車の事故に注意!
疲れや油断など
心の隙に魔は競う。
互いに声を掛け合い
安全第一の運転を!
経王御前御書 P1123
『又如何に唱うとも日蓮に怨をなせし人人は先ず必ず無間地獄に堕ちて無量劫の後に日蓮の弟子と成つて成仏す可し、恐恐謹言』
◇人生の座標
友情は、人間にとっての大切な基本です。友情は、平和のためにも、社会の向上のためにも、大きな「滋養」であり「刺激」となる。友情の積み重ねが、「平和社会の土台」となるのです。
☆100文字の幸福抄
「完璧な母親」などいない。
欠点も長所もあるから、人間なのである。
そこに人間らしさがある。
だからこそ、子どもは安心できるのだ。
自分らしくていい。
「あなた」しか、その子のお母さんはいないのだから!
☆創価大学・女子短大卒業式へのメッセージ
人材を迎え、人材を育み、そして人材を社会へ送り出す——わが人生において、これに勝る喜びも、これに勝る張り合いも、これに勝る誉れもありません。
深き縁の創価大学41期生の皆さん、創価女子短期大学29期生の皆さん、また、通信教育部の皆さん、さらに大学院の皆さん、そして世界15カ国・地域の留学生の皆さん!
あの東日本大震災後の混迷のなか、よくぞ私が創立した大学に集ってくれました。よくぞ学び、よくぞ鍛え、立派な知性と人格を創り上げてくれました。
私は、皆さん一人ひとりの輝く瞳を見つめ、固い握手を交わしながら、尊い健闘を労い、讃えたい。その限りない希望の前途を祝福したい気持ちでいっぱいです。
「我らは勝ちたり」と清々しい喜びのご卒業、誠におめでとうございます!
本日は、私が心から尊敬してやまないダビデ博士ご夫妻が、ご臨席くださいました。これほど嬉しい、これほど光栄なことはありません。
私は、ダビデ博士が母校フィリピン大学の後輩たちに贈られた指針を思い起こします。それは、"自らの勉学を支えてくれた人びとの汗を忘れまい"ということです。
この博士のお心を踏まえ、私は提案したい。
本日、授与された晴れがましい学位記を、皆さんの勉学を最も支えてくれた、お父さん、お母さん方に、のちほど、ゆっくりと、最大の感謝を込めて捧げ、これからの報恩の人生の第一歩としていただきたいと思うが、どうだろうか。
ご家族の方々、本当にありがとうございました!
また私と同じ心で、英才を薫陶してくださった教員の先生方、職員の方々、さらに常日頃から大学を守ってくださっているご来賓の方々に、心より御礼を申し上げます。
わが卒業生の皆さん方は、まさしく「新時代1期生」として、学業をはじめ万般において目覚ましい金字塔を打ち立ててくれました。その忘れ得ぬ象徴が、箱根駅伝の初出場を勝ち開いてくれた陸上競技部の壮挙であります。
あの力走のように、雄々しき理想に向かって、人生の長距離走に挑みゆく皆さんに、私は3点、はなむけの言葉を贈らせていただきます。
第一に、「民衆のために、正義と勇気の道を走れ!」という点です。
私はダビデ博士に、法律家を志されたきっかけを伺ったことがあります。すると、博士は即座に毅然と答えてくださいました。
「『貧しい人間が虐げられ、バカにされるような社会は間違っている!』。それを正すために法律家になろうと誓ったのです」と。
博士は、この誓いのままに学び抜かれ、揺るぎない力を磨き上げてこられました。
2001年1月には、国家指導者の不正蓄財などに対する弾劾裁判の裁判長を務められました。国民の抗議運動が広がり、流血さえも招きかねない緊迫した只中でした。
しかし裁判長たる博士は、「民衆の安全と利益こそが、最高の法規である」との古来の黄金律に則って、厳正かつ平和裡に権力の移行を実現させたのです。21世紀の起点に燦然と輝きわたる、正義と勇気の不滅のリーダーシップであります。
私も若き日から「正義によって立て! 汝の力二倍せん」を、座右の銘としてきました。
正義の誓いに徹する時、青年は最も強い。何ものにも負けない力を持つ。創価の学舎から巣立つ皆さんの大成を、全世界の民衆が心待ちにしております。
どうか、皆さんは、恐れなき正義の走者として、どこまでも民衆と苦楽を分かち、民衆が誇り高く共に幸福を謳歌していける社会を、勝ち築いていただきたいのです。
第二に、「世界のために、平和創造の道を開け!」と託したい。
フィリピンは、聡明な女性指導者がひときわ光る国です。ダビデ博士の最良の同志であるバージニア令夫人も、長年にわたって、フィリピン国内外の気高いボランティア事業の重責を果たされてきました。
また、本日は、創大通信教育部の出身で、世界のSGIを代表する女性リーダーであるアルカンタラ・フィリピン理事長も出席されています。
アジア初の女性大統領となり、フィリピンの民主化を進められたコラソン・アキノ大統領とお会いした際、私は、大英雄ホセ・リサール博士の詩「花々のなかの花よ」を朗読しました。
その一節には「あなたは春のようだと人は言う。行くところいずこにも善を広げる」とあります。
真の世界市民とは、いずこにあろうとも、自分がいるその場所で自分らしく輝き、周囲に希望の陽光を送り、友情と平和の春を創り出していく人ではないでしょうか。
自然災害が打ち続き、紛争の絶えない国際社会だからこそ、平和のフォートレスで世界市民の友情を結んできた皆さんは、この連帯を、いやまして賢く深く大らかに広げ、そして平和創造の道を、明るく誠実に忍耐強く開いていってください。
第三に、「未来のために、生命尊厳の道を走り抜け!」と申し上げます。
東北が生んだ文豪・太宰治の不朽の名作『走れメロス』に、こうあります。
「少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている」「私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス」(『富嶽百景 走れメロス他八編』)と。
価値ある人生の極致は、人間の信頼に応え報いようと、いかなる苦難にも屈せず走破していく果てに達するものでありましょう。
私は人生の師・戸田城聖先生から託された「生命尊厳の哲理」「地球民族主義の理念」「人間革命の民衆運動」の襷を担って、荒れ狂う嵐のなかを走り抜いてきました。今も、走り続けております。
そして、この襷を創価教育の皆さん方が受け継ぎ、未来永遠に勝ち進んでくれることを大確信するゆえに、私には何の憂いもありません。
ともあれ、人生のマラソンは途中では決まらない。毀誉褒貶を超え、耐えて耐えて耐え抜いて、最後の最後まで青春の誓いの道を走り切った人こそが、勝利者です。私は、皆さんの不屈の前進と栄光のゴールを信じ、見守り、祈り抜いていきます。
終わりに、不二の絆で結ばれた宝の創大生、短大生の門出に——
わが心
一生涯
いな 永遠に
君の勝利へ
君と走らむ
と贈り、私のお祝いとさせていただきます。
偉大なる卒業生、万歳!
偉大なる父母、万歳!
新時代の希望の夜明け、万歳!