2012年7月30日月曜日

2012.07.28 わが友に贈る

青年が青年を呼ぶ
ヤング男子部よ
大情熱を燃やせ!
フレッシュな若き力を
時代は待望している!

衆生身心御書 P1594
『つゆつもりて河となる河つもりて大海となる塵つもりて山となる山かさなりて須弥山となれり小事つもりて大事となる何に況や此の事は最も大事なり』

◇希望の明日へ
戦いには武器が必要である。創価学会の最上の武器は信心である。そのうえで、大切なことは誠実である。仕事においても、折伏・弘法においても、外交においても、誠実によってのみ、深く人の心をつかむことができる。これこそが最終の真実の勝利のカギである。そして誠実には、裏に、血のにじむような努力と辛労があり、祈りがある。
平3・2・8

☆若き君へ 新時代の主役に語る 第5回「心も体も健やかに」
池田名誉会長 「九州北部豪雨」で被災された皆様方に、重ねてお暴い申上げます。
熊本県、福岡県、大分県、佐賀県を中心にした広範な地域が甚大な被害を受けました。あの懐かしく、心美しき人びとの天地が−−と思うと胸が痛みます。
その中で、わが同志は、被災者の支援と激励に奮闘してくださっています。青年部の「かたし隊」の大活躍も、よく伺っています。暑い中での作業であり、さぞかし大変でしょう。本当にありがとうございます。
御聖訓に『災来るとも変じて幸と為らん』(P979)と仰せのごとく、苦難に断じて負けない復旧と生活の再建を、私も毎日、真剣に祈っております。

−−被災された同志の方々も、池田先生からのお見舞いの御伝言を胸に立ち上がっています。
梅雨が明けて、いよいよ夏本番ですが、今後も局地的な豪雨や台風への備えが必要です。厳しい暑さが続くので、熱中症にも注意しなければなりません。疲れがたまって、体調も崩しがちです。
そこで今回は「健康」をテーマに伺いたいと思います。青年部は、結成の月から師子奮迅の勢いで前進しており、その勢いを、さらに大きく着実なものにするためにも、健康は大切だと思います。

名誉会長 その通りだね。「健康」は宝です。私の青春時代は、病気との闘いの連続でした。結核で随分苦しんだ。ですから、健康が、どれほど大切か、ありがたいか、身に染みて感じてきました。
それだけに、未来部、青年部の皆さんには、同じ苦しみを絶対に味わわせたくな
い。できることならば、一人ももれなく、頑健で、思う存分に若い生命を満喫してもらいたい。これが私の願いです。
今まさに、病と闘っている友もいるでしょう。断じて勝ち越えていただきたい。生きて、生きて、生き抜いて、今世の偉大なる使命を堂々と果たし切っていただきたい。わが友に襲いかかる病魔よ、立ち去れと、私は祈り抜いています。

−−池田先生の励ましのもと、創価学会の庭で元気な同志と共に生きゆく中で、生命力を湧き立たせ、健康を勝ち開くことができたという体験は数え切れません。

名誉会長 うれしいことです。先日も、インドの友から、青年部のメンバーが、社会の各界のリーダーとなって、目覚ましい活躍をされている様子を伺いました。
思えば、インドを独立に導いたマハトマ・ガンジーは「真の健康」の意義について、「真理と正義の理想を不挑不屈で追求してゆくことなのです」と語っています。「健康」とは戦う生命だと言うのです。
ガンジー自身、若き日から非暴力の大闘争を貫きました。断食を重ねて体を痛めつけ、何度も投獄されて、なお、78歳で凶弾に倒れるまで戦い抜いております。
広宣流布という最高の「真理と正義の理想」へ前進する皆さんは、若き「健康の王者」なのです。人のため、社会のため、未来のため、わが生命を燃やして価値を創造していくところに、真実の健康は光るといってよいでしょう。

−−池田先生は、かねてより、21世紀は「健康の世紀」「生命の世紀」と提唱され、現代化学の父ライナス・ポーリング博士ら多くの識者と語り合われてきました。
時代は、その通りに「健康」がますます焦点となってきました。

名誉会長 皆が「生き生きと健康に」、そして誰もが「若々しく長寿で」、勝利の人生を飾る21世紀としたい。
今、「健康」は、「生きる意味」や「生きがい」を実感できているかどうか、という観点からも深く見直されている。いわゆる「生の質(クオリティー・オブ・ライフ)」が、総合的に問われる時代に入っています。それは、「生命の尊厳」と「平和の探求」にも連動しています。
御聖訓には、『人身は受けがたし爪の上の土・人身は持ちがたし草の上の露』(P1173)と仰せです。
この世に生まれ、人間として生きていること、それ自体が、本来、奇跡のように尊いことです。
まして、尊い使命を自覚して、深い生きがいを感じながら、価値ある一日一日を生き切ることは、無上の幸福です。仏法は、釈尊以来、このことを一貫して目指している。生き抜く力を奮い起こし、究極の生命力を湧き上がらせていく智慧と実践を教えています。
若くして仏法の「色心不二」「本有の生死」の生命哲学を受持した皆さんは、まさしく「新時代の人間主義のパイオニア(開拓者)」なのです。

−−仏典には当時の最先端であったインド医学の精髄も記されています。仏教医学という分野も生まれて研究されているほどです。

池田名誉会長 民衆の「生きる力」を引き出すのが「仏」です。ゆえに仏法では、仏を「大医王」に譬えているのです。
なかんずく法華経には、『此の経は則ち為れ閻浮提の人の病の良薬なり』(創価学会版法華経P602)と明かされています。
天台大師は、この妙法の大良薬を弘める仏を、"単に病気を治すだけではなく、病気になる以前よりも、一段と健康に、一層、元気はつらつにする最高の医師"に譬えています。
病気を転機として、より丈夫になり、より深い境涯を開いて、より力強く人々を励ましていける。まさに「変毒為薬」できるのです。
ですから、若い時に思いもよらず病気に直面しても、驚いたり落胆したりしてはなりません。
「若いんだから必ず乗り越えられる。そして、この病を通して、偉大な長寿の人生を勝ち開いてみせる」と心を決め、強く朗らかに立ち向かっていただきたいのです。