2012年12月13日木曜日

2012.12.13 わが友に贈る

さあ挑戦だ!
青春の大闘争を
痛快に勝ち飾れ!
広宣流布の一切は
わが青年部に託す!

御講聞書 P833
『法華経の行者は蓮華の泥水に染まざるが如し、但だ唯一大事の南無妙法蓮華経を弘通するを本とせり』

◇希望の明日へ
"悪戦苦闘"がなく、何の難も労苦もない人生。確かに、それは楽に思われる。しかし、ちょうど、外気にも触れず皮膚を鍛えていない赤ん坊が、病弱な子どもに育ってしまうように、鍛えのない人生、鍛えのない心に甘んじていては、本当の幸福をつかめるはずがない。幸福は、何ものをも堂々と乗り越えていける確固たる自分自身の胸中にあるからだ。その意味で、むしろ、何かで苦労を重ね、自分を鍛えていけること自体、幸せなことなのである。
平3・3・4

☆100文字の幸福抄
この人生、友情をこそ、私は信ずる。
友情をこそ、誇りとする。
相手を人間として、
心から「好きだ」という感情は、
いわば魂と魂の交響であり、
人間性の精髄に通じる。
そこには他の何ものも介在する余地がない。

☆我らの勝利の大道No.091 広布大願に走る
◇なぜ挑戦が大切か
「七十五万世帯」を達成した弟子に、戸田先生は、新たな目標として「三百万世帯」と宣言された。
なぜ、現実社会の真っ直中で、労を惜しまず「広宣流布」「立正安国」の挑戦を続けるのか。
その意義を、恩師は故郷の北海道の同志に語ってくださったことがある。
第一に、地域と社会への貢献を果たしながら、多くの人びとと仏縁を結んで、自他共に功徳を広げていくことができる。
第二に、戦いを通して組織の隅々まで力を痩らせ、異体同心のスクラムを強くすることができる。
第三に、目標に向かい、一人ひとりが「自分らしく悔いなく戦い切った」と御本尊に報告できる清々しい歴史を残し、勝利の喜びをつかめる。
使命の激戦を一つ一つ、勝ち越えながら、わが同志が「功徳」と「和楽」と「歓喜」の実証を、いやまして仲良く賢く、朗らかに開いていくことが、先生の願いであられたのだ。
師の遺訓となった三百万世帯の夢は、弟子の報恩の奔走、そして青年の果敢なる突破力によって、わずか五年にして達成された。
五十年前の昭和三十七年(一九六二年)の十一月であった。
半世紀を経て、今や学会は「三類の強敵」の一切の大難を勝ち越え、栄光輝く「民衆勝利の大城」と聳え立った。後継の地涌の青年は澎湃と躍り出て、「一閻浮提広布」の未来を洋々と展望する時代を迎えた。
どんなに、日蓮大聖人が、また戸田先生が喜ばれていることか。

◇一人残らず幸福に
大聖人が『日本六十六箇国・二つの島』『国国・郡郡・郷郷・里里・村村』などと表現された御文がある(P1331)。
日本列島の隅々まで広大な御境涯に包まれながら、庶民が暮らす小さな地域共同体にも目を注がれていたといえようか。
さらに『五畿(山城・大和・河内・和泉・摂津)・七道(東海・東山・北陸・山陰・山陽・南海・西海)・郡は五百八十六・郷は三千七百二十九』(P1072)とも記されている。
人口についても『男は十九億九万四千八百二十八人・女は二十九億九万四千八百二十人』、合わせて『四十九億八万九千六百五十八人』等と詳細に書き留められている。
ここでの「億」は、今と違って「十万」に当たる。大聖人は、当時の日本の全人口を約五百万人と見ておられたことになる。
私か感動するのは、大聖人が地域や人口を「一桁」の数まで掌握され、胸中に収められていることだ。
そこに、「どんな小さな村々も残らず安穏にしていくのだ」「一人も残らず幸福にしていくのだ」との執念とも思える甚深のお心が拝されてならない。
わが学会の最優秀の統監部の皆様方の人知れぬ奮闘も、この大聖人の御精神に真っ直ぐ連なっている。
ともあれ、どれほど広宣流布が拡大しても、一番大事なのは、それぞれの地域で懸命に生き抜く庶民であり、その「一人」である。
そして、北海道、東北、関東、東京、東海道、信越、北陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄──どの方面、どの地域も、大切な大切な広布の舞台である。
大聖人のお心のままに、私たちは徹して「一人」に光を当て、共に対話し、共に励まし合い、すべての地域が共に栄える、よりよき社会を建設していくのだ。