"自分さえ良ければ"との
利己主義を凌駕する
利他の精神を広げよう!
自他共の幸福を目指す
創価の哲学が輝く時だ!
四条金吾殿御書 P1111
『当世の僧を見るに人にかくして我一人ばかり供養をうくる人もあり是は狗犬の僧と涅槃経に見えたり、是は未来には牛頭と云う鬼となるべし』
【通解】
当世の僧侶をみると、人には隠して、自分一人ばかり供養を受ける人もある。この人は狗犬の僧であると涅槃経に説かれている。この者は未来世には牛頭という鬼となる。
名字の言 「危機の時代」における本紙の使命 2020年4月9日
政府の緊急事態宣言によって、新型コロナウイルス終息への戦いは新たな段階に入った。医療従事者をはじめ対策の最前線に立つ方々だけでなく、全ての人々が、自分を守り、家族を守り、社会を守る責任を自覚し、行動に移す時である▼その中で、新聞の果たす役割とは何か。速報性はSNSやテレビ等に比べるべくもないが、膨大な情報の中から必要かつ正確なものを整理して、分かりやすく伝えることであると考える▼加えて「人間の機関紙」を掲げる聖教新聞は、この危機と懸命に戦い、賢明に応戦する人々の声を伝えながら、勇気と希望の価値創造を続けたい。今後もテレビ電話等を活用した取材、在宅勤務を含むテレワークなど、感染防止対策を一層強化しつつ、「危機の時代」を生きるための糧として、識者の声、世界の同志からのリポート、体験、医療・生活情報などを提供していく▼東京・信濃町に世界聖教会館が落成して初めての創刊記念日(4月20日)を、間もなく迎える。池田先生による「聖教新聞 師弟凱歌の碑」は同会館の意義を「立正安国と世界広布の大言論城」と▼未曽有の人類的危機の今こそ私たちは、尊き配達員の「無冠の友」の皆さまと共に、世界の安穏と平和に貢献する使命を果たしていきたい。(芯)
寸鉄 2020年4月9日
祈りの姿勢は「渇して水をしたうがごとく」御書。一念を定め今日も勝つ!
青年部ステイホーム運動広がる。不要不急の外出自粛呼び掛け。連帯更に
近距離の会話避ける人は3割止まりと。全員が当事者。1〜2メートルの確保を
誰もが「無症状感染者」の可能性。自分も家族も友人も—命守る努力を皆で
春の新聞週間。無冠の友と愛読者に大感謝。希望と安心送る機関紙たらん
☆明日を照らす テーマ:本因妙の仏法 2020年3月24日
今回の「明日を照らす」は、「本因妙の仏法」がテーマ。本因妙とは、本因(仏になる根本の因=修行)が、妙(思議することができない境涯)であるとの意です。日蓮大聖人の仏法では、仏が覚って得た果報である「本果」よりも、仏が成道できた「本因」の法を表にします。よって、現実の結果に一喜一憂するのではなく、いかなる状況にあっても常に本因の根本法に立ち返り、未来へ開くことを重視するのです。"希望は自らつくり出せる"との哲理を学んでいきましょう。
◇撰時抄
『王地に生れたれば身をば随えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず』(御書287ページ)
心は何ものにも縛られない
【通解】王の権力が支配する地に生まれたのであるから、身は従えられているようであっても、心まで従えられているのではない。
◇
本抄は、建治元年(1275年)、身延で認められ、駿河国(現在の静岡県中央部)の西山由比(由井)氏に与えられたとされています。
死罪にも等しい佐渡流罪に処された日蓮大聖人は、一転して流罪から赦免。佐渡から鎌倉へ帰還された後、3度目の国主諫暁に挑まれます。この時、平左衛門尉に対して師子吼されたのが、この一節です。
たとえ、この身が従えられようとも、わが精神は断じて従えられることはない——命を賭して末法広宣流布に立ち上がられた大聖人の熱情は、いかなる権力をもってしても、押さえつけることはできませんでした。権力の横暴に、敢然と立ち向かわれた姿は、まさしく"精神界の王者"そのものであったと拝されます。
この御文は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が古今東西の英知の言葉を網羅して編さんした『語録 人間の権利』にも収録されました。精神の自由、信教の自由をうたった、この御文は、人類史に輝く"人権の名言"にほかならないのです。
不自由を感じ、嘆きたくなるような不遇に直面した時こそ、信心の真価が試されます。私たちの心は何ものにも縛られません。
故に、"どんな状況でも妙法を根本に生き抜く!"との、清新な決意に立ち返る挑戦が、困難を切り開く原動力になるのです。
◇乙御前御消息
『いよいよ強盛の御志あるべし、冰は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる』(御書1221ページ)
常に"いよいよの信心"で
【通解】いよいよ強盛な信心を、起こしていきなさい。氷は水からできるが、水よりも冷たい。青い色は、藍という草から生まれるが、重ねて染めれば、藍よりも色が鮮やかになる。
◇
本抄は建治元年(1275年)8月、日蓮大聖人が身延で著され、乙御前の母に送られたお手紙です。本抄御執筆の前年には蒙古の襲来があり、さらに御執筆の年の4月にも蒙古の使者が再び訪れるなど、世情は騒然としていました。
鎌倉の門下であった乙御前の母は、夫と離別し、幼い娘を育てていました。そうした中でも、大聖人を求め、流罪地・佐渡まで足を運ぶなど、純粋な信心を貫きました。その乙御前の母に、大聖人はあえて"いよいよ強盛な信心"を奮い起こしていくよう訴えられます。
氷は水からできますが、水よりも冷たくなります。植物の藍から採った染料で、布や糸を重ねて染めれば、もとの藍の色よりも、はるかに鮮やかな青色になります。
つまり、同じ法華経を持っていても、修行を重ねていくほど、利益がはっきりと現れることを譬えています。
池田先生は本抄を拝して、「"さあ、ここからだ"と祈りを深め、挑みゆく一念が壁を破る。本因妙の仏法である。新たな一日を、新たな勇気で、いよいよ強盛に前進していくのだ」と語っています。
信心の実践には、"ここまでやれば十分"といったゴールはありません。成長の軌道を進みゆく、「持続の信心」こそ、崩れざる幸福境涯を築くための要諦なのです。
★正しく知ろう 新型コロナ
◇咳や発熱——どうする?
咳や発熱などの症状は、新型コロナウイルスが原因ではないことも多いので(一般の風邪など)、症状が治まるまで自宅などで安静にしてください。心配なときは、かかりつけ医などに事前に電話で相談してから出向きましょう。
もしも症状が次の条件に当てはまる場合は、最寄りの保健所などに設置されている「帰国者・接触者相談センター」(原則24時間対応)に電話で問い合わせてください(直接、医療機関を受診することは避ける)。
�風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続く場合。
�強いだるさや息苦しさがある場合。
※高齢者をはじめ基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)がある人や透析を受けている人、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている人、妊娠中の人は、�の条件が2日程度続く場合にも相談。
◇ニュースから においや味
においや味を急に感じなくなったと訴える例も増えています。
しかし、それらの症状の原因は、必ずしも新型コロナウイルスだけではありません。
日本耳鼻咽喉科学会は、異常を感じても発熱や咳、息苦しさ、だるさがなければ不要不急の外出を2週間控えて様子を見て、それでも改善しないときは耳鼻咽喉科を受診するよう勧めています。