2020年4月2日木曜日

2020.04.02 わが友に贈る

地上から悲惨と
不幸をなくす——
これが創価の誓願だ。
皆で強盛なる祈りを!
諸天は必ず動く。

四条金吾殿御返事 P1183
『いかにわろくともわろきよし人にも又上へも申させ給うべからず候、よきところよきところと申し給はば又かさねて給はらせ給うべし』

【通解】
たとえどんなに悪い土地であっても、悪いということを、他人やまた主君に言ってはならない。良い所、良い所と言っていれば、また重ねて賜る事もあろう。

名字の言 お兄ちゃんから怖い話を聞いた妹がおばあちゃんに相談すると…… 2020年4月2日
未来に待ち構えているのは大変なことばかり。人が増え過ぎて食べ物が無くなったり、怖い病気がはやったり、戦争が起きたり……。大人のそんな話を、お兄ちゃんから聞いた妹は、心配でたまらなくなってしまった▼おばあちゃんに相談すると「だーいじょうぶよ!」と明るい声。未来がどうなるかは誰にも分からないし、大人の言うことは大抵当たらないもの。「みらいは たーくさん あるんだから!」との言葉に安心した女の子は、楽しい"未来"を想像し始めた▼毎日ウインナーが食べられたり、ロボットがどこへでも連れて行ってくれたり……(ヨシタケシンスケ『それしか ないわけ ないでしょう』白泉社)。年長者の達観と子どもの自由な発想は、世代を超えて私たちに大切なものを教えてくれている▼世界の状況は依然として予断を許さないが、こうした時こそ、想像の翼を大きく広げ、プラス思考で日々を心豊かに過ごす努力を惜しむまい。人類の歴史は試練との戦いの連続であり、それらを敢然と乗り越えてきた歩みそのものである。明けない夜など断じてない▼仏典に「心は工なる画師の如し」と。どんな境遇にあっても、心は名画家のように、一切を自在に描き出していける。希望の未来は、自分自身の一念から始まる。(仁)

寸鉄 2020年4月2日
在在諸仏土常与師倶生—御書。三代会長の激闘に連なり広布誓う「4・2」
第2総東京の日。後継の若き人材の大河は滔々。師弟の勝利桜よ咲き薫れ
肺炎防止へ若者の意識変革が鍵と。不要な外出控える等、皆で声掛け強く
「助成金がもらえる」など高齢者の不安につけ込む便乗詐欺が増加。警戒を
「国際子どもの本の日」。良書は伸びゆく"若芽"の最高の滋養。親子で挑戦

〈社説〉 2020・4・2 きょう戸田先生の祥月命日
「地涌の使命」に生きる喜び
「今日もまた なすなく生きて 日ごよみを 独房の窓に 涙して消す」
「安らかな 強き力の 我が命 友と国とに 捧げてぞ見ん」
第2代会長・戸田城聖先生の獄中の和歌である。獄中生活の嘆き、苦しみを詠んだ1首目に対して、2首目には命の底から込み上げる安心感や誓いがある。その変化には、戸田先生の「獄中の悟達」があった。
1943年(昭和18年)、戸田先生は初代会長・牧口常三郎先生と共に、軍部政府の弾圧によって投獄された。だが、唱題を重ねる中で法華経を身読し、「仏とは生命なり」と覚知した。法華経が説く仏を、誰もが実感できる「生命」と表現したことは、仏法を現代に蘇らせ、全民衆に開いた画期的な意義がある。
戸田先生はさらに、法華経の「在在諸仏土 常与師倶生」の文を生命で読み、「我、地涌の菩薩なり」との悟達を得た。「地涌の菩薩」とは、自他共の幸福を開くため、自ら願って末法に生まれ、妙法を流布する使命深き菩薩である。この戸田先生の悟達こそ、創価学会の確信の原点にほかならない。
牧口先生は獄死したが、45年(同20年)7月3日、戸田先生は出獄。学会の再建に立ち上がり、一人一人の生命に地涌の使命に生きる喜びをともした。
池田先生は、恩師の獄中の悟達について、「自身の本源の生命に生きぬいた人は、どれほど尊いか。どれほど強いか——そのことを私どもに命懸けで教えてくださったのが戸田先生です」と。
経済苦や病気、人間関係の悩みなど、人生にはさまざまな試練がある。そうした苦難を抱えながら、悩める友に寄り添い、励ましを送っていく。広布の使命に徹する時、地涌の菩薩の大生命が、自身の胸中にみなぎる。それが、宿命の嵐を勝ち越える根源の力となる。
宿命は使命に変えられる——その確信をつかんだ同志が国境を超えて立ち上がったがゆえに、創価の連帯は世界192カ国・地域へと広がったのである。
地涌の菩薩について、「其の志念は堅固にして 大忍辱力有り」(法華経459ページ)と説かれる。「仏道への志が堅固であり、大いなる忍耐力がある」との意味である。
新型コロナウイルスの感染拡大で、世界は今、大きな不安と緊張に覆われている。私たちは地涌の使命を胸に、一日も早い終息を忍耐強く祈り続けたい。
きょう4月2日は、戸田先生の祥月命日。「地球上から悲惨の二字をなくしたい」——「4・2」とは、この恩師の"信念の松明"を受け継ぐ誓いを新たにする日である。

☆四季の励まし 「師弟」は無限の向上の道 2020年3月29日
【写真の説明】爽やかな青空のもと、桜花が爛漫と咲き誇っていた——。今月24日、東京・信濃町の総本部にほど近い神宮外苑で、池田大作先生が車中から撮影した。
間もなく、第2代会長・戸田城聖先生の祥月命日である「4月2日」を迎える。戸田先生は桜を、こよなく愛した。自らの人生の終幕を「桜の花の咲くころに」と望んだ。その言葉通り、願業だった75万世帯の弘教を果たし、不二の愛弟子に一切を託して、尊き58年の生涯を閉じた。
池田先生は戸田先生亡き後、5月3日を目前にし、日記に書き記した。「戦おう。師の偉大さを、世界に証明するために」
巡り来る「4・2」。師弟の精神を胸に、悔いなき日々を送ろう。

◇池田先生の言葉
いかなる分野であれ、
一流の人には、
何らかの形で、
その人の規範となった
師匠がいるものである。
必ず弟子としての軌道を
歩み抜いているものだ。
師弟とは、
最高に麗しい
心の世界であり、
崇高な精神の絆なのだ。
 
師弟の道こそ、
自らの人生を
無限に高めていく
向上の道である。
なかんずく、
広宣流布の大願に生きゆく
仏法の師弟ほど、
深く尊い絆はない。
この仏法の師弟という
最上の
人間の道を教えるのが、
創価学会なのである。
 
人生の万般において、
慢心は向上を止める。
油断は大敵だ。
個人も団体も、
傲りから衰退が始まる。
これは歴史の教訓だ。
師弟とは、
永遠に増上慢の命を
打ち破って前進し、
勝利する力である。
 
揺るぎなき
「心の師」をもつことが
大切である。
私の心には、
常に戸田先生がおられる。
今でも、
毎日、対話している。
先生なら、どうされるか、
どうすれば、先生に
喜んでいただけるか——。
心に、
この原点があるから
何も迷わない。
何も怖くない。
 
師の師子吼のままに、
弟子の私は行動し、
一年また一年、
勝利の証しをもって、
恩師の命日を
荘厳してきた。
「4・2」から
「5・3」へ——
それは、弟子の勝利を
師に捧げる時である。
そして、新たな大勝利を、
師に誓って
出発する時なのである。