2012年12月9日日曜日

2012.12.09 わが友に贈る

壁を破るのは
「今から」の決意だ!
「これから」の行動だ!
「自分から」の勢いだ!
誓いを果たす人生たれ。

法蓮抄 P1050
『今法華経寿量品を持つ人は諸仏の命を続ぐ人なり、我が得道なりし経を持つ人を捨て給う仏あるべしや、若し此れを捨て給はば仏還つて我が身を捨て給うなるべし』

◇今週のことば
厳寒の中の大奮闘を
諸仏も諸天も讃嘆!
「法華経に勝る兵法なし」
いよいよの信力、行力で
新時代を勝ち開け!
2012年12月09日

◇希望の明日へ
信心は行動である。妙法蓬華経の経にも、広くいえば、行動、振る舞いの意味がある。広布のために動いた分だけ、自身の境涯も、福運も、無限に開けていく。人生それぞれ自由である。どう生きようが、どう遊ぼうが、とやかく言う必要もなければ、とやかく言われる必要もない。それを前提としたうえで、妙法の信仰は、自分自身の深い境涯を開き、深い福運を積み、深い人生を生きていくためのものである。また、縁する人々をも全部、幸福の方向へと導いていける。ゆえに、信仰だけは、"強き信心"に生きぬくべきである。
平2・12・9

☆100文字の幸福抄
少しずつでも歩いていれば、
目的地へ到着できる。
止まってしまえば、それ以上、前に行けない。
努力とは平凡なことかもしれない。
しかし、平凡なことを
倦まず弛まず持続していくことは、
まざれもなく非凡なことである。

☆南米ベネズエラ国立タチラ実践大学からの名誉博士号への謝辞
はじめに、本日、大学院の晴れの卒業を迎えられる若き英才の皆様方に、最大のお祝いを申し上げます。
南米の「友情交流の故郷」タチラ州より光を放ち、ベネズエラの「真心の都」サンクリストバル市にそびえ立つ貴大学より、本日、私は栄えある「名誉博士」の学位を賜りました。
この何ものにも替えがたい栄誉を、私は、貴国の良き市民、良き国民として、誠実に社会貢献を貫くベネズエラSGIの大切な友人たちとともに、謹んで拝受させていただきます。誠に誠に、ありがとうございました。

◇人間教育の模範
世界の大学に、それぞれ素晴らしい校歌があります。私も、縁の大学の校歌を一曲また一曲、胸に刻んでまいりました。その中にあっても、貴大学の校歌は、ひときわ荘厳であり、民衆への慈愛と高邁なる哲学性に漲っております。
「英知が育まれるこの祖国の殿堂を守らんと/松明の明かりを投影し我らは毅然と戦う/タチラの農業、労働と平和への敬愛を深化し/努力の人に耕された畝間から実りを収穫しよう」
「高潔、愛情、楽観主義は善の人の象徴である/我らは先人の勇壮な行動に照らされ、未来への信念の歩みを進める」
雄大なるアンデスの大自然と、悠久なる文明の歴史とを気宇壮大に呼吸しながら、なんと気高き教育の理想が詠い上げられていることでありましょうか。この人間教育の模範と光る学舎こそ、貴・国立タチラ実践大学なのであります。
1974年、タチラ州の象徴と輝く豊かな実りの農園跡に、民衆の願いが結晶した学府として、貴大学は創立されました。
貴大学が高らかに掲げておられる価値観は、誠に明確であります。すなわち、「責任」「誠実」「尊敬」「自由」「公平性」「連帯」、そして「倫理」。
この七つの指標を体現されゆく、英明なサンチェス総長の指揮のもと、貴大学は尊き庶民の期待に応えて、民衆の幸福と社会の発展に尽力しゆく最優秀の逸材を、七彩の虹の如く、次代の大空へ送り出されているのであります。
さらにまた、最先端の農業工学、工業産業学の先駆のキャンパスとの誇りも高く、近年では酪農・肉用牛の増殖を成功させて、気候に左右されることなく搾乳と食肉の増産を可能にするなど、貴国の食料自給にも多大な貢献を果たしておられることも、よく存じ上げております。
「食は命」であります。貴大学の探究は、まさしく「命」を守り育む最重要の挑戦といってよいでありましょう。
一貫して「世界の持続可能な開発に積極的に携わる市民」を育成されゆく貴大学の実践は、新たな地球文明の建設への勇壮なる槌音となって、いやまして響きわたっていくであろうことを、私は確信してやまないのであります。

◇スポーツの都
わが憧れのサンクリストバル市は、若き生命が躍動しゆく、明るい「スポーツの都」としても、よく知られております。
サンチェス総長自身、青年の息吹で、自転車競技をはじめ、貴国のスポーツ振興のリーダーシップを担い立ってこられました。
思えば、日本の軍国主義による投獄にも屈しなかった信念の教育者であり、私の人生の師である戸田城聖先生(創価学会第2代会長)も、機会あるごとにスポーツを通して青年の心身を薫陶してくださいました。
「新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である」とは、この恩師の叫びであります。
私は、貴大学をはじめ、貴国の青年に湧き起こる「熱」と「力」に、新時代を創りゆく希望のエネルギーを見出す一人であります。

◇忍耐強く!
サンチェス総長は常々、述べておられます。「特質や能力、立場の異なる人も、目的が同じであれば、その目的の実現に向かって、団結して働くことができる」と。
まことに、スポーツはもとより、人生の万般において「団結こそ力」であり、「団結こそ勝利」であります。
東洋の聖賢も、「異体同心であれば万事を成就する」と説いております。
なかんずく、教育という人類の未来を開く究極の目的のために、一致団結して働くことほど、崇高な事業はありません。
サンチェス総長を中心とした、教職員と御関係の皆様方の見事なる団結で、学生の多様な学びの場を数多く創り上げてこられた業績に、私は、あらためて賞讃の大拍手を送らせていただきたいのであります。
貴国の大歴史家であるペドロ・グラセス先生は、力強く語られました。「精神力、忍耐力、能力を注ぎ、断固たる態度で臨めば、それぞれが目指すものを達成することができるのだ。そこには、笑顔の明日へと続く、希望あふれる道が開かれているのだ」
本日よりは、私も名誉ある貴大学の一員として、貴大学の諸先生方、そして卒業生の皆様方と手を携えながら、世界の青年たちの「笑顔の明日」へと続く「希望の道」を広々と勝ち開いてまいる決心です。
その決意を今再び、我が誉れの母校たる貴大学の校歌の一節に託させていただきます。
「同じ理想に燃える友情の呼びかけの音調に合わせ/我らは宇宙大の成長をもって、より良い祖国を構築する/地元とその山々に対する情熱に燃え、我らは忍耐強く耐え/心には世界の旗をなびかせる」
終わりに、貴大学の永遠の御発展、そしてサンチェス総長はじめ、貴大学の諸先生方、さらに卒業生の皆様方の益々の御健勝を心からお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
ムーチャスーグラシアス!(スペイン語で「大変にありがとうございました!」)