会えなくても
集えなくても
心と心は通い合える。
創意工夫を重ねて
連帯の強化を今こそ!
顕仏未来記 P507
『此の時に当つて諸天善神其の国を捨離し但邪天邪鬼等有つて王臣比丘比丘尼等の身心に入住し法華経の行者を罵詈毀辱せしむべき時なり』
【通解】
(国土に謗法の者が充満している末法の)この時に当たって、諸天善神は、その国を捨てて離れ、ただ邪天・邪鬼等がいて、王臣(権力者)・比丘・比丘尼等の身と心の中に入り住んで、これらの人々に法華経の行者に対して悪口を言わせ、誹謗させ、辱めるようにさせる。そういう時である。
名字の言 講談師、六代目、神田ハクザン氏が新人の頃 2020年4月28日
本年2月、講談の真打ち昇進と同時に、44年ぶりの大名跡を襲名した六代目神田伯山氏。24歳で入門して13年目の快挙となった▼落語は一門によって覚える噺が違うが、講談はほとんどが最初に「三方ケ原軍記」を習うという。「頃は元亀三年壬申歳……」で始まるこの演目は、武田信玄と徳川家康・織田信長勢との戦いを描いた軍記物だ▼冒頭から先鋒の部隊を描写する「五色備え」までの15分間は、一句忘れても次につながらない。氏も実際、500人の聴衆を前に絶句したことが。苦い経験を教訓に、稽古に励んだと振り返る。そして、どんな名人が"三方ケ原"をやろうと「若くてキャリアもない人間が一生懸命に未来の名人を目指してやっているという美しさには勝てない」と(『講談入門』河出書房新社)▼人の心を動かすのは、技術の巧拙以上に真剣さ——万般に通じる事実だろう。新年度が始まって1カ月。例年なら新社会人が未熟ながらも、ひたむきに仕事と向き合う姿が、職場に新しい風を起こしている頃だ▼多くの企業・団体がいつもと異なる新年度を送る中、新社会人の不安や戸惑いもまた計り知れないだろう。だが、彼らの真剣さと発想力こそ新しい社会を開く力。未来を担う大切な一人一人に、皆で温かな励ましを送ろう。(巍)
寸鉄 2020年4月28日
立宗の日。立正安国の魂は世界の同志に厳然と。四表の静謐への祈り深く
石川・富山の日。誓願の友の絆は試練の時に輝く。励まし進む一歩が歴史に
「只法華経の事のみさはくらせ給うべし」御書。信心根本の人が最後に勝つ
公園でのにぎわいが新たなリスクと。人との距離2メートル保ち感染防止
消毒液の設置場所、火気の近くは厳禁。引火の恐れあり。台所等は要注意
☆心に御書を 第37回 地涌の誓願に断じて生き抜け
〈御文〉
『今度・強盛の菩提心を・をこして退転せじと願じぬ。既に二十余年が間・此の法門を申すに日日・月月・年年に難かさなる、少少の難は・かずしらず大事の難・四度なり』(開目抄、200ページ)
〈通解〉
このたびこそ、仏の覚りを得ようとの強盛な求道心を起こして、決して退転しない、との誓願を立てたのである。(立宗宣言以来)すでに20年余りの間、この法華経の法門を申してきたが、日々、月々、年々に難が重なっている。少々の難は数知らず、大きな難が4度あった。
〈池田先生が贈る指針〉
日蓮大聖人が唱え始められた題目は、一切衆生を成仏へ導く大良薬である。立宗以来、命に及ぶ大難の連続も耐え忍ばれ、末法万年までの大道を開いてくださった。
地涌の誓願に立つ我らには、全てを勝ち越える御本仏の大生命が湧き上がる。人類の仏性を呼び出す妙法の題目を響かせ、世界の友と立正安国へ不退転の挑戦を!
☆第3代会長就任60周年記念「師弟凱歌の記憶」 第1回「戸田大学の薫陶」
来る「5月3日」、池田先生の第3代会長就任60周年を迎える。世界広布を開いた"凱歌の記憶"を、資料を通してたどる。
師弟の出会いから約2年半。
経済がどん底に落ち込み、戸田先生の事業は最大の難局を迎えていた。1950年(昭和25年)の年頭、師は一人頼る弟子に言った。「君には、本当にすまないが、夜学は断念してもらえないか」
池田先生は、前年秋から夜学を休んで師子奮迅の日々を送り、師の会社を支えていた。同僚は次々と去っていく。「はい。先生のおっしゃる通りにいたします」
まもなく、戸田先生の自宅で毎週日曜、御書や古今東西の小説を教材にした講義が始まった。やがてそれが政治、経済、歴史、漢文、化学と、万般にわたる個人教授、すなわち"戸田大学"になっていく。後に、会社の始業前に時間と場所を移し、数年間続いた。
池田先生は緊張感に満ちた一対一のやりとりを振り返っている。
——ある日の漢文の時間。
戸田先生が問うた。「『誠心を開き、公道を布く』という名句がある。その意味を言いたまえ」
池田先生は、記憶をたどり、言葉を振り絞る。「誠意をば人びとに表現し、そして公明正大な道を広く行き渡らせることである」
「だいたい、いいだろう」。恩師は笑顔を見せ、さらにたたみかけた。「出典は、どこだ?」
「確か、『三国志』だったかと思います」
戸田先生は黙って横を向いて、少しだけ頷いた——。
峻厳な真剣勝負の授業であった。メモを取ることも許されなかった。「いかなる大学者、大指導者とも、いかなる問題であれ、自由自在に論じられる力を鍛えておくからな」。この恩師の心を池田先生は、全身で受け止めた。
「私は戸田先生から、訓練を受けきった……その薫陶を受けたことが、私の青春の誉れであり、幸福である」。不二の師弟の歴史は、校舎なき"戸田大学"から始まったのである。
☆原田会長、永石婦人部長が出席 全国方面長会議
全国方面長会議が27日午後、原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長らが出席し、全国の方面長・方面婦人部長らとテレビ中継で結んで、東京・信濃町の学会本部別館で行われた。
席上、会長は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い全国に緊急事態宣言が発令され、いまだ収束が見通せない現状を踏まえ、ゴールデンウイーク以降の活動について発表した。
�5月31日まで「会合の中止」「会館の閉館」「訪問による激励の自粛」を継続する。
�5月7日から31日までを「励まし月間」とし、同志、家族・親族、友人・知人に、電話や手紙、メール、SNS、オンラインなどで励ましを送る。
�小説『新・人間革命』を学ぶとともに、「大白蓮華」5月号や聖教新聞、SOKAnetを活用し、一段と研さんに取り組む。
永石婦人部長は、婦人部指導集『幸福の花束�』発刊に寄せられた喜びの声を紹介。師の限りない励ましに最大に感謝し、「共に乗り越える力」を人々に送りたいと訴えた。
西方男子部長は、青年部の「stayhome(ステイホーム)プロジェクト」、「うたつく」(歌をつくろう)プロジェクトへの反響を伝え、社会に貢献しゆく決意を述べた。
最後に会長は、池田先生の第3代会長就任60周年の「5・3」を迎えることに言及。
5月3日には全会員が各家庭で、死身弘法の60年に対する報恩感謝と、世界の安穏・幸福への祈りをささげたいと強調。世界が危機に直面する今こそ、創価の励ましを広げ、師弟の力を発揮する時であると呼び掛けた。