四条金吾殿御返事 P1143
『法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし現世安穏後生善処とは是なり、ただ世間の留難来るともとりあへ給うべからず』
◇希望の明日へ
「夫婦で築く人生」だから、もっとも必要なのは、平凡だが、温かい"いたわり"と"思いやり"である。平凡といっても、太陽が毎日東から昇る平凡さを笑う人はだれもいない。ただ、家庭にはそれぞれの顔があるし、こうすればよいという万能薬はなかなかない。私は思うのだが、家庭とはそれぞれが創造するものであって、既成の型や流行をマネしてつくるものではない。外からどう見えようと肝心なのは、「いい人生だった」と二人が満足することである。そのためには、何でも率直に語り合う信頼感が必要である。また二人三脚だから、二人で成長し、前へ進んでいかなければ、どちらも転んでしまう。私が「創造家族」「成長家族」を提唱してきた理由の一つも、ここにある。
『主婦の友』平2・1月号
☆女性に贈ることば 六月七日
頑張るお母さんを、子どもはじっと見ていて、心に刻んでいます。その母の苦労を忘れません。だから、道を外れることなく頑張る。この母子の絆をつくりあげることです。
☆今日のことば 六月七日
人生の一寸先は闇といわれる。そこには、幾多の、生存の問題、生活の問題などが、更に蓄積されて待ちかまえている。大切なのは生命力である。
☆我らの勝利の大道No.105 朗らかに進め 使命の青春
◇華陽姉妹の誓い
六月四日は、「世界池田華陽会の日」−−。
四年前(二〇〇九年)のこの日、私は妻と共に創価女子会館に伺い、女子部・婦人部の代表の友と記念協議会を行った。
「朗らかな幸福の太陽たれ」をはじめ、女子部の永遠の五指針も発表された。
人生は戦いである。
それは、突き詰めれば、自分自身との戦いであるといってよい。
自分に勝つか負けるか。それによって、幸・不幸は決まってしまう。ゆえに。どんなに厳しい試練や宿命が襲いかかってきても、決して負けてはいけない。
「何があっても負けない」という、断固たる自分自身を創り上げるために、正しき生命哲学がある。
常に勝って「これ以上の幸せはない」という人生を飾っていくために、青春時代の信心修行があるのだ。
わが女子部の友が、一人ももれなく、最も明るく、最も清らかな、妙法蓮華の当体として、自分らしく伸びやかに幸福勝利の劇を綴っていただきたい−−。
このことを家族のように語り合う日となった。
あの美事なる「華陽の誓い」の大合唱も、私の生命から離れることはない。
一年一年、華陽姉妹の「幸福の太陽」の連帯は光を増し、今年も世界中から明るく賑やかな記念の集いの報告が届いている。
日蓮大聖人は、『女人の御身として法華経の御命をつがせ給うは釈迦・多宝・十方の諸仏の御父母の御命をつがせ給うなり此の功徳をもてる人・一閻浮提に有るべしや』(P1250)と仰せになられた。
妙法を信受した女性は、あらゆる仏を生み出しゆく最極の大生命を受け継いでいるとの御断言である。
泥沼のような現実社会の真っ只中で、わが女子部は若き華陽の生命を光らせ、希望と勇気を放ってくれている。人の何倍も忙しく、苦労も多いに違いない。
けれども、だからこそ、一日一日、無量の「心の財」が積まれ、「一閻浮提第一」の大功徳に包まれていくのだ。
"歴史的改革の時機にこそ、女性の権利の尊重と、社会への参加が実現されるべきである"とは、女性教育の先駆者・津田梅子の信念であった。
生命を育み、一家を守り、社会を支え、世界を照らす−−。この女性の声を尊重し、女性の智慧を生かしていく所は、永遠に勝ち栄える。