2012年12月6日木曜日

2012.12.06 わが友に贈る

広宣流布は言論戦だ。
心を揺さぶる
確信の言葉を語れ!
乱世を照らす
真実の叫びを放て!

兄弟抄 P1084
『なにとなくとも一度の死は一定なり、いろばしあしくて人にわらはれさせ給うなよ』

◇希望の明日へ
信仰は義務ではない。幸福になるための権利である。幸福は自分で勝ち取るものである。安閑とした人生のなかでつかむことはできない。押し寄せる風波と戦うなかで、獲得する以外にない。ゆえに強く、あくまでも強くなければ、幸福への道を進むことはできない。いわば波潤万丈の人生で勝利した分だけ、偉大なる幸福は築かれていくのである。
平2・7・8

☆100文字の幸福抄
美しいものをたくさん発見できる人。
その人こそ、美しき人ではないか。
「ああ、きれいな空!」
「この花を見てごらん!」と、
暮らしのなかで自分らしい感動を
見つけられる人は幸せである。
その人の生活は豊かである。

☆我らの勝利の大道No.090「乱世を勝ち抜く」
◇一歩も退かぬ執念
二百年前(一八一二年)の夏から冬にかけて、ユーラシア大陸を舞台に決戦が行われた。
皇帝ナポレオンが率いるフランス軍と、忍耐強く応戦するロシア軍とである。
ロシアが厳冬を迎えるなか、戦況は一変していく。この戦いを描いた名作『戦争と平和』で、大文豪トルストイは洞察した。
最後の勝敗を決するのは、究極のところ、戦う人間の「ひとりひとりの中にある感情だ」と。
いうなれば、たとえ一人になっても「必ず勝つ!」と最前線に飛び込む勇気があるか、そして「絶対に負けるものか!」と一歩も退かぬ執念があるかだ。
南アフリカの"人権の巌窟王"マンデラ氏は、獄中で『戦争と平和』を愛読された。その中で、ナポレオン軍を撃退した、ロシアのクトゥーゾフ将軍の人間学に惹かれたという。
つまり、「宮廷の薄っぺらで変わりやすい価値観にまどわされず、自分の部下と民衆を本能的に理解して、そのうえで行動した」
点である。
そして、この本を通し、マンデラ氏は「ほんとうに同胞を導くには、ほんとうに同胞を知らなくてはならない」ことを、あらためて学んだと言われるのだ。
本来、民衆の不屈の魂に勝るものはない。民衆の智慧と勇気を凌ぐものはない。この民衆の偉大な底力を、恐れなく勇敢に示し切ってきたのが、我ら創価の師弟である。

日本の北の大地・北海道や東北、信越や北陸などでも、わが同志は、今日も雪道に黄金の足跡を刻みながら、寒風に胸張りながら、前進してくれている。
北海道では二十七日、暴風雪のため、厳寒のなか、室蘭や登別などで五万数千世帯が停電した。停電が三晩に及んだ地域もある。一刻も早い全面復旧と皆様の無事を祈り、心よりお見舞いを申し上げたい。

◇一番大変な所へ!
五十五年前(一九五七年)の年頭、私は、当時の文京支部の地区があった炭鉱の街・夕張に足を運んだ。
横殴りの吹雪を突いて、大会に集って来られる尊き同志を、私は会場の入り□に立ってお迎えした。
偉大な使命に燃えて戦う地涌の菩薩の方々である。この皆様方なくして、この街、この地域の広宣流布は成し得ないのだ。
半年後の六月下旬。権勢に傲った炭鉱労組による、学会員への人権侵害「夕張炭労事件」に対し、我らは敢然と抗議に立ち上がった。
戸田先生と私の不二の決心は、善良な庶民が二度と理不尽な圧迫に苦しまぬように、この一戦を徹して勝ち切ることであった。
私は電光石火、北海道に走った。夕張を駆けた。
一番、苦労している友、大変な所で必死に戦っている同志のもとヘ──。
今こそ反転攻勢で、一気に事を決するのだ。
そのために私は──
「断じて勝つ!」と、強盛に祈った。「私の戦いを見よ!」と、先陣切って最前線に飛び込んだ。不正を打ち破る言論戦で、恐れなく先手先手で攻め抜いた。
その勢いは勢いを増し、北海道全土をはじめ多くの同志が、私と共に、勇気を光らせて行動してくれた。
一方、学会と対決すると呼号していた炭労は、法的にも、また道理の上でも、不利と見るや、公開討論からも逃げてしまった。
一気呵成に戦いを起こしてわずか数日、形勢は一変した。わが民衆の人権と正義の旗は、愛する北海天地に翻ったのである。
我らは、永遠に異体同心で勝つ。師子奮迅の師弟の勢いで勝つのだ。