御聖訓「ちかいし願
やぶるべからず」
広布の栄光の峰へ
励まし合いながら
誓いの道を歩み抜こう!
中興入道消息 P1332
『後には所の地頭領家かたきとなる後には一国さはぎ後には万民をどろくほどに、或は人の口まねをして南無妙法蓮華経ととなへ或は悪口のためにとなへ或は信ずるに似て唱へ或はそしるに似て唱へなんどする程に、すでに日本国十分が一分は一向南無妙法蓮華経』
【通解】
後には故郷の地頭や領家も敵対し、ついには、一国をあげて騒ぎ、万民が驚くありさまになった。そうしたなかで、人の口まねをして南無妙法蓮華経と唱える者がいたり、あるいは悪口のために唱え、あるいは信ずるに似て唱え、またあるいは誹謗するに似て唱える者などがおり、すでに日本国の民衆の10分の1は、一向に南無妙法蓮華経と(唱えるようになった)。
〈寸鉄〉 2019年4月21日
共生の心を広げる学会の青年は人類の希望—教授後継よ!友情育む対話へ
「一身一念法界に遍し」御書。いかなる状況をも動かす信心。祈りを貫け
勝利は最後まで努力した人間がつかむ—孫文。今できる事を地道に着実に
横断歩道でない場所渡る人の事故多し。危険行為と戒めて。運転側も注意
平成最後の統一選・後半の投票日。新時代の針路決める選択。賢明な一票
☆知性の架け橋 海外学術講演45年 ロシア・モスクワ大学(下)
1994年5月17日
「地球的連帯の世紀」へ
教育の交流をさらに!
1994年5月17日、池田先生はモスクワ大学で2度目の学術講演を行った。会場は75年5月の初講演と同じく、同大学の文化宮殿だった。
しかし、その19年間で同大学を取り巻く状況は劇的に変わっていた。世界を東西に二分した冷戦は終わり、ソ連から、ロシアを含む15の独立国家が誕生。学生にとっては、社会主義体制の柱であったマルクス・レーニン主義思想も、必修科目ではなくなっていた。
「センセイは今回まさにまったく新しい国に来たようなもの」(トローピン元副総長)だったといえる。
そしてまた、自由ゆえの政治・経済の混乱、武力紛争などが世界各地で噴出していた。
2度目の講演のタイトルは「人間——大いなるコスモス」。1回目の講演と同様に、ロシアの精神史に流れる「人間」への深い洞察が、講演を貫くテーマになっていた。
先生は、大乗仏教の視点から、�外からではなく人間の内面からつくる規範性�万物の共生を促す普遍性�蘇生を可能にする内発性——の3点を通し、優れた人格を育む真の宗教の使命に言及。世界の紛争の一凶である"閉鎖性"を、人間の普遍性から問い直す重要性を述べた。
そして、「地球的連帯の世紀」に向けて、全ての壁を超える「平和への対話」「文化・教育の交流」が、一段と重要になっていることを訴えた。
同講演は高い評価をもって迎えられた。
92年から今日まで同大学の総長を務めるサドーヴニチィ博士は、"たとえ思想は異なっていても、人間と人間同士が理解し合うための障害では決してないことを、自然に納得させる講演だった"と回想する。
同講演から25年。
創価大学で学んだロシアと日本の幾多の人材が今、活躍の舞台を広げている。モスクワ大学の卒業生で、創大に留学した、現ロシア大使のガルージン氏は語った。「その人材を育てられたのは、事実上、池田先生です。『人材育成』こそが、池田先生の露日関係への最大の貢献であると私は思います」
池田先生が2度の講演で放った知性の光は啓発を続け、両国を結んだ文化の架け橋は、輝きを増している。
◇講演から
仏典では、「心こそ大切なれ」という簡潔な言葉で、「内発性」を勧めております。また、釈尊の生涯の最大の目的を「人の振る舞い」として、人格の錬磨、完成こそ、修行の眼目と位置づけているのであります。改めて論ずるまでもありませんが、「地球的連帯の世紀」へ向け、宗教、民族、国家などの壁を超えた「平和への対話」と「文化・教育の交流」が、ますます要請されております。
とともに、無原則な離合集散ではなく、それぞれが、こうした人格形成の競い合い、いうなれば「世界市民」輩出の競争をしゆくことが、より創造的であろうと、私は思うのであります。(中略)
カオスをコスモスに転じゆく主役、機軸となるのが、「人間」であります。宗教も哲学も、文化や政治、経済も、その一点へと、収斂されていかねばならない時代であります。