。心して信心を奮い起こし、この御本尊に祈念していきなさい。何事か成就しないことがあろうか』(P1124、通解、「経王殿御返事」)
どうか、皆さんも、毎日の勤行・唱題に挑戦しながら、いかなる試練の雷鳴をも、希望のシンフォニーへと転じていける強い強い生命力を蓄えて、前進していってください。
今の私の「夢」——。それは、わが本命中の本命の未来部の君たちが、それぞれの「夢」を実現することに他なりません。
さあ、大いなる夢の翼を広げて、きょうという一日を、明るく強く勝ち開こう!