2011年2月28日月曜日

2011.02.28 わが友に贈る

頼る心があれば
力は半減する。
一人立つ決心が
無限の力を引き出す。
快活な主体者たれ!

妙法尼御前御返事 P1403
百千万年くらき所にも燈を入れぬればあかくなる

◇今週のことば
青年部の拡大と
壮年部の奮闘こそ
創価の母の喜びだ。
一騎当千の丈夫よ!
勝利勝利の上げ潮を
2011年02月28日

◇希望の明日へ
勤行は崇高な儀式。自分自身の中にある「宝の蔵」を開き切っていく作業である。わが生命の大地に、生命力のわき出ずる泉を掘っている。くめども尽きぬ智慧と慈悲と勇気の源流を掘っているのである。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
◆母の連帯で平和へ

インドのチェンナイ(旧マドラス)に、創価池田女子大学が誕生したのは、2000年のことである。チェンナイは、私がインドに最初に降り立った、思い出深き原点の天地だ。
創立者のセトゥ・クマナン博士は、創価教育の最高の理解者である。博士と私を結んだ機縁は、「母」の詩であった。詩人でもある博士は語っておられた。
「すべての人びとが、この詩のように母を思うことができれば、人類の抱えるあらゆる問題は解決できるはずです」
そして「女性こそが生命と平和の守り手」との私の考えに賛同してくださり、女子大学の建設に着手されたのである。
同校では、折々に、英訳の「母」が、凛々しき乙女たちの澄み渡る声で歌われている。

♪母よ あなたの
思想と聡明(かしこ)さで
    春を願う
地球の上に
平安の楽符(しらべ)を
    奏でてほしい
その時 あなたは
人間世紀の母として
    生きる

歴史を振り返れば、どれほど多く、母たちの悲しみの涙が流されてきたか。
海よりも深い母の慈愛には、人びとを正しき軌道へと導く力がある。ゆえに、母たちの強く賢きスクラムによってこそ、揺るぎない平和の大道も開かれる。
今、インド創価池田女子大学と、創価大学・創価女子短期大学との交流も深まっている。

2011年2月27日日曜日

2011.02.27 わが友に贈る

さあ今日も朗らかに
仏縁を広げよう!
「其の国の仏法は貴辺に
まかせたてまつり候ぞ」
地域の幸福責任者たれ!

祈祷抄 P1347
されば法華経の行者の祈る祈は響の音に応ずるがごとし影の体にそえるがごとし、すめる水に月のうつるがごとし方諸の水をまねくがごとし磁石の鉄をすうがごとし琥珀の塵をとるがごとし、あきらかなる鏡の物の色をうかぶるがごとし

◇希望の明日へ
勤行・唱題の声は、たとえ人間に意味がわからなくとも、御本尊に通じ、三世十方の仏・菩薩の世界には、きちんと通じている。いわば仏・菩薩の世界の言語ともいえよう。ゆえに、御本尊への勤行・唱題の声は、いっさいの仏・菩薩・諸天善神のもとに届き、「善哉、善哉」「エクセラント(すばらしい)!」「ベリー・ナイス!」等と、喜び、たたえ、全宇宙が学会員を福光で包むのである。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
◆出でよ地涌の菩薩

懐かしき
 あの日 あの時
  ガンジスの
 大河を見つめて
  広宣 誓わむ

私がインド訪問の第一歩を印した当時、メンバーは一人もいなかった。
夕闇迫るガンジス川のほとりに立ち、広布の展望に思いを凝らしながら「無数の地涌の菩薩を出現させてみせる」と深く決意した。そして大地に題目を染み込ませる思いで真剣に祈りながら、釈尊やアソカ大王などのゆかりの地を巡った。
それから18年後(1979年)、私は尊き地涌の先駆者であるインドの皆様方と初めてお会いした。
ニューデリーの私の宿舎に勇んで集われたのは、40人ほどであったか……。哲人の眼差しが輝く、一人ひとりの顔を見つめながら、私は強く語った。
「ガンジス川の悠久の流れも一滴から始まります。と同じく、今はメンバーは少なくとも、自身がその一滴であるとの自覚で、洋々たる未来を信じて前進していきましょう」
この頃の人口は約7億。同志は本当に少なかった。
しかし、法華経の涌出品には、「一一の菩薩は、皆な是れ大衆の唱導の首にして、各おの六万恒河沙等の眷属を将いたり」(創価学会版法華経P453)と説かれる。
地涌の友には、一人ひとりに、大きく賑やかに広宣流布の陣列を広げゆく力が具わっているのだ。一人の生命に無限の可能性を信じ抜く人間主義こそ、法華経の魂といってよい。
インドの詩聖タゴールの小説に登場する女性は、毅然と語っている。
「一人ででも闘うつもりですから。そして、胸をはって言いますわ、負けないわ、必ず勝ってみせるわ、とね」
私には、朗らかな常勝の母たちの「負けたらあかん」の心意気と重なり合って響いてくる言葉である。思えばタゴールは、大阪、京都、兵庫、奈良と、関西にも足跡を留めていた。

2011年2月26日土曜日

2011.02.26 わが友に贈る

青年学会の原動力
創価班・牙城会
白蓮Gよ 頑張れ!
労苦こそ青春の宝
広布の希望と輝け!

三世諸仏総勘文教相廃立 P564
心の不思議を以て経論の詮要と為すなり、此の心を悟り知るを名けて如来と云う

◇希望の明日へ
学会員は、朝夕の勤行で、妙法という大宇宙のリズムに、自身の生命のリズムを合致させながら、日々の生活を送っている。そのなかで、朝の勤行では、一日の目標を明確にし、自他ともの成長を祈っている。また夜の勤行では、その日の行動を省み、充実した一日を送れたことに対して、感謝しながら、翌日への英気を養っている。そして、自利、我欲を超えて他の人々に献身していく日々の実践−−この生き方こそ、理想的な人生のあり方である。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
◆師弟不二の誓願で

前進の
 東洋広布に
  恩師あり

新潟県の佐渡で記された「顕仏未来記」には、『月は西より出でて東を照し日は東より出でて西を照す仏法も又以て是くの如し正像には西より東に向い末法には東より西に往く』(P508)とある。
月氏の国・インドから、釈尊の仏法は中国、さらに日本へと流れ伝わった。その光が消えんとする濁世末法において、世界の民衆を救う大白法が日本から興隆し、西を照らしていく、との大聖人の大宣言である。
この御遺命の実現に立ち上がられた戸田先生は、私たち青年に「仏法西還」の夢を、幾たびとなく語ってくださった。
すなわち、アジアの民衆の幸福と平和を開く「東洋広布」である。
"一日も早く、仏教発祥の大恩あるインドヘ!"
それは恩師の願いであるとともに、不二の弟子として私自身の誓願となった。
その第一歩が、1961年(昭和36年)の1月・2月、私が敢行した最初のアジア歴訪の旅である。
不惜身命の決意で、香港、セイロン(現スリランカ)、インド、ビルマ(現ミャンマー)、タイ、カンボジアの6カ国・地域を巡った、忘れ得ぬ18日間であった。
当時は、第2次世界大戦が終わって15年余。アジアは、いまだ貧困と戦火、また分断の傷に苦しめられていた。日本の侵略に虐げられた国々も多かった。
本来、豊かな自然に包まれ、明るく逞しき民衆が暮らす大地である。
私は、仏が慈しむ「我此土安穏」の時代の建設を祈りに祈った。

以来、50年を刻む。
この佳節を記念し、香港で3万人の大文化祭が開催されたのをはじめ、アジア各地で多彩な行事が続いている。マカオ、台湾、韓国、フィリピン、タイ、カンボジア、マレーシア、シンガポール、インドネシア、スリランカ、ネパール、そしてインドで──。
あの国でも、この地でも、地涌の同志が社会で活躍し、信頼を勝ち得て、生き生きと乱舞している。こんなに嬉しいことはない。

「アジアの民に 日をぞ送らん」と、恩師が顕われた通りに、赫々たる新時代の夜明けが来た。
いかなる苦難の群雲が湧き起こるとも、もはや絶対に消えることなき、希望と幸福と平和の大光はアジアに輝き始めた。
「人間主義の太陽」は、燦然と昇ったのだ!

2011年2月25日金曜日

2011.02.25 わが友に贈る

人材育成の根本は
自分が変わること!
その変革の一波が
万波の勢いを生む。
人間革命の栄光劇を!

富木尼御前御返事 P975
ときどの(富木殿)の御物がたり候はこのはわのなげきのなかにりんずうのよくをはせしと尼がよくあたりかんびやうせし事のうれしさいつのよにわするべしともをぼえずとよろこばれ候なり

◇希望の明日へ
勤行という行動、広宣流布に奉仕するという行動、両者が一体となって、妙法の無限の力を、この一生を生き抜くわが身に開いていくことができる。「行鉢即信心」が仏法の世界である。すなわち行動こそが即信心であり、行動なくして正しき信仰はありえない。その行動とは、この自行・化他という、御書に仰せの通りの軌道である。

▽副役職の同志が各地で大奮戦。組織を守り支える皆様こそ完勝を開く主役

☆各部代表者会議へのメッセージ
リーダーが生き生きと張り切って、最前線に出て戦う。その満々たる息吹が学会の躍進の原動力であると訴えるとともに、嵐の時に巌窟王の心を燃え上がらせて、反転攻勢の活路を開いてこそ青年である

かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり』(P903)
深き覚悟に立った信心で徹して祈り抜き、皆が団結して、偉大なる広布と人生の勝利を飾っていただきたい
健気なる同志を最大に励まし、希望と勇気を送りゆく一人一人であってもらいた

☆人の『生きる力』を引き出した分だけ、自分の『生きる力』も増していく

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
◆一人立て! ガンジスの大河も一滴から

羽ばたかむ
 我らの心は
  自由なり
 宇宙の幸福
  翼で つつみて

今月初め、NASA(米航空宇宙局)が注目すべきニュースを発表した。
それは、太陽系以外で約1200個の惑星を発見し、そのうち54個の惑星には、生命に不可欠の「水」が存在する可能性があるというのである。
大宇宙にあって、地球は決して孤独な「生命の星」ではない、同様の条件の星はたくさんあると、最新の探査は示しているのだ。
戸田先生がお聞きになられたら、「ますます仏法の先見が科学によって証明される時代に人ったな」と、呵々大笑されるであろう。
「この大宇宙には、地球のような星が幾つもある。
日蓮大聖人より、そっちに行って、また広宣流布をしてこいと言われたら、御命令のままに出かけるさ。地球の広宣流布は君たちに託すよ」
と、壮大なロマンを語られる恩師であった。
大聖人は、駿河国(静岡県中央部)の南条時光の母への御手紙に、仏法の宇宙観の一端を明かされている。
東西南北・八方・並びに三千大千世界の外・四百万億那由佗の国土に十方の諸仏ぞくぞくと充満せさせ給う、天には星の如く・地には稲麻のやうに並居させ給ひ、法華経の行者を守護せさせ給ふ事、譬えば大王の太子を諸の臣下の守護するが如し』(P1570)と仰せである。
ともあれ、大宇宙には、衆生の住む世界が無数にある。これが仏法の洞察であった。そして、この悠久の大宇宙をも包みゆく、人間生命の深奥を徹して究明したのも、また仏法である。
「外なる宇宙」と「内なる宇宙」の探究──そこには、インドに発する東洋の大英知が光っている。

2011年2月24日木曜日

2011.02.24 わが友に贈る

日々の格闘の中で
御書を拝せ!
一行、ニ行でもいい。
信心の利剣で
人生を切り開け!

上野殿御返事 P1565
しばらくの苦こそ候ともついにはたのしかるべし、国王一人の太子のごとしいかでか位につかざらんとおぼしめし候へ

◇希望の明日へ
戸田先生は、御本尊を「もったいないことであるが、幸福製造機にたとえられる」と、わかりやすく教えてくださった。この御本尊に勤行・唱題することによって、わが生命が大宇宙と完全に調和する。宇宙も生命も、等しく南無妙法蓮華経の当体である。御本尊も南無妙法蓮華経の御当体であられる。ゆえに勤行・唱題するとき、御本尊を根本にして、わが生命と宇宙が、きちっとギアをかみ合わせ、うなりをあげて回転を始める。小宇宙の「一念」は即、大宇宙の「三千(如是・世間)」と一体となって、大いなる価値を創造し始める。これが一念三千の法理の具体的実践である。

▽御書「人は善根をなせば必ずさかう」。地道な学会活動に福徳の花は爛漫と

☆名字の言 2011.02.21
人間は、誰しも計り知れない大きな可能性を持っている。その可能性をさえぎるものの一つが、自分以外の何かを"頼る心"だ。
かつて池田名誉会長は力説した。綱引きにおいて、綱を引く人数が増えれば増えるほど、一人が出す力が減っていくという実験結果(リンゲルマン効果)を通して、「"人に頼る心"がある限り、自分のもっている大きな力を出し切ることはできない」
「自らが掲げた目標の達成のために、執念を燃やして挑戦を続ける!」
「すべての責任をもって、物事を推進していく!」
——広宣流布の活動には、「一人立つ精神」のままに、自分自身を錬磨する機会があふれている。その挑戦の先に、思ってもみなかった"可能性の花"が、大きく開く"春"が待っている。

2011年2月23日水曜日

2011.02.23 わが友に贈る

新時代の夜明けは
偉大なる沖縄から!
広宣の歌声高らかに
君よ舞え 我も舞う
大誠実で勝ち進め!

呵責謗法滅罪抄 P1132
何なる世の乱れにも各各をば法華経十羅刹助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり

◇希望の明日へ
仏法は、宇宙の究極の法であり、幸福への最高の法である。この仏法を信受したことは、わが生命に幸福の種子を植えたことである。ゆえに、怨嫉や退転によって、幸福の種子を捨てたり、煎ってダメにしてはならない。ともかく、何があっても題目を唱え抜いていくことだ。良いときも悪いときも、喜びのときも悲しみのときも、楽しいときも苦しいときも、題目を唱えていけばよい。その人こそ、生活の勝利、人生の勝利、社会の勝利を勝ち取っていくことができる。

▽好機が到来しないなら自ら創り出せ−文人スマイルズ。動けば道は開ける。日々前へ
▽会合に来られなかった友に激励を。「一人ももれなく成長」こそリーダーの一念

☆新・人間革命 人間教育1
わが組織に——
1.功徳の体験の花は咲き薫っているか!
2.信心の歓喜と確信はあふれているか!
3.宿命の嵐に敢然と挑み立つ、勇気はみなぎっているか!
4.仏道修行への挑戦と、切磋琢磨はあるか!
5.粘り強い励ましの対話はあるか!
6.信頼の絆と団結はあるか!
7.皆に創価の師弟の誇りは脈打っているか!

2011年2月22日火曜日

2011.02.22 わが友に贈る

「誓い」に生き抜く
人生は美しい!
青春の信念を
貫き通す人こそ
真実の勝利者だ!

華果成就御書 P900
よき弟子をもつときんば師弟仏果にいたりあしき弟子をたくはひぬれば師弟地獄にをつといへり、師弟相違せばなに事も成べからず

◇希望の明日へ
広宣流布のため、法のために、動き、声を出すことは、最大の生命の歓喜をもたらす。それが、宇宙のリズムにもっとも合致した行動である。その根本は、いうまでもなく唱題である。題目こそ、尊貴にして、宇宙の最極の音声である。すばらしき健康と福徳、そして勝利をもたらす無限の源泉である。

▽自分が苦労して戦う。そうなってこそ本物−恩師。鍛錬は宝。率先のリーダーに

☆戸田城聖第2代会長生誕111周年記念国際会議へのメッセージ
◇「悲惨」をなくせ

第3の「誓いの共有」については、本日ご列席のエラ・ガンジー総長の祖父であられたマハトマ・ガンジーの愛読書に触れたいと思います。
それは英国の思想家ラスキンの『この最後の者にも』で、ガンジーはこの書との出あいを機に、最も社会的に弱い立場に置かれた人々の存在を常に忘れず、誰一人として犠牲にしない社会の建設を目指すようになったと言われております。
私の師である創価学会の戸田城聖第2代会長もまた、このガンジーの精神と響き合う。
「地球上から悲惨の二字をなくしたい」との誓いをもって、平和を求め抜く民衆の善なる連帯の構築に半生をささげました。
現代においても、かりに表現は異なっていたとしても同様の信念で行動されている方々は決して少なくなく、こうした「誓いの共有」の裾野を世界に大きく広げることが求められます。
「共通の未来へのグローバル・ビジョン」をテーマに掲げる今回の会議が、その精神的連帯の偉大なる源流となりゆくことを願ってやみません。
最後に、ムスリム学術者連盟の発展とご列席の諸先生方の益々のご健勝を心から念願し、私のメッセージとさせていただきます。

2011年2月21日月曜日

2011.02.21 わが友に贈る

試練の時こそ
成長のチャンス!
信心の「根」を張り
負けじ魂で進め。
必ず勝利の花が咲く!

四条金吾殿御消息 P1114
法師品に云く「則遣変化人為之作衛護」疑あるべからず、安楽行品に云く「刀杖不加」普門品に云く「刀尋段段壊」此等の経文よも虚事にては候はじ

◇今週のことば
勝つと決めた人が
必ず勝つ!
絶対勝利の信心だ。
断固と勝ち抜き
人生を飾りゆけ!
2011年02月21日

◇希望の明日へ
題目の力は無限である。妙法は宇宙の根本の法であり、題目は生命の根源のリズムである。広布をめざし、題目を朗々と唱えゆくところ、生命の威光勢力は無量に高まり、無辺に広がっていく。他の喜びは浅く、また、たちまちのうちに消え去る。妙法を唱え、わが身に仏の生命を涌現していくとき、生命の奥底からの歓喜に五体は躍動する。これこそ、崩れざる真実の幸福感である。

☆戸田城聖第2代会長生誕111周年記念国際会議へのメッセージ
◇アフリカからアジアヘ探求の旅

では、国連を中心とした人類共闘の挑戦を、各国が"単なる一つの選択肢"ではなく、"死活的な至上命題"として受け止めて、グローバル・ビジョンに基づく行動へ、ともに踏み出す流れをつくるには、何か必要となるのか。
思うに、それは次の3つの精神的な土壌──「他者への共感」と「変革への希望」と「誓いの共有」がポイントとなるのではないでしょうか。
第1の「他者への共感」については、さまざま論点がありますが、ここでは、過去における国際交流の教訓をくみ取ることを挙げたいと思います。
今から700年ほど前、アフリカからアジアにまたがる広大な地域を訪れ、各地の知識人と交流し、世界を見つめる眼を磨いた人物がいました。ここモロッコの出身で希代の大旅行家と讃えられるイブン・バットゥータであります。
その著『大旅行記』をひもとくと、イスラムに脈打つ「知識の探求(タラブ・アル=イルム)」の精神に基づき、遠くインドや中国にまで足を運んだ彼が、異なる文化的背景を持つ人々との交流や対話を通して、他者の心を知り、その存在の重みを深く胸に刻んでいった様子が伝わってきます。
当時、その交流のダイナミズムを享受したのは何も彼一人に限らず、相互理解を深め合う気風は各地に根づいていたものでした。
翻って、1日か2日あれば航空機でほとんどの国に訪れることができる現代にあって、その気風はどれだけ息づいているといえるでしょうか。私は、こうした気風を活発化させることこそ、人類が共通のビジョンを抱くための前提であると思うのです。
第2の「変革への希望」については、私が尊敬してやまない人権運動の闘士、マーチン・ルーサー・キング博士の言葉に言及したいと思います。
キング博士が取り組んだ公民権運動は苦難の連続でした。しかし、参加した人々の心には"自分たちの行動が、新しい社会を創造することにつながっている"との確信が脈打っていた。それが時代変革の渦を起こす源泉となりました。
私たちは、「道徳的目標のないところでは、人間の作り出したものばかりが膨張してゆき、それにつれて人間自身は縮小してゆく」との博士の警告に今一度耳を傾け、グローバル化の激流に自らの運命を委ねるのではなく、皆が団結して"希望の未来"という岸へと渡る挑戦に取り組まなくてはなりません。

2011年2月20日日曜日

2011.02.20 わが友に贈る

限界とは 自分が
作りだしたもの。
師子王の祈りで
己心の壁を破れ!
さあ勇気の一歩を!

諸法実相抄 P1359
たえて弘めん者をば衣を以て釈迦仏をほひ給うべきぞ、諸天は供養をいたすべきぞかたにかけせなかにをふべきぞ大善根の者にてあるぞ

◇希望の明日へ
人生をどれだけ深いものにするか、いかに充実した価値ある一生を送るか、いっさいは日々の積み重ねで決まる。勤行は仏道修行の基本であり、わが生命を磨きゆく最高の実践である。日蓮大聖人が教えてくださった"最高の人生"を生きゆくための絶対の道である。

☆戸田城聖第2代会長生誕111周年記念国際会議へのメッセージ
◇100年先を見すえ国連に「グローバル・ビジョン局」を

尊敬するムスリム学術者連盟のアーメド・アバディ事務総長、ならびに、ご列席の諸先生方。
人類がともに目指すべき地球社会の未来像を展望し、その実現のための方策を探る、誠に意義深き今回の国際会議の開催にあたり、戸田記念国際平和研究所の創立者として一言、メッセージを送らせていただきます。

◇人類共通の脅威
「戦争と暴力の世紀」と呼ばれた20世紀が終わって、はや10年──。経済面を中心としたグローバル化が急速に進み、かつてないほど相互依存の度合いが深まる中で、世界の国々のつながりは、次の二つの面で"運命共同体"としての性格を日増しに強めているように思われます。
一つは、気候変動の問題が象徴するように「国境を越えて共同で対処することが求められるグローバルな脅威が高まっていること」であり、もう一つは、近年の食糧危機や金融経済危機に見られるように「一つの地域で起きた危機が瞬時に他の地域に連鎖し、被害を拡大させていること」であります。
こうした様相は、現代の世界に大きな影を落とし、対立や混迷を深める要因となっておりますが、一方で私は、この未曽有の危機を、「平和と共生の地球社会」の建設に進むための時代変革のチャンスとして捉え、人類がその挑戦に取り組む上での大きな糧に変えていくべきであると考えます。
21世紀までの時代は、ともすれば"敵対する国にどう対峙するか"が、国家の外交方針を大きく左右してきたといえましょう。しかし現在の私たちが──どの国で生まれ、どの国で暮らそうと──直面しているのは、環境問題や貧困といったグローバルな脅威にほかならず、"いかに協力して共通の脅威に対処するか"に焦点を当てずして、世界の平和や安定はおろか、自国の安全や発展を継続的に確保することが難しくなっている状況にあります。
私が2年前の「SGIの日」記念提言で、国連に「グローバル・ビジョン局」を設置する提案を行ったのは、そうした問題意識に基づいてのものでした。事態が悪化してから問題に対処するのではなく、常に人類的視野に基づくビジョンを掲げ、50年先、100年先を見据えた行動戦略を打ち立てるシンクタンク的機能を持つことが、これからの国連に絶対に欠かせない──と。
もちろん、危機が眼前にあるからといって、国際協力の輪が自ずと広がるわけではありません。このことは、私が対談したトインビー博士が歴史家としての透徹した眼で、「危険というものは、たとえそれが今日のわれわれの危険のように極度に大きい時でも、決してそれ自体では、人間の救済に必要なことを人間にさせるに十分な刺戟にはならない」と危惧されていた点でした。

2011年2月19日土曜日

2011.02.19 わが友に贈る

励ましの達人
太陽会・敢闘会の
尊き皆様、万歳!
今が黄金の時だ!
大情熱で友と語れ。

妙心尼御前御返事 P1480
このやまひは仏の御はからひかそのゆへは浄名経涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり

◇希望の明日へ
勤行は御本尊と感応しゆく荘厳な儀式である。それにふさわしい朗々たる響きの声であっていただきたい。悪声は地声だからしかたがないという人もあるかもしれないが、信心の境涯の変化は、勤行の声に、もっとも端的に表れるのも事実である。

☆香港・マカオSGI代表者会議へのメッセージ
◇人材の育成へ3つのポイント

1974年(昭和49年)12月に、私がお会いした人民の宰相・周恩来総理は、青年を大切にされた指導者でありました。
青年を、人材を、どう伸ばしていくか。
周総理は、そのポイントを、3つ強調されております。
第1に「青年を尊重する」こと。
第2に「青年を抜擢する」こと。
そして第3に「青年から学ぼうとする」こと、であります。

思えば、周総理は、30歳も若い私を大事にしてくださいました。中国と日本の平和友好の未来を若い世代に託そうとされるお心を、私は痛いほど感じとりました。
創価学会もまた、常に「創価青年学会」の心意気をもって、発展を続けています。今回の大文化祭を新たな起点として、その尽きることのない人材躍進のモデルを、香港、マカオが、世界の同志に示しゆかれることを、私は深く念願してやみません。
私が4度の語らいを重ねた中国作家協会主席であられた文豪の巴金先生は、ある時、こう語っておられました。
「青年は、自分で、戦って、戦って、戦い抜いて、勝ちとったものを自分のものとすべきです」と。
これはまた、若き時代、戸田先生の不二の弟子として走り抜いた、私の実感でもあります。ゆえに、この言葉を、青年部の皆さんに贈りたい。
御聖訓には、『必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退く』(P1091)と仰せであります。
仏法とは、賢者の「勇気」の実践です。何ものも恐れない。いかなる苦難にも、喜び勇んで立ち向かい、断固として勝ち越えていく。その究極の勇気が信心です。
拡大といっても、この勇気の対話の積み重ねです。
ともあれ、明るく楽しいところに、人は集まってきます。弾む心から、新しき波が起こります。
力あらは一文一句なりともかたらせ給うべし』(P1361)との御金言のままに、どこまでも一人の人を大切に、明るく朗らかに正義の大仏法を、創価の希望の哲学を語り抜いていってください。語った分だけ、幸福の仏縁が結ばれ、常楽我浄のスクラムが広がります。
さあ、いよいよです! 創価学会創立100周年(2030年)へ、アジア広布70周年(2031年)へ、新たな一閻浮提広宣流布の夜明けが来ました。
愛する「心のふるさと」、香港、マカオの友よ!
久遠より誓いし、共戦の同志よ!
創価精神を継ぎゆく、不二の弟子よ!

私と一緒に、黄金の広布と人生の歴史を綴りましょう!
麗しき創価の励ましの世界を、勇気凛々と広げようではありませんか!
どうか、一人ももれなく、健康長寿で所願満足の人生を!
世界一大好きな香港、マカオの友に、栄光あれ! 大勝利あれ!

2011年2月18日金曜日

2011.02.18 わが友に贈る

師弟の大東北に
人材の城は盤石なり。
今こそ打って出よ!
正義のスクラム固く
勇気で壁を破れ!

阿仏房御書 P1304
多宝如来の宝塔を供養し給うかとおもへばさにては候はず我が身を供養し給う我が身又三身即一の本覚の如来なり、かく信じ給いて南無妙法蓮華経と唱え給へ、ここさながら宝塔の住処なり

◇希望の明日へ
勤行は妙法という宇宙の根源のリズムに合致しゆく厳粛な儀式である。経を読諭し、妙法を唱えることは、御本尊を最高に讃嘆することでもある。それは即、御本尊を持ったわが身の仏界を讃嘆することでもある。また御本尊をたたえる、その声の響きに応じて、全宇宙の諸天善神が働き、一次元からいえば各人の生命を守り、また清浄にしてくれる。そのための荘厳な場が勤行である。また勤行・唱題によって、御本尊とわが身が感応し、妙法の自在の力用をわが身に発揮することができる。また永遠に崩れざる絶対的幸相場涯の軌道に入っていけるのである。

▽他人ではなく理想と比較せよ−文豪トルストイ。今に見よ!青年は勇んで苦難の道を

☆香港・マカオSGI代表者会議へのメッセージ
◇仏法西還50周年 輝く青年の連帯で世界広布の新たな夜明けを!

心から信頼する、大好きな大好きな香港、マカオの同志の皆様方!
「仏法西還」50周年を祝賀する歴史的な「香港・マカオSGI代表者会議」の開催、誠におめでとうございます。
たとえ離れていても、私の心は、いつも皆様方と一緒であります。
あまりにも宿縁深きあの友、この友の懐かしき明るい笑顔。そして、成長しゆく後継の若人たちの躍動する英姿を思い浮かべながら、毎日、私は妻と共に、皆様方の前途が洋々と広がり、限りなく輝きわたることを、さらにまた、愛する香港、マカオの地域社会が永遠に繁栄されゆくことを、真剣にご祈念しております。

◇地涌の友が躍動
「アジアの民に 日をぞ送らん」とは、恩師・戸田城聖先生の大誓願でした。ご自身の苦境にあっても、常に仏法西還のロマンを語り、戦乱に苦しむアジアの民衆に心を痛めておられる恩師であったのであります。
1961年(昭和36年)1月、この戸田先生の心を我が心として香港に降り立った私は、行く先々で、移動の車中で、どこにあっても大地に題目をしみ込ませる思いで唱題し、地涌の菩薩が躍り出ることを願いました。
末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり』(P1360)との仰せに寸分違わず、皆様方は妙法流布に立ち上がってくださいました。
皆様方こそ、私にとって、久遠元初からの固い絆で結ばれた、かけがえのない地涌の兄弟姉妹だと思っております。
日蓮大聖人は、早くから門下となり、不退の信仰を貫かれた弟子を讃えられ、「たとえ、これよりのちに信ずる男女があっても、あなたがたに替えて思うことはできません」(P1088、通解)と仰せであります。
いずこにもまして試練の多き道を切り開き、妙法の種を蒔いてこられた皆様が、どれほど尊いか。私は、その偉大な功労を決して忘れません。皆様方の尊貴なる絶対勝利の人生と異体同心の団結を、世界広宣流布の模範の中の模範として、私は万年までも宣揚していきたいのであります。
初代会長・牧口常三郎先生は、若き日の大著『人生地理学』の中で、「現今世界に於て重要なる島嶼」として、ハワイやシンガポールなどとともに、香港の名を真っ先に挙げておられました。
21世紀の「世界の平和」と「人類の幸福」の視点からも、香港、マカオはいやまして要衝の地であるといってよいでありましょう。
香港、マカオは、東西文明を結ぶ「平和友好の港」であり、世界市民の航路を開く「希望幸福の港」だからであります。
アジア、そして世界の広宣流布の原点の天地で舞いゆかれる、皆様方の使命と栄光と福運は、計り知れません。
皆様方は、私の、そして世界の友の期待に見事に応えてくれました。SGIの平和・文化・教育運動の先駆を切ってくれました。
「明朗第一」「団結第一」「信心第一」の模範の和合を示してくれました。
海外初の香港創価幼稚園も、今や香港随一、世界の鑑の「幼児教育の城」として光っております。
そして、このたびは「飛躍」をテーマにした大文化祭の大成功、本当におめでとう!
青年たちが決然と勇み立ち、弘教に挑戦し、青春の舞台で練磨し合い、目を見張るような成長をしたドラマは、つぶさにうかがっております。これほどうれしい、胸弾む人材の躍進はありません。

2011年2月17日木曜日

2011.02.17 わが友に贈る

「広布のために!」
この誓願の心に
大生命力が沸き上がる!
一切の悩みも
断じて解決できる!

上野殿母御前御返事 P1570
乞い願わくは悲母我が子を恋しく思食し給いなば南無妙法蓮華経と唱えさせ給いて故南条殿故五郎殿と一所に生れんと願はせ給へ、一つ種は一つ種別の種は別の種同じ妙法蓮華経の種を心にはらませ給いなば同じ妙法蓮華経の国へ生れさせ給うべし

◇希望の明日へ
御本尊に真剣に唱題していくならば、生死の流転の闇を、生々世々にわたる福運と功徳の花園へと転じていける。
また、この偉大なる功力を、日々の祈りと実践のなかで深く実感していけるのが、仏法である。

▽御書「自他彼此の心なく水魚の思を成し」。団結は力。鉄壁の陣形の地区に

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
五十五年前、あの大阪の戦いのなかで、私が愛する関西の同志と深く心肝に染めた法華経の経文がある。
魔及び魔民有りと錐も、皆な仏法を護らん」(法華経二五七)との一節である。
何人たりとも、広宣流布の味方に変えてみせる。この烈々たる祈りと勇気と勢いで、私たちは痛快に陣列を広げていった。
今、ジャズと人生と仏法の語らいを進めているウェイン・ショーターさんも、この仏法の大きさに共鳴されながら、言われていた。
−私は毎朝、起きると「さあ、今日も勝利の喜劇を演じよう」と思います。
敵意や悪意など悪鬼の働きをも味方にするのが、仏法です。私たちがそれらと共存しながら打ち勝つ道は、一緒に笑わせることではないでしょうか。これは、ちょうど、飛行機が離陸する時、空気の抵抗を味方につけるのと同じです−−と。
味わい深い言葉である。
正義の人生は、明るく朗らかである。その明朗さに満ちた民衆のスクラムほど、強いものはない。
大聖人は、「日蓮一度もしりぞく心なし」(P一二二四)と宣言なされている。
私も、この御金言の如く一歩たりとも退かない。
万代までも行き詰まらぬ創価の常勝の大道を開くために、人知れず手を打ち続けている。
今月は、戸田先生の生誕の月である。二〇一一年の二月十一日、このお誕生日で百十一周年−−。幾重にも「二が重なり、私たちを「一番幸福に!」「一番星と輝け!」と、先生が励ましてくださっているように思えてならない。
友よ、立ち上がろう!
「学会は、永遠に師弟を根幹にして異体同心の団結で勝っていくのだ」
恩師の師子吼を胸に、全同志が一丸となって、勝利の大行進を開始したい。

時は恥ぬ
 断固勝ち抜け
  不二の道

2011年2月16日水曜日

2011.02.16 わが友に贈る

風雪に揺るがぬ
三代城の北海道よ
さあ希望の春へ!
対話の花を爛漫と
勝利の太陽と輝け!

法華初心成仏抄 P550
妙法の五字を弘め給はん智者をばいかに賎くとも上行菩薩の化身か又釈迦如来の御使かと思うべし

◇希望の明日へ
妙法こそ、生命を無上の馥郁たる香りで薫じゆく大法である。唱題の力は、その人を何ともいえぬ、ふくよかな香気で包んでいく。その、にじみ出る清浄な生命の芳香は、周囲の人々にも、さわやかな、そして明確な印象を与えずにはおかない。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
当時、私が懸命に同志への色紙を認めている渦中、創価文化会館にお迎えしたのが、「欧州統合の父」と名高いクーデンホーフ・カレルギー伯爵であった。伯爵との語らいは、私の対談集の「第一号」となった。
広布の最前線に立つ皆様と心で握手を交わした宝城から、世界の知性との交流も始まったのだ。
今、学会本部では、新しき「創価文化センター」、そして「総本部」建設に向けて、着々と準備が整えられている。関係の方々のご尽力に感謝したい。
私は妻と共に新たな決意で、日本中、さらに全世界の愛する地区・ブロックの健気な同志に題目を送っている。一人も残らず健康で幸福で、いよいよ威光勢力を増して、断じて広布と人生の勝利を! と、ひたぶるに祈り抜く日々である。
この冬は、日本海側を中心に、記録的な豪雪が続いている。また、鳥インフルエンザや霧島連山の新燃岳の噴火なども起き、心配している。大変なご苦労をなさっている方々に、心からお見舞い申し上げたい。

2011年2月15日火曜日

2011.02.15 わが友に贈る

明るく朗らかな
和楽の場所に
人は喜び集う。
弾む生命力で
勝利の波を!

可延定業書 P985
されば日蓮悲母をいのりて候しかば現身に病をいやすのみならず四箇年の寿命をのべたり、今女人の御身として病を身にうけさせ給う心みに法華経の信心を立てて御らむあるべし

◇希望の明日へ
一日一日の充実には、朝の出発こそ肝要である。朝の勝利は一日の勝利となり、やがて人生の大勝利へと結実していく。そのためにも、朝の勤行が大事である。朝の勤行は"生命の目覚め"であり、胸中に赫々たる太陽を昇らせゆく源泉であり、この生命の大いなる覚醒の座から出発していくならば、その日一日、新鮮な朝の息吹をたたえ、確実な充実と成長の"一歩"を刻みゆくことができる。まさしく勤行は、荘厳なる"元初の朝"の儀式である。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
◇色紙の山に向かい

当時、創価文化会館の六階に設けられた私の執務室の机には、常に色紙が山積みされ、周囲の棚にもギッシリ収められていた。
毎朝、本部で仕事を開始してすぐに、また、要人との会見等の後に、時には、すべての学会活動を終えた晩に、毛筆を手に、机にうずたかく重なっている色紙の山に向かった。
中央に「福運」や「福智」等の文字を記した色紙に、一人ひとりの名前を認めていった。心で題目を唱え、ご健勝とご多幸を祈り、固く共に勝利の握手を交わす思いでー。
日々、無理解な批判や悪口を浴びながら、広布の最前線で"仏の仕事"をしてくださっている、この尊極の方々を励まさずして、いったい誰を励ますのか!
一日に書ける枚数は限られている。たとえ何十枚、何百枚と書いても、激励するべき友はあまりにも多かった。だが、それでも私は書く、精魂込めて書き続ける、と決めた。
激務や疲労で、一枚書くのがやっと、という日もあるかもしれない。しかし、一枚書けば、一人を励ませる。い琴その一人から、新たな波動が起きる。それが必ず、二人、三人、百人へと広がる。
この踊躍歓喜の連動が、諸法実相抄に仰せの「地涌の義」に通ずるのだ。
地方を回るなかでも書いた。自宅に戻ってからも書いた。ひたすら寸暇を惜しんで、筆を執り続けた。傍らには、妻が手伝ってくれていた。そうやって、あの時代の大躍進の勢いをつくっていったのだ。
「友に勇気の励ましを!同志を仏の如く大切に!」−この私の心を、二十一世紀の広布のリーダーたちも、深く受け継いでもらいたいここにこそ、躍進勝利への秘伝があるからだ。

◎雪です。細心の注意をして通勤・通学を! バイクの人は特に。

2011年2月14日月曜日

2011.02.14 わが友に贈る

新聞休刊日

四条金吾殿女房御返事 P1134
此の世の中の男女僧尼は嫌うべからず法華経を持たせ給う人は一切衆生のしうとこそ仏は御らん候らめ、梵王帝釈はあをがせ給うらめとうれしさ申すばかりなし

◇希望の明日へ
御本尊に向かう信心の姿勢が、そのまま御本尊に映り、結果として、生活に映し出される。信心の心が強く、清らかであれば、御本尊の鏡に映し出されて、その心のままに、諸天は動き、人生は幸福になっていくのである。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
二年後(昭和四十二年)の九月一日、学会本部が拡充され、創価文化会館が完成した。この前月、班長・班担当員の皆様は、勇んで弘教の先陣を切り、全国で"班一世帯"の折伏を成し遂げ、新時代の開幕を荘厳してくださった。
法華経の法師品には、『若し是の善男子・善女人は、我が減度の後、能く癖かに一人の為めにも、法華経の乃至一旬を説かば、当に知るべし、是の人は則ち姐来の使にして、如来に遣わされて、如来の事を行ず』(創価学会版法華経P三五七)と説かれている。
この一節を適し、日蓮大聖人は『法華経を一字一句も唱え文人にも語り申さんものは教主釈尊の御使なり』(P二二一)と仰せである。
わが同志が、勇気を出して、一人の友に語る。誠実に、一対一で対話する。それが、どれほど偉大なことか。どれほど尊いことか。
「冥の照覧」は絶対に間違いないと借じつつ、私は私の立場で、何としても同志を励ましたいと思った。
その共戦の証として、班長・班担当員の皆様の名前を、私が「色紙」に書いて贈ろうと決意し、全国から名前を寄せていただいたのである。いずこの地であれ、師弟は不二だ。いつも共に戦っているからだ。

2011年2月13日日曜日

2011.02.13 わが友に贈る

朗々たる祈り!
明快なる対話!
温かな励まし!
我らは「声」で勝つ。
「声仏事を為す」

南条兵衛七郎殿御書 P1494
たとへば朝につかふる人の十年二十年の奉公あれども君の敵をしりながら奏もせず私にもあだまずば奉公皆うせて還つてとがに行はれんが如し

◇今週のことば
大聖人御生誕の月。
心弾ませ座談会へ!
歓喜の題目の渦を
地湧の人材の波を
わが地区は勝ち進む!
2011年02月13日

◇希望の明日へ
信心の要諦は何か。未来を見つめて、真っすぐに進むことである。過去にとらわれて、後悔や反省ばかりしているのは、無価値である。後ろを振り返ってばかりいては、前に進めないからだ。信心は、現当二世のためである。現在と未来のために、"今の信心"の一念こそが大切である。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
◇勝ち戦の大功労者

立派な甲常を身に纏いながら、いざという時に退いて、敵の一陣さえ倒せない臆病者もいる。
反対に、甲帝など纏わずとも、恐れなく突進して、敵の大陣を打ち破る勇者がいる。
どちらが勝るか。いうまでもなく勝負は明らかだ。
これは、御書に引かれた誓喩の一つである。
私には、来る日も来る日も、ありのままの人間性の力で、広宣流布の法戦に挑みゆく第一線の同志の勇姿が胸に迫ってならない。
破邪顕正の勝ち戦の最大の功労者は、この方々なのである。
会長に就任して五年となる昭和四十年、私は全国の班長・班担当員の皆様との記念撮影をスタートさせ、各地を訪問するたびに一緒にカメラに納まった。
今の「ブロック長」「白ゆり長」、あるいは「地区部長」「地区婦人部長」の皆様方に当たるだろうか。
誰が見ていなくとも、広布のため、地域のため、友の幸福のために、一番汗を流して奮闘してくださっている方々である。私は感謝と励ましを伝える思いで、全国を駆け回った。

2011年2月12日土曜日

2011.02.12 わが友に贈る

堅塁・大中部よ
正義と誓願の
「この道」を
勇猛果敢に進め!
生涯青春で挑め!

佐渡御書 P960
日蓮を信ずるやうなりし者どもが日蓮がかくなれば疑ををこして法華経をすつるのみならずかへりて日蓮を教訓して我賢しと思はん僻人等が念仏者よりも久く阿鼻地獄にあらん事不便とも申す計りなし

◇希望の明日へ
大事なのは信心である。自分だけでなく、何十人、何百人、何千人もの人を幸福にするのだ、功徳を受けさせるのだ、人材に育てるのだという一念で、題目を唱え、行動することである。それだけの、信力、行力があれば、その分、偉大なる仏力、法力が、わが身に顕れないはずはない。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
ノルウェー出身の「平和の文化の母」エリース・ボーレディンブ博士と私は共に対談集を発刊した。
今回の「SGIの日」を記念して、女子部国際部の最優秀の友が作成してくれた蔵言集の中に、忘れ得ぬ博士の言葉が光っていた。
「過去の偉大で人間性あふれるリーダーたちは、皆、いつも歩いてやってきた。王座や席上におさまるのではなく、同じ目の高さに立って対話を行ってきた」
この博士が自ら出席して「平和の文化」の最先端と讃えておられたのが、創価の座談会である。
互いの顔を平等に見つめ、互いの話を誠実に聞きながら、足元の地域から、よりよき社会の建設へ力を合わせていく。このたゆみない草の根の対話の積み重ねこそ、民衆の幸福勝利の原動力であろう。
「常に民と共にあれ。いかなる場所でも民に続け。王や貴族が何だというのだ。それよりも誠実な人びとを仲間にせよ!」
これも、女子部国際部のメンバーが翻訳して届けてくれた、ウズベキスタンの著名な詩人のジリショド・バルノの言葉である。
わが創価大学に立像がある大詩人ナワイーを学び、そのヒューマニズムを受け継いだ十九世紀の女性だ。
深い共感を禁じ得ない至言である。

2011年2月11日金曜日

2011.02.11 わが友に贈る

雪道や凍結路に注意!
配達員はじめ全同志の
絶対無事故を祈る!
急がず 焦らず
余裕をもって行動を!

佐渡御書 P961
日蓮御房は師匠にておはせども余にこはし我等はやはらかに法華経を弘むべしと云んは螢火が日月をわらひ蟻塚が華山を下し井江が河海をあなづり烏鵲が鸞鳳をわらふなるべしわらふなるべし

◇希望の明日へ
信心とは、開いていえば「信・行・学」となる。日亨上人は、信・行・学の関係について、こう教えられている。その要点は、"信心が大将であって、修行は大将を助ける第一の兵卒、教学は第二の兵卒"というところにある。

▽戸田先生の生誕111周年。名誉会長の大闘争が師を宣揚し、仏法は192カ国に

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
◆「辛抱強くあれ」

日本中、世界中のいずこにあっても、広宣流布の拡大は、血の滲むような、わが友の忍耐と執念によって勝ち取られてきた。思えば、ノルウェーの大彫刻家ピーゲランが、先達のロダンから学び、受け継いだ心情も抱強くあれ」ということであった。
かつて(一九六四年十月)、私がノルウェーを訪問した折、草創の同志と、彼の力作群が飾られたオスロ市内のフログネル公園を視察したことが思い出される。
このピーゲランの信念は、さらに「唯々強い意志、聡明で決意深いこと」「唯々努力すること」「驕ることなくひたすらその道に尽くすこと」であった。
学会精神と深く通ずる。
油断なく、手を抜かず、愚直なまでに全力を尽くし抜いていく以外にない。そこにこそ、眼前の勝敗を超えて、深い永続的な勝利の基盤が築かれゆくのだ。
戸田先生は言われた。
「戦いの勝利の原理は『勇気』と『忍耐』と『智慧』である」と。

2011年2月10日木曜日

2011.02.10 わが友に贈る

一家も職場も地域も
「壮年」の覇気が
発展と勝利の力だ!
王者の風格で
今こそ打って出よ!

椎地四郎殿御書 P1448
此の経を一文一句なりとも聴聞して神(たましい)にそめん人は生死の大海を渡るべき船なるべし

◇希望の明日へ
大聖人が「叶ひ叶はぬは御信心により候べし」(P1262)−−あなたの願いが叶うか叶わないかは、御信心による−−と仰せのように、願いが叶うかどうかは、どこまでも自分自身の信心による。大いなる希望と、具体的な目標をもった、強い祈りを貫くことである。祈りの通り、行動することである。信心は自分のためである。行動は自分のためである。法のため、友のため、社会のために動くことが、体で経を読んでいる姿であり、全部、自分自身の大功徳となっていく。

(1)青年を尊重せよ
(2)青年を抜擢せよ
(3)青年から学べ
−これ人材躍進の要諦

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
今、世界の同志も、「二月闘争」の精神を源流として、広宣流布の拡大を勇み進めている。ブラジル、アルゼンチン、ペルー、ポリビアなど南米の友が、最前線のブロックに焦点を当てて、歓喜の連帯を広げている様子も嬉しい限りだ。
つい先日、懐かしい北欧ノルウェーの婦人部のリーダーからも、意気軒昂の報告をいただいた。
昨年の御本尊授与は過去最高だったという喜びに続き、「本年は倍以上の結果を出そうと皆で話し合っております」との力強い決意が綴られていた。
私と妻は厳寒の中、活躍される友の苦労を偲びつつ、即座に伝言を送った。
「メンバーの方々がたくさんの功徳を受けられますよう、またメンバーが少しでも多くなりますよう、題目を送っております」と。

2011年2月9日水曜日

2011.02.09 わが友に贈る

大九州が立てば
全国が奮い立つ!
先駆とは勇気なり。
試練の嵐を超えて
師弟勝利の春を呼べ!

法蓮抄 P1041
仏は二百五十戒を持ち三千の威儀をととのへ給いしかば諸の天人これを渇仰し四衆これを恭敬す、提婆達多を人たとまざりしかばいかにしてか世間の名誉仏にすぎんとはげみしほどに

◇希望の明日へ
信心は万人の"幸福の秘術"である。本当に信心の"心"を鍛えれば、三世永遠の勝利者となる。強盛な信心があれば、「随縁真如の智」を発揮し、すべての変化を"勝利の方向へ""希望の方向へ"生かしきっていける。法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし』(P1492)−−法華経を信じる人は、幸いを万里の外から集めるであろう−−との功徳の実証を必ず示していけるのである。

▽命を打ち込んで、御本尊に祈り抜け−恩師。宿命乗り越えて偉大な人生を

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
◆永遠の前進の軌道

もしも、この「二月闘争」の目覚ましい勝利が、その時だけで終わっていれば、本当の意味で「壁を破った」とは言えなかった。
しかし、蒲田支部は、その後も二百世帯を突破し続けた。「三月闘争」も勝った。「四月闘争」も勝った。
そして、戸田先生の会長就任一周年の五月には、大歓喜の勢いで初めて三百世帯に到達し、十一月には、二月から倍増となる四百世帯を突破したのである。
この蒲田の大躍進に負けじと他の支部も次々に壁を破った。神奈川を地盤にした鶴見支部もやがて月間三百世帯へ躍進し、さらにほとんどの支部も悠々と百世帯、百五十世帯を超えるようになっていった。そこには、東北の仙台支部と関西の大阪支部も、新たな力として隆々と台頭してきたのである。
なお、勢いに乗り遅れた文京支部が、支部長代理となった私と共に、「前進!」を合言葉に、最強の組織へと一変したのは、この翌年のことであった。
ともあれ、青年の私は、「二月闘争」を起点として、全学会の前進・勝利の方程式を作った。
表面的な方法論ではない。学会は「一人立つ信心」そして「師弟共戦の信心」で勝つ、という永遠の軌道を固めたのである。

2011年2月8日火曜日

2011.02.08 わが友に贈る

体調を崩している
人はいないか。
仕事や家庭は大丈夫か。
一人一人に配慮できる
賢明な指導者たれ!

妙法曼陀羅供養事 P1306
されば此の良薬を持たん女人等をば此の四人の大菩薩前後左右に立そひて此の女人たたせ給へば此の大菩薩も立たせ給ふ乃至此の女人道を行く時は此の菩薩も道を行き給ふ

◇希望の明日へ
仏法は道理である。学会員は、法のため、人のため、広宣流布のために、日々、懸命に行学に励んでいる。その真心の信心が、しんしんと降り積もる雪のように、わが身の善根とならないはずはない。信心強き人は、最後は必ず勝つ。必ず栄えていくのである。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
◆人材よ躍り立て!

新しき友よ来れ!
新しき人材よ躍り立て!
自分が緑した一人また一人が、必ずや戸田門下となり、喜び勇んで妙法流布という聖業に加わることを祈り封じながら−−。
そこから、当時、百近くあったすべての組に、澎湃と人材が涌出していった。
やがて、二月を戦い切ったた時、わが蒲田支部は、一支部で月間「二百一世帯」という未魯有の折伏を連成したのである。
学会の歴史において、これこそ、青年が大先頭に躍り出て、壮年・婦人と一体で戦い、実質的に広布拡大を牽引した初陣であったといってよい。
そして今再び、創立百周年へ向かって、本門の青年学会の初陣が始まった。
皆で青年を励まし、皆が青年の心で、新たな一歩前進に挑みたい。
昨秋、お会いしたマサチューセッツ大学ボストン校のモトリー学長は、ご自分のことを快活に「ヤング・マン−−青年」と呼んでおられる。それはなぜか。
「いつまでも、困難の大きさを考える前に挑戦するエネルギー、つまり青年のエネルギーを持ち続けたいからです」と。

2011年2月7日月曜日

2011.02.07 わが友に贈る

異体同心ならば
広布の勢いは倍加!
わが地区の同志と
「水魚の思を成して」
和楽と勝利に前進を!

三三蔵祈雨事 P1468
夫れ木をうえ候には大風吹き候へどもつよきすけをかひぬればたうれず、本より生いて候木なれども根の弱きはたうれぬ、甲斐無き者なれどもたすくる者強ければたうれず、すこし健の者も独なれば悪しきみちにはたうれぬ

◇今週のことば
祈りから
すべては始まる。
法華経に勝る兵法なし。
朗々たる題目で
勝利の威光勢力を!
2011年02月07日

◇希望の明日へ
"妙法の種"を蒔けば、必ず"妙法の芽"が出、"妙法の花"が咲く。一生また三世という長い目で見れば、"信心の祈り"は、必ず叶う。信心の"真剣の一念"は、必ず"明らかな結果"となって表れる。だからこそ「信心がいっさいの根本」なのである。

▽信心の大情熱が爆発的な勝利を呼ぶ−恩師。青年は勇敢に正義を叫ぶ進め

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
◆先陣切って現場へ

昭和二十七年(一九五二年)の一月のことである。
満を持して、この時を待っていたように、戸田先生が宣言された。
「いよいよ大作を出すか」
先生の直々のお話で、私は蒲田支部の支部幹事の任命を受けた。
わが師が会長就任式で「七十五万世帯の弘教」を誓願されてから約九カ月が経つものの、折伏は遅々として進まず、大きい支部でも、月に百世帯の拡大がやっとの有り様であった。
"このままでは何万年もかかってしまう"と、先生の嘆きは深かった。沈滞した闇を破る、広宣流布の夜明けの光を、先生は二十四歳の青年に託されたのだ。
青年は青年らしく、師弟共戦の旗を掲げ、勇猛果敢に、誠実一路で、先陣を切っていく行動以外にない。
二月、私は、当時の組織の最前線である、小単位の「組」に突入した。それは、一軒また一軒と歩いて励ますことであり、一人また一人に会って語り合うことであった。大勢を集めて演説する必要などない。自分自身が一人のもとへ飛び込めばよい。そこが現場だ。
私は東奔西走、自ら折伏し、皆の応援に入った。親身に悩みを聞き、個人指導を重ねた。大田区内はもちろん、多摩川を渡って、川崎にも通った。
入会の新しい人や活動に馴染めぬ人もいた。しかし、誰もが偉大な使命を帯びた地滴の菩薩だと、信心の素晴らしさを訴え、「まず祈ろう、生き生きと体験を語ろう」と激励していった。

2011年2月6日日曜日

2011.02.06 わが友に贈る

さあ人間の中へ!
友の心に響く
大誠実の対話を!
勇気凛々と
仏縁を広げよう!

四条金吾殿御返事 P1168
又我が此の一門の中にも申しとをらせ給はざらん人人はかへりて失あるべし

◇希望の明日へ
世界のいずこの場所であれ、学会員の題目は、即座に大御本尊に通じていく。形式や権威ではない。強く、純真な信心の一念が、そのまま大御本尊に納まり、偉大なる功徳と福運がわが身に備わるのである。大切なのは信心であり、広宣流布への「一念」である。御書を色読(身をもって読む)していく行動である。

▽未来部の日。励ました分だけ自他の生命は輝く。各部一体で希望月間飾れ

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
障魔に負けるな!

御本仏・日蓮大聖人は、喝破なされた。
法華経を持つ者は必ず成仏し候、故に第六天の魔王と申す三界の主此の経を持つ人をば強に嫉み候なり」(P九二五)
人の幸福を嫉み、人びとの和楽を嫉み、正義の前進を嫉み、妨げようとする。
これが魔の本性だ。正しければ正しいほど、偉大であれば偉大であるほど、魔性の嫉妬の標的とされる。
この魔の働きに負ければ、皆が不幸に引きずられるだけだ。「一生成仏」も「広宣流布」もできない。
大聖人は、職烈な攻防戦のなかで、若き南条時光に不退の魂を打ち込まれた。
殿もせめをとされさせ給うならば・するが(駿河)にせうせう信ずるやうなる者も・又信ぜんと・おも(思)ふらん人人も皆法華経をすつべし」(P一五三九)
いかに障魔の嵐が吹き荒れようとも、正義の青年が勇んで勝利の旗を打ち立てるならば、大切な同志を厳然と守ることができる。未来の希望の道を、洋々と開くことができるのだ。

◎F後援会回り、御苦労様ですm(__)m、「祈り」と「行動」と「団結」で大勝利に突き進んでいきましょう!

2011年2月5日土曜日

2011.02.05 わが友に贈る

受験に挑む友に
温かな励ましを!
家族にも真心の配慮を!
諦めない人に必ずや
使命の道は開かれる!

富木殿御書 P969
夫れ賢人は安きに居て危きを歎き佞人は危きに居て安きを歎く

◇希望の明日へ
どんなに正しい御本尊といっても、正しい"無二の信心"がなければ功徳はない。正法ではない。そのことは、他宗日蓮宗の姿を見れば明らかである。その堂字伽藍には、大聖人の御真筆の御本尊さえ、ある。しかし正しき信心がないゆえに邪流となってしまっている。"法"とともに大切なのは"人"である。なかんずく一宗の中心になる人の信心が狂ってしまえば、そこには正流はない。指導者が悪人であれば、だれも法を信じない。

▽偉大な人とは青年時代の信念と情熱を失わぬ人ー恩師。歴戦の勇者よ走れ
▽「竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るるが如し」幹部率先で破竹の進撃だ

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法勝負」の師弟の絆
晴ればれと
 勝利の人生
  脈りゆけ

御書に曰く
夫れ仏法と申すは勝負をさきとし、王法と申すは賞罰を本とせり、故に仏をば世雄と号し王をば自在となづけたり」(P二六五)
仏法は、あくまでも「勝負」だ。仏とは「世雄」、すなわち堂々と社会で勝利しゆく英雄である。
君よ、あなたよ!
この御聖訓を、さらに深く命に刻んで生涯を送れ!

私は、戸田先生の不二の弟子として、「悪口罵言」「猶多怨嫉」のありとあらゆる中傷批判を受けながら、大盤石なる創価学会に仕上げた。
いまだかつてない、無上光栄の民衆勝利の絆と絆を創り上げてきた。

これこそ、「仏法勝負」の前進の姿だ。
仏法者は断じて勝たねばならない。広宣流布のために、「不惜身命」と仰せの細く、わが身を惜しまず、断固と勝ち抜くのだ。
永遠の生命から観れば、前世も生まれ合うたびに、我らは法のために戦い勝って、幾万もの福徳と強大な自身の栄えある殿堂を築き上げてきたのだ。
そして今世もまた、一年ごとに堅固に強力に、わが身の荘厳なる勝利、勝利へと、共々に輝きわたっていくのだ。

2011年2月4日金曜日

2011.02.04 わが友に贈る

支部長・支部婦人部長の
奮闘に心から感謝!
生き生きと友のもとへ
飛び込んでいけ!
広布勝利の要たれ!

光日上人御返事 P934
松栄れば柏悦ぶ芝かるれば蘭なく情無き草木すら友の喜び友の歎き一つなり

◇希望の明日へ
鏡はくもったり、よごれていては映らない。磨かねばならない。自己の生命の"鏡"を磨く作業は御本尊への信行の題目である。どこまでも自身の鏡を磨き、胸中の御本尊を力強く涌現するために大聖人は御本尊を建立されたのである。「観心の本尊」と大聖人は仰せである。"観心"すなわち己心の仏界を観じ、覚知するための御本尊である。此の御本尊も只信心の二字にをさまれり』(P1244)と大聖人は断言している。信心があれば、そこに御本尊が顕現される。信心なくば、どんなに御本尊を持っていても功徳はない。

▽外交の極意は誠心誠意にあるー勝海舟。学会は皆が全権大使。信頼広げよ
▽きょう立春。厳しき冬を越えて生命は芽吹く。我らも勝利の春へ前進!

★質問:御書の「煩悩即菩提」「生死即涅槃」とは、どのようなことでしょうか。

これは日蓮正宗(昭和30年当時)の根本的な、重大問題であります。頭で思索してもつかめぬし、私自身もわからない、しかし一応、理のうえから述べます。
凡夫の生活は煩悩だけであり、煩悩のみにあらずと考えるのは空想、観念であります。聖人や君子のごとくありたいと願っても、実際問題として不可能であります。うそをつかぬという者こそ大うそつきです。
自分の煩悩に生きながら、煩悩のままに、安心しきった幸福境涯をつかむ生活を「煩悩即菩提」「生死即涅槃」というのです。
漁師が漁をする姿は煩悩だけの世界であり、釣師が釣のなかに楽しみを感じている姿は、煩悩即菩提であります。
煩悩がなかったならば悟りはないのです。かりに、お腹がへって食べたいという心は、煩悩です。食べて満足する、満足することが菩提です。幸福なのです。人生に悩みというものがなかったら、人生ではないのです。その悩みが悩みでなくなってくるところが菩提です。
なにも菩提だ、悟りだといってたいして変わったものではないのです。煩悩があればこそ満足があるので、満足があるからこそ幸せを感ずるのであって、毎日朝起きて、からだの具合がよくて、食べるご飯がおいしくて、毎日自分のすることがうれしくて、これで困らない生活ができる、この生活が菩提です。
変わったものではないのです。煩悩即菩提というと、とても変わった人間になるというような、考え違いをしないほうがよい。

2011年2月3日木曜日

2011.02.03 わが友に贈る

リーダーは
自ら祈り動いた
体験を語れ!
幹部率先の行動から
勇気と歓喜が広がる!

上野殿御返事 P1561
とにかくに死は一定なり、其の時のなげきはたうじのごとし、をなじくはかりにも法華経のゆへに命をすてよ、つゆを大海にあつらへちりを大地にうづむとをもへ

◇希望の明日へ
教学を学び、正邪の基準を知った教学部貝は、"正"を訴え、"邪"を破ってこそ、学んだ価値がある。教学を武器に戦ってこそ、「学」が「成仏」への推進力となる。

▽全国でブロック長・白ゆり長が大活躍!皆様ありて地域広布は盤石。福徳燦たれ
▽うんと苦労してこそ、人間は偉大になれる−恩師。君よ三代の闘魂を継げ!

☆新・人間革命 厳護 46
「菩薩の本領は、『誓願』ということにあります。そして、地涌の菩薩の誓願とは、『法華弘通』にあります。ゆえに、心から周囲の人びとを幸せにしきっていく、広布流布への『誓願』の唱題が大切です。厳しく言えば、『誓願』なき唱題は、地涌の菩薩の唱題ではないのであります」
「誓願」には魔、魔に勝ちゆく、仏の生命のほとばしりがある。
伸一は、全同志が、一人も漏れなく、大功徳に浴してほしかった。病苦、経済苦など、すべてを乗り越えて、幸せになってほしかった。そのための祈りの要諦こそ、「広布流布への誓願」なのである。
皆、それぞれに、さまざまな問題や苦悩をかかえていよう。その解決のためには、"広布流布のため"との一念が大事になるのだ。
たとえば、病に苦しんでいるならば、"この病を克服し、仏法の正しさを必ず証明します。広布流布に、自在に動き回るために、どうか大生命力をください"との誓願の心が、克服の大きな力となるのだ。
題目を唱えれば、もちろん功徳はある。しかし、"病気を治したい"という祈りが、深き使命感と一致していく時、自身の根本的な生命の変革、境涯革命、宿命の転換への力強い回転が始まる。
広布流布を誓願し、唱題に励む時、自身の胸中に地涌の菩薩の大生命が涌現し、日蓮大聖人の御命が脈動して、己心の仏界が開かれるのである。そこに、境涯革命があり、宿命の劇的な転換も可能になるのだ。
また、弘教など、広布流布のための挑戦課題を成就せんと悩み、唱題すること自体、既に地涌の菩薩の生命である。ゆえに、その実践のなかで、個々人のさまざまな苦悩も、乗り越え、解決していくことができるのだ。
地涌の大生命という赫々たる太陽が昇れば、苦悩の闇は消え去り、幸福への確たる道を、雄々しく歩み抜いていくことができる。

2011年2月2日水曜日

2011.02.02 わが友に贈る

歴史を創るのは
大情熱の一人だ!
今こそ立ち上がれ!
本門の青年学会の
初陣を勝ち飾れ!

四条金吾殿御書 P1112
定めて釈迦多宝仏十方の諸仏の御宝前にましまさん、是こそ四条金吾殿の母よ母よと同心に頭をなで悦びほめ給うらめ、あはれいみじき子を我はもちたりと釈迦仏とかたらせ給うらん

◇希望の明日へ
信心の"心"が強ければ、じつは未来は自由自在である。功徳も無限に、あふれ出てくる。生々世々にわたって、生き生きと、光り輝く最高の人生を続けていける。この信心の不可思議の力を確信するかどうかである。確信すれば、一時の嵐など、むしろ、さわやかな涼風にすぎない。大宇宙と対話するような信仰の境涯から見れば、愚かな豆粒のごとき動きにすぎない。

▽信心とは急速に良く変わるための実践だ−恩師。「月月・日日に」祈り強く

2011年2月1日火曜日

2011.02.01 わが友に贈る

躍動の2月が開幕!
一日一日、前進だ。
一瞬一瞬、勇気だ。
共々に祈り合わせ
新時代の夜明けを!

四条金吾殿御返事 P1169
殿の御事をばひまなく法華経釈迦仏日天に申すなり其の故は法華経の命を継ぐ人なればと思うなり

◇希望の明日へ
信心は権利である。人間には、幸福になる権利がある。楽しく、朗らかに、充実して生きていく権利がある。本来、その権利を、勇んで最大に発揮しているのが信仰者である。全部、自分自身の幸福のためである。

▽さあ伝統の2月!師弟の魂が限界突破の原動力。目の覚めるような闘争を
▽私の最大の楽しみは若者を育てていく事ー恩師。後輩を自分以上の人材に