2012年7月30日月曜日

2012.07.30 わが友に贈る

奮闘する受験生に
皆でエールを!
努力は必ず実る。
自分らしく
ベストを尽くせ!

弥三郎殿御返事 P1451
『但偏に思い切るべし、今年の世間を鏡とせよ若干の人の死ぬるに今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり』

◇今週のことば
青年が伸びゆく夏だ。
張りのある勤行で
生命力を満々と!
今日も強く楽しく
勇敢に挑戦の一歩を!
2012年07月30日

◇希望の明日へ
人生の終極の目標と、途上でのさまざまな課題。この両者をはき違えてしまうところに、人生の悲劇の大半の理由がある。社会的な地位も、名声も、財産も、決して人生究極の目的ではない。恋愛も、同様である。したがって、仮に、事業や恋愛に失敗することがあっても、それは人生そのものの敗北ではない。大切なのは、さまざまな挫折や失敗を乗り越え、大いなる目的のために、どう生かしきっていくかである。
昭63・1・15

☆広島・長崎・沖縄 青年部平和サミットへのメッセージ
創価三代の「平和の大誓願」を、誰にもまして真剣に誠実に粘り強く受け継いでくれている、沖縄、広島、長崎の青年部の皆さん、偉大なる歴史を刻みゆく「平和サミット」、誠におめでとう!
暑いなか、本当にご苦労様です。
主催の沖縄の皆さんをはじめ、尊き金の汗を流されゆく、わが誉れの友に、心から感謝申し上げます。
先月、ブラジルで「リオ+20」(国連持続可能な開発会議)が行われました。そのなかでとりわけ世界の首脳の注目を集めたのが、開会式でスピーチしたニュージーランドの若さ女性の言葉でした。
「私は今、燃える心でこの場に立っています。世界の状況に困惑し怒りに燃えています」
「私は自分の未来のために闘うためにここにいます。そのために私は今ここにいるのです」
持続可能な地球社会を展望する時、その前進を阻む"一凶"とは何か−−。それは、核兵器に象徴される、多くの人々の生命を犠牲にし、かけがえのない生態系を破壊してまでも、自らの欲望を満たそうという非人道性に他なりません。
この非人道性との大闘争を、今から55年前に「原水爆禁止宣言」で烈々と師子吼されたのが、わが師・戸田城聖先生なのであります。

この師の不二の弟子として、私は今日まで、ただひたすらに戦い続けてきました。その行動の結晶の一つが、今年で30回を数える平和提言の発表であります。
それは、平和を求める世界のリーダーや識者と対話を積み重ね、生命尊厳の哲学を実践する民衆の連帯を広げゆくなかで、一つ一つ、紡ぎ上げてきたものです。
大歴史家のトインビー博士が洞察されていたように、徹底して人と会い、対話を深め、友情の輪を幾重にも織り成すなかでこそ、新しき歴史創造の原動力は生み出すことができます。
どうか、わが後継の青年部の諸君も、徹して「対話」の波動を広げ、同世代の友と平和のスクラムを力強く組みながら、「核兵器のない世界」、そして「持続可能な地球社会」への大道を敢然と開いていっていただきたいのであります。

ここ沖縄で、かつて核ミサイルの発射基地だった場所に、「世界平和の碑」が建立されて今年で28周年になります。
この「世界平和の碑」を私が撮影した写真を、執務室の壁に大切に飾ってくださっているのが、大切な友人である、シドニー平和財団のスチュアート・リース理事長です。リース理事長は、私との対談で、より良い世界への変革を果たすために重要となるのは、他の人々の不幸や苦悩に対して、自発的に関心を持つ人々を増やしていくことであり、とくに青年の意識変革が大切だと指摘しておられました。
その上で、具体的な方法として、次の二つの段階を踏むごとが大切であると強調されていました。
第一段階は、「どうせ、何をしてもだめだ」という、あきらめの心を、まず克服すること。
第二段階は、ともに努力していく仲間との信頼を構築すること。そして、「小さな勝利」を一つ一つ積み重ねていくなかで、次のステップへと着実に進むことが肝要である、と。
その実践に、来る日も来る日も、取り組み続けてきたのが、わが創価の同志であります。牧口先生、戸田先生の時代から、学会の歴史は一貫して、この「無関心」と「無慈悲」の壁を打ち破ってきた、民衆の民衆による民衆のための「平和闘争」「人権闘争」の歴史に他なりません。

なかんずく、皆さん方の祖父母の世代、また父母の世代にあたる、沖縄、広島、長崎の同志こそ、『汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を祷らん者か』(P31)との立正安国論の魂のままに行動し抜いてこられた、最も偉大な使命の方々であります。
どうか、3県の青年部の皆さんは、この崇高な心を受け継ぎながら、「不戦の世紀の鐘」を世界に高らかに打ち鳴らしていってください。
あまりにも残酷な沖縄での地上戦、そして広島・長崎への原爆投下から70年の節目を迎える2015年を一つの目標とし、一人一人がそれぞれの立場で「小さな勝利」を日々、忍耐強く勝ち取りながら、「核兵器と戦争のない世界」を築き上げゆく"平和のリーダー"に大成長されることを、私は念願してやみません。
リース理事長と私の対談では、オーストラリアの詩人で、女性や先住民の人権の勝利のために戦ったメアリー・ギルモアの詩について語り合いました。その詩を、愛する3県の若き平和の盟友に贈り、私のメッセージといたします。
「闇黒の中からも
光は現れ
漆黒の夜からも
新たな日は始まる。
だからこそ、勇気を持て。希望を失ってはいけない。
日が暮れても
また朝は来るのだから」と。
沖縄、広島、長崎の青年部、万歳! 3県の偉大な連帯、万歳!