多忙な時こそ
祈りを根本とせよ!
そこに価値創造の
偉大な知恵が生まれ
栄光への道が開かれる。
乙御前御消息 P1219
『軍には大将軍を魂とす大将軍をくしぬれば歩兵臆病なり』
◇人生の座標
いじめや暴力をなくすために、何といっても必要なものは勇気でしょう。悪に屈しない勇気、悪を傍観視しない勇気−−それらが総結集されたとき、いじめや暴力も、すごすごと退散していくに違いない。
☆100文字の幸福抄
いじめを受けている子どもたちは、
わが身をすり減らして
社会や大人に警鐘を鳴らしてくれている。
そのサインを見逃さず、
子どもたちが伸び伸びと成長していけるよう、
学校と家庭と地域が協力できるか否か、
そこに「教育力」の真価が問われている。
☆随筆民衆凱歌の大行進 第18回� 2月に燃える闘魂
歴史的な「3・16」の儀式を終えたある日、戸田先生は「メキシコへ行った夢を見たよ」と嬉しそうに言われ、私に「世界が相手だ。世界へ征くんだ」と厳然と語り託してくださった。忘れることはできない。
このメキシコでも、ここ10年で、青年部の陣容が倍増している。その躍進の様子をお聞きした。
——ある地区は、メンバーの7割が男女青年部員。毎回の座談会には数十人が集い、友人も多く参加されている。
だが以前は、その地域に住む同志は、ほとんどいなかったという。
転機は、現在の地区部長夫妻が引っ越してきた、ほぼ10年前のこと。
夫妻は「いつか必ず、わが家を青年でいっぱいにしよう」と誓い、対話を広げ、毎週のように座談会も開いた。しかし、弘教も実らず、夫婦二人だけの座談会も、一度や二度ではなかった。
1年が過ぎようとしていた冬の日。座談会に来ていた一人の青年が言った。「信心に挑戦してみます。僕もあなたたちのようになりたい」と。
この地に初めての青年部員が誕生した瞬間だった。以来、夫妻の励ましに触れ、青年の入会者が相次ぐようになった。
かつて非行に走った、20代の男子部員は入会後、見違えるように成長した。「こんな経験をした自分だからこそ」と、心理セラピストの資格を取得し、青年たちの悩みに寄り添い続けている。
また、この地区がある地域では、以前から治安の悪化が心配されていたようだ。
そんな中、学会に入会した青年たちが、地域貢献に勇んで取り組むようになり、驚きと感動が広がった。住民から「私にも信心の話を聞かせてほしい」等の声も寄せられているという。
使命に燃えた青年の姿は、百万言の理論にも勝り、人の心を揺さぶらずにはいられない。ゆえに青年は、勢いよく人間の中へ飛び込んでゆくことだ。どんどん、友好を広めゆくことだ。
作家の山岡荘八氏は、東北の英雄・伊達政宗を描いた作品に、こう力強く記した。「人間のほんとうの価値は、その行動が他日他人を、どのように多く喜ばせるかにかかっている」と。
来る日も、来る日も、同志の笑顔のため、地域の人びとの喜びのため、わが地涌の勇者の皆様方は走り、語り続けている。いかなる高位の人よりも、有名人や権勢の人よりも、遙かに偉大な人間王者であり、幸福と平和の博士である。
大聖人は、『其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ』(P1467、「高橋殿御返事」)と最大に信頼してくださっている。
私たちが仏縁を結んだ分だけ、人びとの生命に具わる仏の生命が呼び起こされ、地域も輝きを増していくのだ。
「2月闘争」の伝統は、壁を破る挑戦の心が築き上げた、連続勝利の歴史である。
さあ、勇んで打って出よう! あの友、この友の心に、希望と励ましの春風を届けよう!
わが"本国土"たる地域に、幸福と勝利、安穏と繁栄の春を呼ぶ対話の拡大へ、先駆けようではないか!
寒風も
やがて薫らむ
春の風
仏道修行と
冬を勝ち越え