正義と真実の声が
ウソとデマを打破する。
沈黙は悪への加担だ。
立正安国の言論戦で
社会に希望と活力を!
四条金吾殿御返事 P1136
『火にたきぎを加える時はさかんなり、大風吹けば求羅は倍増するなり、松は万年のよはひを持つ故に枝をまげらる、法華経の行者は火と求羅との如し薪と風とは大難の如し、法華経の行者は久遠長寿の如来なり、修行の枝をきられまげられん事疑なかるべし、此れより後は此経難持の四字を暫時もわすれず案じ給うべし』
【通解】
火に薪を加える時には火は盛んに燃えます。大風が吹けば求羅という虫は大きくなります。松は万年の長寿を持つゆえに枝を曲げられるのです。
法華経の行者は火と求羅のようなものであり、薪と風は大難のようなものです。法華経の行者は久遠長寿の如来です。
修行の枝を切られ、曲げられることは疑いないのです。これより以後は「此経難持」の四字をしばらくも忘れず思索していきなさい。
〈寸鉄〉 2019年4月12日
祈りとは"あきらめない勇気"。執念で自身の壁破れ。弛まぬ唱題が根本
東京・狛江、多摩の勇者よ本領発揮の時だ!団結固く未来までの勝利の劇を
「すこしも・をそるる心なかれ」御書。攻めの対話で活路を!青年が先駆せよ
新しい事を学び続ける人は若い—実業家。生涯求道の多宝の友が輝く時代
気温の変化による「寒暖差疲労」に注意。運動・食事・休養など聡明に工夫
☆創価学園入学式への池田先生のメッセージ 2019年4月9日
努力を貫く人が最後に勝つ
勇敢に学び創造と革新の力で世界に貢献を
ハーバード大学の研究「幸せは人から人へ伝わる」 民衆に幸福広げる人格を磨きゆけ!
一、我らの「負けじ魂ここにあり」の歌のごとく、今日は、桜の舞いゆく春の陽に包まれた入学式になりました。東京校は第52期生の皆さん、関西校は第47期生の皆さん、本当におめでとう!
私の創立した創価教育の学びの門に、よくぞ集ってくれました。送り出してくださったご家族の方々、誠にありがとうございます!
一、先日、私は、日本を代表する国立劇場の前で、誇りと感謝を込めて、一本の満開の桜の写真を撮りました。それは、この劇場で、わが東西の学園の箏曲部が、優秀校として毎年のように行ってきた演奏を、20年来、ずっと見守ってきてくれた桜なのです。
いついかなる時も、いずこにあっても、私の心から学園生のことが離れることはありません。学園生は、私の命そのものだからです。
私が撮影した、この桜は、「ソメイヨシノ」を受け継ぐ「ジンダイアケボノ」という新しい品種であり、丈夫で病気に負けず、これからの新しい世代の桜として、大きな期待が寄せられています。
今日、入学された皆さんは、まさしく新時代の誉れの「学園桜」です。大切な大切な一人一人と、固い心の握手を交わしつつ、三つのエールを贈ります。
◇「偉大な価値とは富ではなく知恵」
一、第一に、「勇敢に! 学び伸びゆく英知桜たれ!」と申し上げたい。
創価学園の校訓に、私は「進取の気性に富み、栄光ある日本の指導者、世界の指導者に育て」と掲げました。そして創立者である私自身が、先頭に立って、学園生の道を開きゆかんと、世界の大学や学術機関でも講演を行ってきました。45年前の4月、アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校を第1回として32回を数えます。
20世紀最高峰の大歴史学者トインビー博士をはじめ、世界の知性とも人類の平和への対話を貫いてきました。発刊した対談集は約80点となります。
「人間革命」と「地球革命」をテーマに語り合い、一緒に対談集を出版したのは、世界的な研究機関・ローマクラブの会長を務められたホフライトネル博士です。スペインのリーダーでもあり、六つの言語を駆使する大国際人です。
この博士が、お父さんから学んだ大事な指針を語ってくれたことがあります。
それは「偉大な価値とは、物質的な富ではなく、知恵の獲得である」ということです。学ぶこと自体が何よりの宝であるとの教えを胸に、博士は勇敢に大胆に学び抜き、「創造の力」「革新の力」で世界に貢献してきました。とともに、人々に尽くされた尊きご両親に、真心あふれる親孝行を果たされたのです。
わが学園には、世界に開かれた最高の教育環境が整い、創価教育の精神を体現して全力で皆さんを育まれる先生方、職員の方々がそろっております。
どうか、この学びの園で、思い切り学び、限りない英知の大桜と伸びていってください。そして麗しい「親孝行桜」を咲き薫らせていただきたいのであります。
◇1ミリでも前へと諦めずに挑戦を
一、第二に申し上げたいのは、「快活に! 挑み光る努力桜たれ!」ということです。
先日、「現代のナイチンゲール」ともたたえられるイギリスの看護師のバーチンガー博士が創価大学で講演を行い、皆さんの先輩たちと有意義に交流されました。
紛争や飢餓で苦しむ人々や子どもたちを救うため、アフリカや中東など世界で、医療活動に奔走してきた偉大な女性です。
博士は、若き日々、読み書きが困難な学習障がいで苦しみました。しかし、いつもお母さんが「山を眺めているのではなく、山を登ろう」と背中を押してくれました。
そして、何としても夢を叶えようと、常に10倍の努力を心掛けて、目の前の課題の山を一つ一つ勝ち越えてきたのです。
学園の草創期、私は勉学で悪戦苦闘している友に、「卑屈になってはいけない。今度こそ、今度こそと、挑戦していくんだよ」と励ましたことがあります。今、立派な大学者・大教育者となって、多くの若人を育成されています。
思うようにいかない時も、「1ミリでも、2ミリでも前進を」と決めて、諦めずに努力を続けた人が最後は勝つ。「努力桜」こそ「勝利桜」なのです。
◇希望にあふれて良き友と一緒に
一、第三に、「聡明に! 喜び広げる友情桜たれ!」と申し上げたい。
私はハーバード大学での講演の折、関西創価学園で申し上げた「他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない」との信条を紹介しました。
このハーバード大学での有名な研究の中に、「幸せな気持ちは人から人へ伝わる」という洞察があります。つまり、一人が幸福を感じていれば、その友人も、さらに友人の友人も、幸福感が高まるというのです。
現実社会の真っただ中で、民衆に幸福を広げていける人格を薫陶するのが、創価の人間教育です。その根本の力は、良き友情を結ぶことです。
残念ながら、今の時代は、人を不幸に陥れる悪い縁が渦巻いています。皆さんは聡明に鋭く善と悪を見極め、常に明るい希望の太陽の方向へ良き友と進んでいってください。
そうして咲かせる「友情桜」が、やがて世界を照らす「平和桜」と広がります。
最後に、晴れの門出に一首を贈ります。
咲き光れ
勇気と希望の
学園桜
縁の友と
世界へ 未来へ