2020年4月5日日曜日

2020.04.05 わが友に贈る

信心錬磨の舞台は
一番身近な家庭にあり。
親子そろっての勤行や
広布について語らうなど
価値的に時間を作ろう!

曾谷殿御返事 P1056
『此法門を日蓮申す故に忠言耳に逆う道理なるが故に流罪せられ命にも及びしなり、然どもいまだこりず候』

【通解】
この法門を日蓮が申す故に、忠言は耳に逆うの道理であるから、流罪にされたり命にも及んだのである。しかしながら、いまだ、懲りてはいない。

名字の言 「毎日、とにかく忙しくて」。アメリカの婦人部員の挑戦 2020年4月5日
アメリカに住む婦人部員から、自宅の庭に咲いた梅の写真が届いた。電話をかけると、婦人の元気な声が。「冬には枝しかないのに、春には花をつける。何度見ても不思議です。木の中に生命力が満ちているんですね」▼新型コロナウイルスの影響で国家非常事態宣言が出されたアメリカ。そんな中、82歳の婦人は「自宅で過ごしていますが、毎日、とにかく忙しくて」と。アメリカ各地をはじめ東京、北海道など、電話で励ます相手は日に10人を超えることも。「まず時差を確認! 迷惑にならないようにね。もちろん自分も十分に睡眠を取って。仏法は道理ですから」▼約50年前、米軍勤務の夫と結婚し渡米。言語の壁や人種差別など、あらゆる困難を乗り越えてきた。粘り強く仏法を語り、実らせた弘教は390世帯余り。今年も2人の青年が、婦人の生き方に共鳴し、入会を決意した。どんな状況でも、自分らしく挑戦を重ねるのが信仰者だと、改めて教えられる▼池田先生は語った。「『苦悩』の因が『自分の中に』あるのと同じく、それをそのまま『幸福』へと転換しゆく力も『自分の中に』ある。これが仏界の力である」▼人間の生命には、困難に打ち勝つ偉大な力がある。今できることを実践しつつ、忍耐と勝利をたたえ合う時を待ちたい。(将)

寸鉄 2020年4月5日
会長の著作を読むと常に前向きになる—香港識者混迷の今こそ成長の糧と
つよきすけをかひぬれば・たうれず—御書。励ましは万の力。皆で支え合い
私が無症状感染者なら—こう考え動くことが拡大を防ぐ。これも利他の心
運動不足で高齢者の高血圧、血糖値の数値悪化と。室内でも体動かす習慣を
大麻摘発、20代以下が増加。軽い気持ちで人生は破滅。絶対に甘く見るな

☆心に御書を 第30回 職場に社会に清新な力を
〈御文〉
『夫れ仏法と申すは勝負をさきとし、王法と申すは賞罰を本とせり、故に仏をば世雄と号し王をば自在となづけたり』(四条金吾殿御返事、1165ページ)

〈通解〉
そもそも仏法というのは勝負を第一とし、王法というのは賞罰を根本としている。故に、仏を世雄と号し、王を自在と名づけるのである。

〈池田先生が贈る指針〉
仏とは「世雄」なり。社会で勝ちゆく勇者である。妙法を持った人材が使命の舞台で輝くことが広宣流布の実像だ。
現実は厳しい。逆境も苦闘もある。だからこそ、信心の生命力と智慧が光る。唱題根本の人は必ず勝利する。
新社会人も創価の負けじ魂で、たくましく前進だ。快活に誠実に、職場に社会に清新な力を!

☆ONE GOSHO この一節とともに! 困難を勝利への飛躍台に
◇四条金吾殿御返事(煩悩即菩提御書)
今回学ぶのは、日蓮大聖人が、苦境の真っただ中にいる門下に送られたお手紙の一節です。師と共に大難に直面していた弟子に、"法華経の旗を掲げよ!"と励ましを送られたお心に迫ります。

◇御文
『法華経の信心を・とをし給へ・火をきるに・やすみぬれば火をえず、強盛の大信力をいだして法華宗の四条金吾・四条金吾と鎌倉中の上下万人乃至日本国の一切衆生の口にうたはれ給へ
』(御書1117ページ)

◇通解
法華経の信心を貫き通しなさい。火を起こすのに、途中で休んでしまったなら火を得ることはできない。強盛の大信力を出して、法華宗の四条金吾、四条金吾と、鎌倉中の上下万人をはじめとして、日本国の一切衆生の口にうたわれていきなさい。

◇背景
「四条金吾殿御返事」は、日蓮大聖人が佐渡流罪中に、鎌倉の門下の中心者である四条金吾に送られたお手紙で、別名を「煩悩即菩提御書」という。御執筆の時期は、文永9年(1272年)5月と伝えられてきたが、翌文永10年(1273年)5月とも考えられる。
本抄の冒頭で「日蓮が諸難について御とぶらひ今に・はじめざる志ありがたく候」(御書1116ページ)と認められていることから、遠路はるばる佐渡まで大聖人を訪ねてきた金吾が鎌倉に帰った後、訪問のお礼の意を込めてつづられたと推察される。
本抄では、「南無妙法蓮華経」はわずか七字であっても、天台・伝教等の法門より一重立ち入った深い法門であり、あらゆる仏を成仏させた究極の法であり、一切衆生の仏性を開く根源の法であることを教えられている。

◇解説
本抄を送られた当時、日蓮大聖人とその門下は、まさに窮地といえる状況にあった。
文永8年(1271年)9月12日、大聖人は幕府権力からの弾圧である「竜の口の法難」に遭われ、その後、死罪に匹敵するような佐渡への流刑(佐渡流罪)に処された。
行き着いた佐渡・塚原の地で、大聖人に与えられた住居は荒れ果てた三昧堂(葬送用の堂)。厳寒にさらされ、衣類・食料の欠乏など、厳しい環境下に置かれた。「竜の口の法難」と「佐渡流罪」は、命にも及ぶ最大の迫害であった。
さらに弾圧は門下にも及び、追放や所領没収などの処分を受けた弟子たちの多くが、仏法に疑いを起こして退転していく。
日本社会も混沌としていた。同5年(1268年)、蒙古(当時のモンゴル帝国)への服属を求める国書が幕府に届く。同9年(1272年)には、北条一門の内乱が起こり、鎌倉と京都で戦闘が行われる(二月騒動)など、国中で不安と緊張が増していた。
その中で、不退転の信心を貫いたのが四条金吾だった。竜の口の法難では、自身の命を顧みず、刑場に向かう大聖人にお供し、その後も大聖人の流罪地・佐渡を訪ねるなど、師を徹して支え、守り抜いたのである。
弟子たちが置かれた状況を踏まえ、大聖人は拝読御文で、「法華経の信心を・とをし給へ」と仰せになっている。何があっても、御本尊への信と祈りを貫き通す、「持続の信心」の大切さを示されたのである。"摩擦熱で火を起こすためには、休みなく作業しなければならない"という例を挙げ、信心もまた、途上で手を抜くことなく、地道に実践を貫くことが大切であると述べられている。
さらに、「強盛の大信力」を奮い起こして、弾圧が続く鎌倉で、そして国中で、「法華宗の四条金吾・四条金吾」と称賛される存在になりなさいと呼び掛けられている。
社会の厳しい現実から逃げるのではなく、戦い、勝つのだ!——信心根本に苦境を打開し、仏法の力を証明するよう、真心の励ましを送られた箇所である。
現代の私たちに当てはめれば、混迷する社会の荒海の中で、「創価学会の○○さん」として、周囲から信頼され、希望と安心を広げる人間に成長する生き方を教えられた、大切な指標である。
妙法を持ち、実践する人には必ず障魔が競い起こる。苦境の中でこそ強盛な信心を燃え上がらせ、創価の誇りに胸張り挑戦を続ける姿は、日蓮仏法が教える「勇気」「負けじ魂」の何よりの証明だ。その弟子の奮闘と幸福・勝利を、師匠は祈り、見守り続けている。
池田先生は小説『新・人間革命』の中で「常に困難はある。それを飛躍台に転じてこそ、勝利の栄冠は輝く。障害を前にした時、自分自身が試される」とつづっている。
就職や進学など、新出発を切る春4月。師弟直結の信心で、あらゆる苦難をバネにして人間革命の実証を示していきたい。

★原田会長を中心に全国方面長会議 今後の組織活動の方針を発表 2020年4月4日
全国方面長会議が3日午後、原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長ら各部の代表が出席し、全国の方面長・方面婦人部長らとテレビ中継で結んで、東京・信濃町の学会本部別館で行われた。
新型コロナウイルスの感染者数が全国的に増加を続け、特に都市部で急増している厳しい状況を踏まえ、学会本部として決定した今後の組織活動等の方針が、原田会長から次の通り発表された。

5月6日(水)まで継続 「会合を中止」「会館を閉館」「訪問による激励を自粛」
誓願勤行会の再開は下半期以降
6月の教学部任用試験(仏法入門)は延期

�これまで進めている「各地の会合は中止」「会館は閉館」「訪問による激励は自粛」を、ゴールデンウイークの5月6日(水)まで継続する。
�広宣流布大誓堂での誓願勤行会は、再開を本年下半期以降とする。
�6月に予定していた教学部任用試験(仏法入門)は延期する。

席上、会長は、池田先生の"何ものにも負けない世界市民の不屈のネットワークを、いやまして強めゆくことを願う"との指導に触れつつ、人類に立ちはだかる困難に対し、師と共に、希望と蘇生の哲学を持った世界の同志と共に、一段と強き祈りで立ち向かい、乗り越えたいと訴えた。