わが地域こそ
世界広布の最前線だ。
その柱たる地区部長・
婦人部長の奮闘に喝采!
凱歌の歴史を共に!
経王殿御返事 P1124
『つるぎなんどもすすまざる人のためには用る事なし、法華経の剣は信心のけなげなる人こそ用る事なれ鬼にかなぼうたるべし』
◇人生の座標
本当に良いものを見抜く力は、一流と接してこそ養われる。美しい、素晴らしいと感ずる素直な心が重ね合わさって、感性が磨かれていく。人格の陶冶においても、同様であろう。一流の人格に接し、打ち合い、心を警合わせることだ。
☆100文字の幸福抄
夫婦といっても、
互いに未完成で、欠点の多い二人である。
だからこそ、「創作」の苦しみもある。
また、だからこそ
「創作」の喜びもあるといえまいか。
そして未熟な互いの欠点短所を
補って余りあるものがあればよい。
☆キルギス・ロシア・スラブ大学「名誉博士号」授与式 SGI会長の謝辞
これまで、私は幾たびとなく、敬愛する貴国キルギスの友と一緒に、壮麗な貴国の国歌を、生命に轟かせてまいりました。
その一節が、あらためて胸に迫ってきます。
太古から
我らは友情の扉を
開いてきた
団結と友情は
我らの心にある
キルギスの大地
我らの故郷に
和合の光は満ちている
ユーラシア大陸から、この団結と友情の心を広々と世界へ広げ、この和合の光を赫々と未来へ強めゆかれる、「平和」と「共生」の学城こそ、貴キルギス・ロシア・スラブ大学であられます。
使命深き貴大学からの栄誉を、私は、ここに謹んで拝受させていただきます。
誠に誠に、ありがとうございます。
貴大学の校章には「トーチ(松明)の炎」が描かれております。
貴国そして貴大学に連綿として受け継がれてきた、尊き人間教育の炎を、私も名誉ある貴校の一員として、しかと燃え上がらせていく決意であります。
その炎の意義を、創大生・短大生、また、ベクバラエフ学部長が出会いを結んでくださった東西の学園生をはじめ、創価の若人たちと学び合う思いで、ここで、3点、確認させていただきます。
第一に、「いかなる闇も照らしゆく英知の炎」であります。
11世紀のキルギスの大詩人バラサグンは、動乱の世にあって、厳然と語り残しております。
「学問は、全ての人の幸福に寄与するものなり」と。
千年の時を経て、色あせぬ至言であります。
学ぶ喜び、教育の喜びによってともされる英知の炎は、人間が人間として人間らしく、自らの尊厳に目覚め、自他共に幸福を勝ち開いていく光でありましょう。
私には、16年前のベクバラエフ学部長との忘れ得ぬ語らいが、蘇ってまいります。学部長は、キルギスの大文豪アイトマートフ先生と私の対談集を踏まえつつ、教育の根本に据えていく理念を、明晰に論じてくださいました。
すなわち、「一人の人間から始まる。一人の人間に最高の価値がある。一人が良くなることが、全てを良くしていく」という信条であります。
今、世界は、紛争やテロ、貧困や格差、自然災害や地球環境問題など、幾多の深い闇に覆われています。
だからこそ、私たちは、いやまして、英知の炎を、一人一人の生命に明々とともしていきたいと思うのであります。
どんなに迂遠に見えようとも、これこそが、人類の前途を照らし晴らしていく最も確実な道だからであります。
第二に、「青年に希望の熱を贈る励ましの炎」であります。
創価教育の父・牧口常三郎先生とほぼ同時代を生きた貴国の大詩人サティルガノフは、「青年の美しさは、皆のために尽くしてこそ光る」と謳いました。
青年の心から、向学と向上の熱、そして貢献と連帯の熱が失われてしまえば、社会も、世界も、未来も凍えてしまいます。
若き友に、誠実に温かな励ましを送りゆくことが、どれほど「エンパワーメント(内発的な力の開花)」をもたらすか、計り知れません。
貴大学では、ニファディエフ学長のリーダーシップのもと、「澄んだ心」と「聡明な頭脳」で、英才たちを激励され、薫陶されております。
学長自ら、難問に直面した学生たちにも、「がっかりして落ち込む前に、打開するための方途を考えよう。周囲のアドバイスにも耳を傾けて、前を向いて進むことだ。打ち負かされない生命の力で、壁を越えていこうよ!」等と、慈父のごとく励まされていると伺っています。
人間教育とは、本来、限りない励ましの連鎖と拡大の世界ではないでしょうか。
慈愛あふれる教師、良き先輩、良き学友から、真心の励ましを受けた学生は、その恩返しの心をもって、仲間や後輩に励ましを送るでしょう。
こうして、励ましの学舎の「希望の熱」は、心から心へ伝わります。さらに、卒業生の誠実な献身によって社会へ、また教育交流を通して世界まで、広がっていくのです。
うれしいことに、わが創価同窓にも、麗しい人間主義の励ましのスクラムが築かれており、私は創立者として感謝に堪えません。
ともあれ、「民衆のいる所、それは勝利の生まれる所なり」とは、私の大好きなキルギスの格言です。
この民衆の勝利を生み出す熱の源たる「励ましの対話」を、私たちは、さらに生き生きと繰り広げて生きたいと思うのであります。
第三に、「新たな創造に挑みゆく勇気の炎」であります。
貴大学には、ロシアの民衆詩人プーシキンの像が立っております。
不断に学び、成長を続け、創作を貫き通したプーシキンは綴っております。
「高尚な勇気というものがある。それは、発明し、創造する勇気である。そこには、広大な構想が創造的思想に包まれる」と。
学術・文化においても、政治・経済においても、この創造の勇気を発揮する若人が、何より待望されております。
そのためにも、わが学生の皆さんは、学びに学んで、力を蓄えてください。
詩集『閃(ひらめ)く炎』で名高い、キルギスの女性詩人ジェチカシュカエワも呼びかけておりました。
「若者よ、力を惜しまず 生きた知識をためなさい 自身の仕事が不朽のものとなるように」と。
「天山の真珠」と歌われるイシク・クル湖は、100以上とも言われる河川の清流を受け入れながら、新鮮で多様な生態系を育んでおります。
常に開かれた心で、差異を恐れず学び続ける生命は、この妙なる湖の如く、尽きることのない創造力を湛えていけるのではないでしょうか。
私の心には、アイトマートフ先生の師子吼がこだまして離れません。
「ただただ人間として、多くの人の運命を考え、そのために悩み、働いていく。そのような人たちが、その時代、また、人類を代表する知性であると、私は考えています」と。
この熱きヒューマニズムの炎を、私たちは、共々に、いよいよ烈々と燃え上がらせながら、平和と共生の地球社会を創造していこうではありませんか!
貴大学の素晴らしい校歌は、「友情よ、万歳!」「知性よ、万歳!」「青年よ、万歳!」と結ばれております。
さらに、私は「わがキルギス・ロシア・スラブ大学、万歳! 万歳!」と叫んで、御礼のあいさつとさせていただきます。
チョン・ラフマット!(キルギス語で「誠にありがとうございました!」)