御聖訓「師子王の
心を取り出して」。
正義の声をあげよ!
果敢な行動こそ
社会を変える力だ!
上野殿御返事 P1561
『願くは我が弟子等大願ををこせ』
◇人生の座標
「一日を一週間に」という決意を毎日の習慣にしていくならば、百年たらずの人生でも、「何百年分の価値」をつくることができる。
☆100文字の幸福抄
逃げ出したくなった時、
苦しさに負け、心を曇らせてしまうのか、
心を磨き輝かせていくのか。
その微妙な違いで、人生は大きく変わる。
目標を決めたら、まっすぐ進む。
その強気心が
家庭や子どもの未来を輝かせていける。
☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第12回 デンバーの湖�
「あらゆる知性の宝石を、あらゆる感情の花を民衆の手にあたえることが、詩人たるもののすばらしいつとめ」とは、アメリカの思想家で詩人のエマソンの言葉です。
私は常々、「指導者は詩を学べ」「詩心を持て」と語ってきました。
詩心のない人、詩心のない指導者は"機械"のようになってしまうからです。詩こそ、人間性の証しといえるからです。
実は、未来部の皆さんは毎日、気付かないうちに、詩を読んでいるのです。
皆さんは朝晩の勤行で、「爾時世尊……」から始まる方便品に続いて、「自我得仏来……」から始まる寿量品の自我偈を読誦していますね。
自我偈の「偈」とは、「詩」のことです。釈尊の一番大切な教えが、詩として、リズミカルに心に響くように伝えられているのです。
日蓮大聖人は、この自我偈を、法華経二十八品の『魂』であると仰せです(P1049、「法蓮抄」)。
それほど、すばらしい最上の生命の讃歌をうたいあげる儀式が、毎日の勤行なのです。
私の恩師・戸田城聖先生は、自我偈を「仏自身の経文であり、われわれ自身の経文なのです」ともいわれていました。
「仏」とは遠い存在ではない。自分自身が永遠の「仏」の生命なのだ——これが自我偈の心です。
勤行を通して、私たちは、最も強く、正しく、深く、何ものにも負けない、自らの大いなる生命に目覚めていくことができるのです。
私と妻が友情を重ねてきた、アメリカ・エマソン協会の元会長であるワイダー博士は「詩人は、真実を叫ぶ存在です。詩人は、社会に正義がもたらされるよう声を上げるのです」と述べておられます。
私は思います。自身の使命に目覚め、何ものも恐れずに真実を叫び、正義の行動と友情の対話を社会に広げゆく創価の友こそ、真の「詩人」にほかならない、と。
「詩人は自然とおなじように、いつだって陽気でほがらかである」——アメリカの思想家ソローの箴言です。
私はこの言葉に触れるたび、皆さんのお父さん、お母さん、そして世界で活躍する仲良き創価家族の姿を思い浮かべます。
若くして妙法を持った皆さんもまた、朗らかな詩人です。
「学び」に目覚め、民衆のために学びぬく人は「勉学詩人」です。
「平和の尊さ」に目覚め、連帯を広げゆく人は「友情詩人」です。
「父母の愛情」に目覚め、成長する人は「親孝行詩人」です。
そして「自身の内にある無限の可能性」に目覚め、挑戦の日々を送りゆく人は「青春詩人」です。
毎朝、最高の生命の詩を読んで出発し、一編の詩のような充実した一日を舞う。毎夜、再び最高の生命の詩を読んで、明日への成長を誓う。
皆、自分だけの、自分にしかできない詩を綴る偉大な詩人です。偉大な指導者になる人なのです。
その君に、貴女に、絶望や諦めはありません。あるのは希望! 希望あるのみです。
デンバーの広宣流布の出発は、わずか数人でした。しかし、それから30年。私が訪れた96年には、数千の地湧の連帯に広がっていました。
「開拓の心」に燃える英雄たちに、私は呼び掛けました。
「ロッキー・マウンテンの無限の天空が、皆さまの無限の希望を象徴しています」
「希望をもち、希望を、ひとつひとつ実現しながら、毎日を『忍耐』と『勇気』で生き抜いていただきたい」と。
皆さんの目の前にもまた、「未来」という果てなき大空が広がっています。
大山脈の如き信念に生きる君と私には、貴女と私には、その天空を自由に駆け巡る「勇気の翼」がある。そして「師弟の翼」がある。
新たな旅立ちの日を迎える、愛する皆さんに、私が22歳の時に詠んだ詩「若人」の一節を贈ります。
若人よ
今日の戦いに 勇敢であれ
明日の理想を 祝福せよ
過去の夢を 忘れ去れ
未来の夢に 起ち上がれ
若人よ
進め 進め
永遠に 前へ——