リーダー自身の
祈りと行動だ!
自らが燃えてこそ
友に勇気の火を点す!
御義口伝巻下 P758
『日蓮が云く一切衆生の異の苦を受くるは悉く是れ日蓮一人の苦なるべし』
◇希望の明日へ
二乗根性とは"自分のみの幸福の世界に閉じこもろう"とする性格の人である。その人は自分ひとりが喜びを感じ、慢を起こし、他の人を顧みようとはしない。あえていえば、"人はどうでもよい"との心で、他人の幸福のために、決して自らの手を汚し、汗を流して尽くそうとはしない。それでは、人生の真の喜びも感激も感じられない、偏頗な生き方となる。学会にあっても、悪事を働き退転し去った人は、必ずといってよいほどエゴの固まりであり、いわゆる二乗根性の卑しい性格の持ち主であった。
▽師子は打たれるほど猛り立つ−恩師。逆境に応戦せよ!強盛な祈りで勝て
☆新時代第2回本部幹部会でのスピーチ 2006-12-7
紀元前3世紀ごろ、中国・戦国時代末期の思想家に、荀子(じゅんし)がいる。
荀子は、思想が乱れきった社会の中で、人間の「努力」を重視した。そして、だれもがたゆみない努力によって、いくらでも自分を高めていくことができると訴えた。
私は戸田先生の個人教授で、漢文も学んだ。名言や名句は、よく暗記させられた。「この一文は、牧口先生がお好きだった。大作、線を引いておきなさい」などと戸田先生が語りながら、教えてくださったことが懐かしい。
荀子は一国の学問の中心者として活躍したこともあったが、讒言によってその立場を追われるなど、不遇の時期も多かった。そうしたなかで、黙々と著作と教育に徹し、多くの傑出した弟子を育てていった。
青年の育成──今、私もこの一点に最大の力を注いでいる。
次の世代の、本物の学会の指導者、世界の指導者を育てるために、休むことなく考えをめぐらし、人知れず手を打っている。
荀子は、次のように主張している。
"意見を発表する際に、自分の師匠のことに言及しないのは、「さからう」ことである。
師匠にそむき、さからう恩知らずを、聡明な君主は決して用いない。人々もまた、道で会っても相手にしない"
教育の重要性を強調した荀子は、師を尊ぶことを強く訴えた。
人は「恩」を忘れたとき、自己の原点を見失い、転落していくのだ。
また、"国が繁栄しようとするときは、必ず師匠が尊敬され、人を育てる人が重んじられている。逆に、国が衰えようとするときは、必ず師匠が侮蔑され、人を育てる人が軽んじられている"とも言っている。
師への感謝と尊敬を、絶対に忘れてはならない。ここに、発展か衰退かの分かれ目がある。
学会がここまで大発展したのも、牧口先生、戸田先生を讃え、敬ってきたからである。私は、この原理を厳然と実践し、確たる発展の軌道を築いてきた。
この点を、よくよく深く銘記していただきたい。