人生を劇の如く!
苦難の時も朗らかに
自分らしく生きよ!
青春の誓いを貫く人が
真の勝者なり!
上野殿御返事 P1566
『女子は門をひらく男子は家をつぐ日本国を知つても子なくは誰にかつがすべき、財を大千にみてても子なくば誰にかゆづるべき』
◇希望の明日へ
もしも青年時代でこの人生が終わるのであれば、あるいはどんな生き方をしてもいいかもしれない。だが、人生は長い。やがて結婚もしよう。子どもも生まれる。厳しき社会で働き、生き抜いていかなければならない。それが現実である。ゆえに、ただ時代の風潮に流され、軽佻浮薄の波に漂うだけの青春時代を送ってしまったとしたら、後になっていちばん苦しむのは自分自身である。また自分の家族である。確固たる人生観・哲学を身につけ、自らを鍛える青春でなければ、年とともに不幸な後悔の人生となってしまうであろう。
昭62・12・4
☆池田大作 名言100選 夫婦
夫と妻は互いに向き合った相対的な関係であってはならない。
共に新しい人生の目標に向かって進む共同体の主体者であり、建設者であるはずだ。
☆我らの勝利の大道No.083「不滅の原水禁宣言55周年」
◇支えになったもの
「平和運動といっても、難しく考えることはありません。それは、周りの人たちへの優しさの表現です」
私と妻の忘れ得ぬ友である広島の婦人は、こう言われた。爆心地から約一・三キロメートル南の明治橋で被爆された方である。
「ヒロシマを語る会」の一員として、修学旅行生などに体験を伝えられていた。関西創価学園の生徒たちもお世話になった。
彼女は原爆症の苦しみに加え、在日韓国人というだけで、いわれなき差別を受けた。しかし負けなかった。小学校時代の体験が支えになったからである。
それは、いじめに遭った時、かばってくれた一人の友人がいたことであった。肩に置かれた、その手の温もりを忘れず、「たった一つの、その出来事のお陰で私の中の悲しみの記憶がどれほど消されたことか」と振り返られていた。
誰もが、平和を望んでいる。どんな人にも、他者を慈しみ、大切にする心が具わっている。
ほんの少しの勇気が、友を守る力となる。何気ない言葉でも、人生を変える時がある。
大事なことは、誰の心にもある良心と勇気を一人、また一人と呼び覚まし、地域を、社会を、そして人類全休を包み込んでいくことではないだろうか。
「ラッセル・アインシュダイン宣言」の署名者の一人としても有名な、湯川秀樹博士は語られた。
「人類の中の選ばれた少数者によってではなく、ほとんどすべての人の心の中にあるはずの人類の良心。あるいは良識が推進力となって、核時代の次のよりよき時代が実現されることが、より一層望ましい」
私たちの日々の学会活動は、時には地味に思えるかもしれない。しかし、友のため、地域のために励ましを送る献身の行動が、現代社会にあって、どれほど希望と輝き、どれほど歓喜となって舞い光っていくか計り知れない。