「強盛の信心
弥弥悦びをなすべし」
さあ今日も前進!
断じて悔いを残すな!
猛然と自身の壁を破れ!
辧殿御消息 P1225
『おのおのは随分の日蓮がかたうどなり、しかるをなづきをくだきていのるにいままでしるしのなきはこの中に心のひるがへる人の有るとをぼへ候ぞ、をもいあわぬ人をいのるは水の上に火をたき空にいゑをつくるなり』
◇希望の明日へ
いうまでもないが、お金もまた、一生を賭けるには、あまりにも"不確実な"そしてはかないものである。お金はイコール "確実な幸福"ではない。むしろ、"財産"があるゆえに不幸になる場合もあまりに多い。まさに大聖人の仰せのごとく『南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の恩出なるべき』(P467)なのである。この御金言を心に深く刻みながら、広布と信心に進みゆくわが人生こそ"最高の幸福"と確信し、晴れやかに、また堂々と生きぬいていただきたい。
昭62・11・15
☆100文字の幸福抄
自分の個性を鍛え上げた人は美しい。
すぐ消えてしまう「一時の美」ではなく
ずっと続く「一生涯の美」である。
その人は他人をうらやまない。
他人を妬まない。
その人自身の心が
夏の高原の青空のように晴ればれとしている。
☆未来対話−−君と歩む勝利の道 第8回「秀才とは親孝行の人なり」
──リサールは、19世紀の後半、植民地として支配されていたフィリピンを独立に導いた英雄です。35歳の若さで革命に殉じました。言語学者や詩人、小説家、医師、美術家、農学者、教育者としても活躍した、「アジアのルネサンス人」と言うべき万能の偉人です。
名誉会長 そうだね。彼の才能の原点は、両親、特に母親の愛情あふれる教育でした。
お母さんは、リサールが幼いころから読書を勧め、時には読み聞かせもしてあげました。その時、聞いた物語が、生涯、彼を支えました。
お母さんと共に「語学」を学び、世界市民の大きな心を養い、のちに22もの言語を使いこなせるようになっています。
ところがある時、そのお母さんが、支配者たちの策略によって、2年半もの間、投獄されてしまう。もちろん、まったく無実の罪です。学問があったお母さんは、権力者の言いなりにはならず、ねたまれ、憎まれていたのです。
理不尽な権力の魔性を目の当たりにしたリサール少年は、祖国の独立を誓います。母のため、国のため、立ち上がったのです。その勇者の精神は、今もフィリピンの大地に光り輝いています。
──"親の恩に報いるんだ!"との思いが、リサールの精神を、迫害をも恐れぬ強い魂へと磨いていったのですね。
名誉会長 その通りです。
私の大好きな沖縄の民謡(「てぃんさぐぬ花」)には、"天の星は数えようと思えば数えられるけれど、親の教えは数え切れない"という歌詞があります。親は、子どもが見えないところで、想像できない苦労を重ねて、君たちを育ててくれています。そうした親の恩を知り、恩に報いていく時、大いなる力が湧きます。
日蓮大聖人は、12歳の時、父母の恩に報いようと、『日本第一の智者となし給へ』(P888)との誓願を立てられました。
心こそ、一切の根本です。
「親孝行」という心があれば、人間は、どこまでも成長していけるんです。
そのうえで、具体的な"親孝行の方法"があります。
大聖人は、青年門下の南条時光に、「親に良い物をあげようと思っても、何もできない時は、せめて日に二度、三度、笑顔を見せてあげなさい」(御書1527ページ、通解)と、実に分かりやすく教えてくださっています。
みんなは、まだ働いていないんだから、無理して高価な物をプレゼントしたら、かえって心配をかけてしまうでしょう。
でも、笑顔は"タダ"です。自分の"心の銀行"から、いくらでも引き出すことができる。しかも、親が一番、喜んでくれる。
わが子が笑顔であれば、親は無条件で幸せなのです。
──「素直に笑顔になれない」「いまさら照れくさい」というメンバーもいるかもしれません……。
名誉会長 まあ、思春期だもの。しょうがない一面もある。笑顔が苦手であれば、元気よく声を出すことです。
特に、返事が大事だ。「はい!」の一言は、親を安心させる"魔法の言葉"なんだよ。
「いってらっしゃい。気をつけるのよ」「はい! いってきます」
「ちょっと、宿題がまだでしょう」「はい!今やります」(笑い)
「いいかげん、テレビ消して!」「はい! すぐ消します」(爆笑)
何でもいいんだよ。とにかく元気に「はい!」と返事をすることです。そうすれば、親はまず安心するんです。
「宿題したの?」
「うるさい」
「早く寝なさい」 「やだ」
「歯を磨きなさい」 「ウザい」
これでは、親がかわいそうだ。親は、いつだってうるさいものです。"ああ、うちの親は、エネルギーが有り余っていて、いいな"ととらえていくことです(笑い)。
明るい返事一つで、親も自分も、驚くほど心が明るくなる。家庭の雰囲気が温かくなる。みんなの返事には、それほど大きな力がある。
◎「希望の明日」へはきょうから「幸福・福運」です!(^^)!