信心とは
無限の成長だ。
わが心の壁を破れ!
強盛な祈りを根本に
今日も勇気の対話を!
曾谷入道殿許御書 P1026
『夫れ以れば重病を療治するには良薬を構索し逆謗を救助するには要法には如かず』
◇希望の明日へ
大目的に向かって、ともに戦い、手をたずさえて進みゆく戦友、同志−−仏法が示す夫婦のあり方の真髄の一つもそこにある。青年部のなかにも、結婚している人も多い。また、これから家庭をもつ人もいる。一度しかない人生である。充実した、すばらしい一生であり家庭であっていただきたい。そのためにも、私は新しい理想の夫婦像を若い人たちが実現してほしいと願う。目的観もない、感情のままに左右される結婚であり、夫婦であっては、結局、自分が不幸のかげりをおびてしまう。
昭63・12・10
☆女性に贈ることば 六月二日
本を読む楽しさを知らないということは、人生の巨大な損失です。いっぱいの宝物に囲まれながら・その価値を知らないでいる人のようだ。
読書の喜びを知れば、人生の深さと大きさは、一変する。
☆今日のことば 六月二日
青年期とは、将来の人間形成のため、悩みと戦っていく時代の異名である。
☆希望の大空へ〜わが愛する王子王女に贈る〜第14回 みんなの舞台は「世界」!
きょうは、目の前に、地球儀を置き、世界地図を開いて、いっしょにながめるような気持ちで、語らいを進めましょう!
今年も、5・3「創価学会の日」をお祝いして、世界のあの地この地で、明るく、にぎやかに記念の集いが行われました。
赤道のまわりの一年じゅう暑い国でも、北極や南極に近く冬の寒さがきびしい国でも、私たちの同志は活躍しています。
草原の国、森の国、砂漠の国、高い山がそびえ立つ国、大きな川が流れる国……。
今や、わがSGIは、192力国・地域に広がりました。
私は、毎日、世界の友が元気に前進している様子を、うれしくうかがっています。
世界中、みなさんがどこに行っても、メンバーが家族のように温かく迎えてくれる時代に入っています。
私が小学5年生の時でした。
担任の檜山浩平先生が、教室にはってあった大きな世界地図の前で、クラスの一人一人に質問されました。
「みんなは世界のどこに行きたいかな?」
それぞれ地図の上の好きな場所を指さしました。私は、おとなりの中国の西のほう、広々としたアジア大陸の真ん中あたりをさしました。
"このあたりは砂ばくなんだろうな"と思っていると、檜山先生は、こう言われました。
「池田君、そこは『敦煌』といって、すばらしい宝物がいっぱいあるところだぞ」
それ以来、「敦煌」は、不思議な、あこがれの場所として、心にきざまれました。
やがて、私は「敦煌の守り人」と呼ばれた中国の画家・常書鴻先生とも、深い友情を結ぶことができました。
私か創立した東京富士美術館では、敦煌の色あざやかな壁画や貴重な宝物を紹介する大展示会を行うこともできました。
私が書いた創作童話『さばくの宝の城』も、この敦煌が舞台となっています。
すべて、小学生の時の気持ちが出発点となって、大きく花開きました。
みなさんも、地球儀や地図を見ながら、
「どんなところだろう?」 「いつか行つてみよう!」と、夢を広げてみてください。
本を読むことは、心の旅をすることです。
みなさんは、『ロビンソンークルーソー』という本を読んだことがありますか?
イギリスのデフォーという作家が300年ほど前に書いた冒険物語です。
−−イギリスに生まれたロビンソン青年が、海にあこがれ、船乗りになります。しかし、ブラジルから航海に出たところで、嵐にあい、たった一人、小さな無人島に打ち上げられてしまいました。わずかな食べ物と道具をたよりに、島での生活を始めるお話です。
私も、この本を読んでは世界地図を開き、いっしよに冒険の旅を続け、自分だったら、どうするだろうと思いをめぐらせたことを思い出します。
人生の師匠である、創価学会の第二代会長・戸田城聖先生も、この本を教材にして、私たち青年に、「どんな人生の荒波にも、たくましく立ち向かい、勇気と知恵をはっきして生きぬいていくんだよ」と教えてくださいました。
幼い時から病弱で、医者から「30歳まで生きられない」と言われた私でしたが、イギリスにもブラジルにも行って、すばらしい友情を結ぶことができました。
みなさんの舞台も、「世界」です。
世界地図は、21世紀の主役であるみなさんへの「招待状」です。
世界が、みなさんを呼んでいるのです。
本を読むなかでも、時に地図を開き、世界で活躍するその日を思いえがきながら、心広々と力をつけていってください。