2015年7月7日火曜日

2015.07.07 わが友に贈る

清らかな心と勇気で
友情の薫風を広げる
白蓮グループの友よ!
断じて皆が幸福に。
無上の青春を歩み抜け!

富木尼御前御返事 P975
『ときどの(富木殿)の御物がたり候はこのはわのなげきのなかにりんずうのよくをはせしと尼がよくあたりかんびやうせし事のうれしさいつのよにわするべしともをぼえずとよろこばれ候なり』

◇人生の座標
一個の人間が、一生に経験することには限りがある。しかし、読書によって、他の人が経験したことを、自分のものとすることができる。人生の深さ、世間の広さを知り、人間を洞察し、社会を見る目を養うことができるといってよい。

☆こころに響く言葉
澄んだ明るい瞳に心の輝き

個性のにじみ出た、気品のある美しさは、その人の心の輝きと言える。
心のやさしい人は、誰からも愛され信頼されて、その美しさは目にあらわれる。
目は心の窓である。清らかに澄んだ明るい瞳ほど、美しさを感じさせるものはない。

☆日中青年友好フォーラム 名誉会長のメッセージ
本日は、北東アジアに希望あふれる友情の連帯を広げゆく、意義深きフォーラムの開催、誠におめでとうございます。
素晴らしい会場を提供し、諸準備に当たってくださった、大連工業大学の葛継平(かつけいへい)党委書記、また任文東(にんぶんとう)副学長をはじめ、諸先生方のご厚情に心より感謝申し上げます。
私は、これまで10度にわたって、貴国にお招きいただき、各地で幾多の忘れ得ぬ出会いを結ぶことができました。今再び、貴国を訪問の折には、何としてもお伺いしたいと、心に抱いてきたのが、貴・大連の天地であります。
仏法者として、この地で戦禍の犠牲になられた方々の追善をさせていただきたい。そして、新時代の中国を牽引されゆく、この地の若人たちと平和への対話を深めたいと願ってまいりました。
今日は、この私の心を携えた青年交流団が、大連の皆様方に熱烈歓迎をいただき、感無量であります。
70年前、貴国をはじめアジアの民衆を蹂躙し、日本各地も焦土と化した戦争が、ようやく終結した年、私は17歳でした。
戦争の非道と悲惨を若き命に刻みつけた私には、続く未来の世代に、この苦しみだけは絶対に味わわせたくないという痛切な思いがありました。
やがて、日本の軍国主義の2年間の投獄に屈せず、正義の信念を貫き通した戸田城聖先生を師匠と仰ぎ、私は平和の民衆運動に身を投じたのです。
当時、師のもとで、貴国の大哲人・天台大師が展開した、『変毒為薬(毒を変じて薬と為(な)す)』という法理を学びました。
どんなマイナスもプラスに転じていける力が、私たちの生命の一念に厳然と具わっていることを示した晢学であります。この大いなる希望を、分断から友情へ、不信から信頼へ、戦争から平和へ、人類史の大転換を願って、私たちは一貫して、対話と交流を積み重ねてきました。
貴国との間にも、もはや絶対に崩れざる民衆の友好を築くことができたと、私は確信いたします。その一つの証しが"桜花の縁"ではないでしようか。
1974年12月、敬愛してやまない周恩来総理とお会いした折、総理は日本留学から帰国する際に仰いだ桜の思い出を語ってくださいました。
その周総理のお心を偲び、私は創価大学のキャンパスに「周桜」の植樹を提案し、貴国からお迎えした1期生の国費留学生と創価大学の学生が一緒になって植えたのです。
見事な大樹と育った周桜の観桜会は、毎春、学生たちの手で、30年以上にわたって催されてきました。折あるごとに、周総理の令姪であられる周秉徳先生など、貴国の縁の方々も出席してくださっております。
光栄にも、こうした桜に寄せる心を深く汲んでくださり、大連芸術学院では、素晴らしきオペラ「桜の魂」を創作してくださいました。
その卓越した芸術性と、平和を謳い上げる友誼の心に、大きな感動が広がっていると伺っております。
尊敬申し上ける王賢俊(おうけんしゅん)理事長をはじめ、大連芸術学院の皆様方に、この席をお借りして、あらためて御礼を申し上げたいのであります。
かつて、戦争中の日本では、桜さえも、青年を戦争へ駆り立てる道具に使われました。散り際が美しい「桜」が、戦場での「潔い死」の象徴に仕立て上げられたのです。
しかし、今、その桜は、「死」の象徴ではなく、「生」の象徴に変わりました。そして、「戦争美化」の象徴ではなく、「平和讃歌」の象徴として、国を越えて友誼の花を咲き薫らせているのであります。
日本留学中の周恩来総理は、若き日の日記に、こう綴られました。
「われわれは勇気を奮い起こし、小さな困難に立ち向かわなければならない。さもなければ、これらの小さな困難が拡大して大きな困難になる」(矢吹晋編、鈴木博訳『周恩来「十九歳の東京日記」』)
一衣帯水の中国と日本の両国の間に、いかなる困難な課題が立ちはだかろうとも、勇気を奮い起こし、「推己及人(すいこきゅうじん=人の身になって推し量る)の心で協力し合い、学び合いながら、立ち向かっていくならば、断じて乗り越えることができます。
なかんずく、青年と青年が手を取り合い、教育・文化の次元で交流を持続くしていくならば、何があろうとも一切を必ず「変毒為薬」できると、私は申し上けたいのであります。
大連中日教育文化交流協会の趙亜平(ちょうあへい)会長は、「健全かつ安定した中日関係は、既に、アジアと世界の平和と安定の鍵をにぎっている」と明言されています。
そして、「人間性に基づく晢学的思考」と「教育面における努力」を両輪として友誼の橋を強くしていこうと呼びかけておられます。
私は、趙会長の慧眼に全面的に賛同いたします。
人民こそが、青年こそが歴史創造の主役です。
だからこそ、人間主義の教育をもって、中国と日本、北東アジアを心の絆で結びゆく人材群をさらに成していきたいと思うのであります。
本日、ここに集われた青年の皆様方! そして、教育を担われる先生方!
共々に、今ここに描かれた麗しき「友好の縮図」を各界各地に広げ、未来へと継承して、爛漫たる平和と繁栄の桜花を咲かせゆこうではありませんか!