「徹して一人を大切に」
これが創価の魂だ。
焦らず忍耐強く
友に寄り添い続けよう。
深き祈りをたゆみなく!
松野殿御返事 P1386
『天より四種の花ふり虚空に音楽聞えて、諸仏菩薩は常楽我浄の風にそよめき娯楽快楽し給うぞや、我れ等も其の数に列なりて遊戯し楽むべき事はや近づけり』
【通解】
天から四種類の花が降ってきて、空には音楽が聞こえ、諸仏菩薩は常楽我浄の風にそよめき、心から楽しんでおられる。我らも、その数の中に連なって、遊戯し楽しむことができるのは、もう間近である。
〈寸鉄〉 2019年4月26日
学会員の社会変革の努力こそ平和を築く力—識者我らの前進を良識は期待
長野の日。人材山脈は隆々と。師弟有縁の天地で更なる正義の大叙事詩を
陰の人々、無名の人たちが一番偉いんだよ—詩人幹部は尊き同志に最敬礼
仕事ぶりを認められた新社会人はやる気も増す—調査。励ましこそ万の力
連休は交通機関が混雑。長距離運転は無理せず余裕持って。絶対無事故で
☆知性の架け橋 アメリカ・ハーバード大学(上)
◇1991年9月26日 人間の内発的精神が"分断"を封じ込める
世界最高峰の知性の学府ハーバード大学(米マサチューセッツ州ケンブリッジ市)。同大学ケネディ政治大学院の招請を受けた池田先生は1991年9月26日、「ソフト・パワーの時代と哲学」と題して講演した。
会場のウィナー講堂には、マサチューセッツ工科大学、ボストン大学など名門大学の学識者や、ノーベル賞受賞者など、そうそうたる顔ぶれが並び、耳を傾けた。
2年前の89年11月、「ベルリンの壁」が崩壊し、12月には米ソ首脳が冷戦終結を宣言。
以後、激動の国際情勢にあって、軍事力や権力、富などの「ハード・パワー」ではなく、知識や情報、文化などの「ソフト・パワー」に光を当てる思潮に注目が集まり始めていた。
この新しい概念を提唱した同大学国際問題研究センター所長(当時)のジョセフ・ナイ博士から2度にわたって招聘状が寄せられ、池田先生の学術講演が実現したのである。
先生は講演で、ソフト・パワーの潮流を不可逆なものとする鍵として、精神の"内発的なるもの"に言及。異文化の衝突が起こったような時に忍耐と熟慮を重ねることで、良心の内発的な働きは鍛え上げられ、「人間関係を分断し、破壊する悪を、最小限度に封じ込めることができる」等と述べた。
終了後、ナイ博士は「(講演は)世界に普遍的な貴重な未来へのメッセージ」と評価。同大学ケネディ政治大学院のスチーブ・ケルマン教授は「講演が実現できたことは実に意義深い。日米間の文化理解を深めるうえで、今回の講演は大きく寄与した」と語った。
その後、同大学と池田先生の交流は一層広がっていった。
92年3月、文化人類学部長のヌール・ヤーマン博士と会見。同年5月には、応用神学部長のハービー・コックス博士と語り合った。〈後に、両者との対話や書簡は、対談集にそれぞれ結実している〉
さらに両博士から、再度の講演を求める招聘状が届く。93年9月24日、池田先生は同大学で、2度目の講演に臨んだ(〈下〉に続く)。
◇講演から
ハード・パワーというものの習性は"外発的"に、時には"外圧的"に人間をある方向へ動かしますが、それとは逆に、人間同士の合意と納得による"内発的"な促し、内発的なエネルギーを軸とするところに、ソフト・パワーの大きな特徴があります。
このことは古来、人間の精神性や宗教性に根差した広い意味での哲学の本領とするところでありました。
ソフト・パワーの時代とはいえ、そうした哲学を欠けば、つまり、人間の側からの"内発的"な対応がなければ、知識や情報がいかに豊富でも、例えば容易に権力による情報操作を許し、"笑顔のファシズム"さえ招来しかねないのであります。
その意味からも、ソフト・パワーの時代を支え、加速していけるか否かは、あげて哲学の双肩にかかっているといっても過言ではないでしょう。