2015年3月5日木曜日

2015.03.05 わが友に贈る

幸福とは「どこか」
ではなく「今、ここで」
戦い勝ち取るものだ。
一念を定めることから
全ての変革は始まる!

種種御振舞御書 P912
『一丈のほりをこへぬもの十丈二十丈のほりをこうべきか』

◇人生の座標
どのような時代になったとしても、人が何といおうが、いちいち惑わされたり、動かされたりしないことだ。「富士のごとく」動じない信念が大切なのです。勇気と忍耐と才能が備わった「不動の自分自身」という山をつくつてもらいたいのです。

☆100文字の幸福抄
愛情を持って育てられた人は、
「競争」によって他人を蹴落とすのではなく、
社会のため、人々のために
貢献する生き方を志向していくことができる。
知識だけに偏らず、
円満な人格を育む。
人間教育の根本は、愛情である。

☆世界広布新時代第10回本部幹部会へのメッセージ
わが師・戸田城聖先生と一緒に、広宣流布の聖火を炎上させてきた、愛する神奈川・鶴見の天地に、時は来りて、かくも堂々たる大講堂が誕生しました。
そして日本全国、さらに世界12カ国・地域の躍進のリーダーが、学会精神の炎を烈々と燃え上がらせ、集い合ってくれました。
戸田先生の喜びは、いかばかりか。先生の満面の笑みが、私には浮かびます。
希望の銅鑼を打ち鳴らす本部幹部会、また、異体同心の麗しき神奈川・静岡家族の東海道総会、誠におめでとうございます。
皆、毎日、寒い中、本当にご苦労さまです。
『冬は必ず春となる』(P1253、「妙一尼御前御消息」)ゆえに、さまざまな現実の試練の冬と戦う全同志に、健康長寿の春よ、来れ! 幸福勝利の春よ、来れ! と題目を送っています。

それは、60年前の3月——。
北海道での小樽問答、また、鶴見をはじめ、全国各地での新たな広布の展開に挑む渦中のことでした。
戸田先生が私に、一言、語ってくださった言葉があります。
「俺も、お前も、男らしい戦いをやり抜いて来たなあ」と。
本日の壮年部幹部会に当たり、私も同じ心で、わが不二の誉れの壮年同志へ、「共々に、今世の男らしい戦いをやり抜こうではないか!」と、申し上げたいのであります。
きょうは、各界で活躍する友も駆けつけてくれました。
芸術にも、スポーツにも、学問にも、それぞれに厳しい、真剣勝負の修行があるでしょう。
仏法にも、仏になるための修行の道がある。それが、仏道修行です。
この仏道修行の真髄とは、いったい何か。
日蓮大聖人は、ここ神奈川の門下・四条金吾に明確に説かれました。
すなわち、『一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ』(P1174、「崇峻天皇御書」)と仰せであります。
法華経に説かれた究極の仏道修行は、人間を尊敬する振る舞いにこそあるのです。
増上慢の勢力がはびこり、生命の尊厳を踏みにじる暴力の渦巻く悪世にあって、不軽菩薩は、あらゆる人々に尊極の仏性(仏の命)が具わると勇敢に主張し、一人一人に礼儀を尽くし、誠実を尽くして語りかけていきます。
どんなに悪口罵詈され、迫害されようとも、決して怯まない。賢く、また朗らかに、非暴力の不屈の対話を忍耐強く貫き通していくのです。
この不軽菩薩の修行を、現代に蘇らせて実践し抜いているのが、我ら創価の師弟であります。
大聖人のお心のままに、自行化他の題目を唱え、どんな人も必ず宿命転換できる、絶対に幸せになれると言い切りながら、一人また一人と、「一生成仏」の軌道へ励まし導いてきました。
なかんずく、婦人部・女子部の皆さん方は、何があっても勇気ある信心で、仏法を語り、弘めています。
大聖人は静岡ゆかりのけなげな母を『さながら不軽菩薩の如し』(P1419、「妙法比丘尼御前御返事」)と讃えられました。
この御聖訓を、私は尊き創価の女性たちに捧げたいのであります。

不軽菩薩は師匠の教えの通り、人間の善性を信じ抜いて、地道な対話を手放しませんでした。労苦を功徳に転じ、圧倒的な人間革命の現証を示し、自らを軽んじ卑しめてきた悪人たちさえも、最後は信伏せしめ、救い切っていったのです。
大事なことは、師弟の誓願に徹して、勝利の実証を打ち立てることです。
「貧乏人と病人の集まり」と揶揄されてきた学会が、今や、21世紀を照らす「平和」「文化」「教育」の民衆の太陽となって輝きを放っています。
私たちは、「対話によって人は変わる」「対話の力で幸福と平和は創造できる」との揺るぎない信念に立って、いよいよ勇んで一対一の大誠実の対話に打って出てまいりたい。
そして、「生命尊厳」「人間尊厳」の哲理を高らかに掲げ、自他共に常楽我浄の境涯を開く仏縁を結びながら、地域へ社会へ、世界へ未来へ、広宣流布と立正安国の大連帯を勝ち広げていこうではありませんか!

かつて私は、悪戦苦闘していた東海道の若人に、励ましの一詩を詠みました。
その詩を、今再び、わが青年部、わが未来部の友に贈ります。

友よ強く 雄々しく立てよ
僕が信ずる 君が心を
苦しき仕事 深夜の勉強
これも修行ぞ 苦は楽し
君が信念 情熱を
仏は じっとみているぞ

終わりに、「誓いの青年(きみ)よ」、断じて負けるな! 「共戦の同志よ」、仲良く大きく団結して進め!
そして「正義の後継(きみ)たちよ」、断固と楽しく勝ちまくれ! と申し上げ、私のメッセージといたします。
どうか、皆さん、お元気で!