2012年9月30日日曜日

2012.09.30 わが友に贈る

青年の気迫が
時代の流れを作る。
立正安国の大理想へ
「やらんかな」の心で
張り切って進め!

法華初心成仏抄 P550
『よき師とよき檀那とよき法と此の三寄り合いて祈を成就し国土の大難をも払ふべき者なり』

◇希望の明日へ
新しき時代の新しき扉。それを開けるのはつねに、燃えさかる青春の情熱である。妥協なく、理想に生きる青年の行動である。
平1・1・15

☆池田大作 名言100選 「いじめ」を考える
いじめの問題に取り組む第一歩は、
「いじめる側が百パーセント悪い」
ことを明確にすることである。

☆第4回 世界に広がる創価教育の光
◇「人間をつくる」ことが未来を開く
頼もしいことに、今、若さ創価の教育者の奮闘が、日本全国、世界の各国各地で光っています。
 世紀の太陽 燦然と
 希望の瞳 輝いて
 一人も残らず 幸福に
 未来を育む 誇りあり
この青年教育者の愛唱歌「世紀の太陽」の響きが、教育部歌「太陽のマーチ」とともに、私の胸に力強く迫ってきます。
わが敬愛する教育者の皆様方は、いかなる闇も打ち破って、毎日たゆまず昇りゆく「太陽」です。自らが燃えて、光も熱も惜しまず、皆を照らしゆく「太陽」です。
太陽が明るく輝いているのは、人知れずに戦い続けて、勝ち抜いているからです。
青年教育者の愛唱歌は、こう結ばれています。
 創価の精神は 平和へと
 世界を結ぱむ 使命あり
この一節の通り、世界を結ぶ「教育の光」が、いやまして重要な時代に入っています。
昨年の年末には、わが教育本部の代表が「日中友好教育者交流団」として、中国の北京、天津を訪問し、熱烈な歓迎をいただきました。
男女の青年教育者も多く参加し、有意義な教育交流を大成功で飾り、立派に使命を果たしてくれました。
日本も、中国も、教育への取り組みは真剣です。そうした中、互いに学び合い、語り合う意義は、計り知れません。
政治や経済の次元では、多少の波風が立とうとも、教育の交流には、普遍性があり、未来性があります。
国を超え、民族を超えて、教育者の魂と魂が触れ合う中で、人類の明日へと架ける、希望と信頼の黄金の橋が築かれゆくことを、私は確信してやみません。

教育本部の交流団が、「私学の雄」と讃えられる人材輩出の最高学府・北京城市学院を訪問した折には、学院の発展をリードする劉林学長が、ご自身の"師弟のドラマ"を語ってくださったことを、感銘深く、お聞きしました。
劉学長の師匠は、私が「東洋学術研究」誌上で対談を重ねてきた顧明遠先生(中国教育学会会長)です。若き劉学長が書き上げた十五万字に及ぶ博士論文を、顧先生は時間をかけて、実に丁寧に読まれ、句読点に至るまで添削してくださったというのです。
「愛情なくして教育なし」
これが、顧先生の教育哲学です。それをご自身が実践されてきた姿が目に浮かんできます。まさに教育者の鑑と感動しました。
「教育とは、氷を溶かす温水です。どんなに固い氷でも、教育の力で必ずや溶かすことができます」とは、劉学長が紹介してくださった顧先生の言葉です。
その顧先生も、自らが教壇に立たれる北京師範大学に教育本部のメンバーを快く迎えてくださったのです。特に大震災のあった東北の教育者を、心から励ましてくださいました。
こうした麗しい教育交流に、かつて、日本に留学していた若き日の魯迅先生と、その恩師である藤野厳九郎先生との出会いを思い起こすのは、私一人ではないでありましょう。
じつは、顧先生のご夫人・周藻さんは、大文豪・魯迅先生の姪に当たられる方です。
魯迅先生の行った教育について、顧先生は次のように語られています。
「まず第一に学ぶべきことは、彼(魯迅)が教育事業に献身的にどろんこになって取り組んだ精神である」
「献身的にどろんこになって」、若き生命に関わり、尽くし、育む。この人間教育の不撓不屈の魂が脈打つところ、いかなる壁が立ちはだかろうと、必ず突破できることを、私は信じてやみません。
顧先生は、私が提案し、教育本部が進めている「教育実践記録運動」の活動にも、大きな期待と関心を寄せてくださっています。
「一人一人の事例から学び、そこから法則性を見つけ出していくことが大切です。皆さんの活動に、今後も心より期待しています」と、温かなお言葉を寄せていただきました。
この連載でも、すでに紹介したように、実践記録については、アメリカのジョン・デューイ協会のピックマン博士も、ガリソン博士も、最大に評価されております。
世界が認める教育実践記録の運動です。教育本部の皆さんは、今後も自信をもって取り組み、教育技術の向上に努めていただきたいと念願します。